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こんなところに落とし穴が!越境ECサイトをはじめる際の注意点

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ここ数年で、頻繁に聞くようになった越境EC。

越境ECとは、縮小が見込まれている国内市場にかわって、海外の消費者向けに商取引をおこなうサイトのことです。いわゆるEコマースの海外出店を意味します。現在は、とくにアジアを中心に、マーケットが世界中で、著しく成長中です。

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【引用:http://www.ebay.co.jp/

世界的なECサイト「ebay」を運営するイーベイ・ジャパン株式会社の事業本部長である佐藤丈彦氏によると、

「イギリス、ドイツ、ブラジル、中国、オーストラリアの6か国における越境ECの利用者数は、2013年の9,000万人から2018年には1億3,000万人へと増加し、越境ECの市場規模も12兆4,000億円から36兆2,000億円と約3倍に拡大する見通しだ。」(参照元:https://netshop.impress.co.jp/node/2473

と、越境EC市場におけるトレンドについて、述べています。

弊社(株式会社セルバ)でも、越境ECサイトの開設・運営など、ご依頼をいただくケースがあります。大きな市場を狙って、どんどん展開していきたいところですが、海外のECサイト事情は、日本と一緒ではありません。せっかくのチャレンジが、思いがけない失敗をしてしまう可能性は、なくしておきたいところ。

そこで今回は、越境ECを始める上での注意点について、中国をモデルケースに知見をまとめてみました。

【越境ECの出店プロセス】

■怠ってはいけない運営フロー

海外の消費者ニーズや、効果のあるプロモーション、出店ルール、ほとんどが日本とは異なります。出店にあたって、一般的な流れを抑えておきましょう。

  • 事前調査:市場分析(売れ筋商品・価格帯・競合の動向調査)/テスト販売/商品の選定
  • 出店準備・申請
  • ECサイト設計・開設(中国語やモバイル対応)
  • 物流網・ロジスティクスの確立
  • サイト運営/プロモーション実施
  • カスタマーサービス(現地スタッフによる対応)

どのシーンにおいても、現地のルールに基づいた対応が必要とされます。

【日本とはこんなにも違う!?越境ECの出店事情】

■モール中心のマーケット

B2CのECサイトでいうと、日本では、おもに2つの出店方法があります。独自のECサイト、または、ショッピングモール系のサイト内での出店です。

独自で店舗をもつ場合、集客力が求められます。ただし、日本では、「北欧、暮らしの道具点」(参照元:http://hokuohkurashi.com/)など、成功しているサイトも少なくありません。

一方で、「楽天」や「amazon」といった、モール系のサイトは、ある程度のアクセス数があるうえに、販売促進をバックパックしてくれます。

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【引用:https://www.tmall.com/

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【引用:http://www.jd.com/

しかしながら、中国では出店事情が、日本とは異なります。じつは、ショッピングモール中心のマーケットという特徴があります。その市場シェアは、90%を占めます。

とくに、「2014年は、Tmall(天猫)のシェアが63%でナンバー1。次いで、JD.com(京東商城)は19%」(参照元:https://netshop.impress.co.jp/node/1225)という状況です。

トップの「Tmall」は、アリババグループが手掛ける、世界最大級のサイトで、5万をこえる店舗、7万をこえるブランドが並んでいます。チャットでコミュニケーションしながら、買い物できるのが特徴です。

また「JD.com」は、アクティブユーザー数が1億人を突破しおり、もともと電化製品が充実しているサイトで、SNSとの連動によってシェアを伸ばしています。

この2大モールには、現地サイトと、グローバルサイトがあります。Tmall(天猫)、Tmallグローバル(天猫国際)、JD.com(京東商城)、JDWW(京東全球購)です。なお、JDWWは日本商品専門モールを、2015年に開設させています。(参照元:http://www.nikkei.com/article/DGKKASDX11H0P_R10C15A8FFE000/

なおJDWWでは、日本商品専門のモールである「日本館」を開設しています。

■現地サイトか、グローバルサイトか。

ここで、注意点が1つあります。現地サイトでの出店は、中国の現地法人でしなければなりません。とくに、Tmallは審査が厳しく、ブランドホルダーの旗艦店による出店以外は難しい状況です。過去に、非正規品や偽物アイテムが出回る問題があったためです。

ちなみに、このことから消費者ニーズは、安物よりも本物志向にシフトしていることが読み取れます。また売れ筋のアイテムが好まれる傾向にあるので、Googleアラートなどで最新情報をつかむ習慣をつけておくとよいでしょう。

話を戻すと、グローバルサイトの方では、現地以外の法人であっても、出店することができます。また、中国国内の商標も、不要です。

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【引用:http://www.tmall.hk/go/act/tmallhk/sale/tmindex.php?spm=a2222.1279144.a222gvi.10.R90QQJ

ただし、出店には費用がかかります。例えば、Tmallグローバルでみると、保証金が25,000万米ドル、年会費が5,000万米ドル/10,000万米ドルです。

ほかの方法として、モールに出店中の店舗に販売委託すれば、現地法人でなくとも商品を販売することはできます。出店したい条件・内容にあわせて、どのモールが最適かを判断する必要があります。

■決済方法は、どうするか。

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【引用:https://www.alipay.com/

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【引用:http://jp.unionpay.com/

決済方法も、日本とは異なります。日本で一般的な銀行振込や、代金引換は利用されていません。中国のオンライン決済では、Alipay(アリペイ)と中国銀聯(ユニオンペイ)が主流です。

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【引用:https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/home

ほかにも、eBayでもっとも利用されている決済手段に、Paypalがあります。海外では、もっとも普及していると言っても過言ではないほど、人気になっています。

■物流は、特別区を活用する。

今までの越境ECには、輸送コスト・時間がかかってしまう問題がありました。しかしながら、2015年3月からは「越境電子商取引総合実験区」、すなわち保税区を活用した越境ECが可能になりました。
保税区では、消費者が発注をする前から、商品を仮輸入して、出荷の準備をさせておくことができます。とくに売れ筋商品には最適の物流方法で、配送コストは80%ほど削減できるといわれています。

まとめ

こんなところに落とし穴が!越境ECサイトをはじめる際の注意点

■怠ってはいけない運営フロー ・事前調査
・出店準備・申請
・ECサイト設計・開設
・物流網・ロジスティクスの確立
・サイト運営/プロモーション実施
・カスタマーサービス
■モール中心のマーケット ・Tmall(天猫)とJD.com(京東商城)が、2大シェア。
・現地サイトと、グローバルサイトがある。Tmall(天猫)、Tmallグローバル(天猫国際)、JD.com(京東商城)、JDWW(京東全球購)
■現地サイトか、グローバルサイトか。 ・現地サイトでの出店は、中国の現地法人でしなければならない。
・グローバルサイトの方では、現地以外の法人であっても、出店することができる。
・モールに出店中の店舗に販売委託すれば、現地法人でなくとも商品を販売することはできる。
■物流は、特別区を活用する。 ・2015年3月からは「越境電子商取引総合実験区」、すなわち保税区を活用した越境ECが可能に。
・売れ筋商品には最適の物流方法で、配送コストは80%ほど削減できる。

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この記事を書いた人

投稿者
中山 健

株式会社セルバ代表取締役。学生時代にアルバイトでWEB製作会社に入りプログラムを覚える。大学卒業後SIerにて金融システムの開発に携わった後、再びWEB業界へ。

WEB系のプログラム言語とサーバー構築、さらにはCOBOLも出来ます!最近ではシステム開発だけでなく、SEOやマネタイズなどのグロースハックや企画を担当する事が多いです。

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