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- 2015年4月25日
- タグ : PCサイト, スマホサイト, デザイン, レスポンシブデザイン
レスポンシブデザインって本当に使える?レスポンシブを避けるべき3つの理由
目次
アクセスしてきたユーザーの画面サイズによってページの表示レイアウトを切り替える「レスポンシブデザイン」。一見非常に良さそうに見えるこちらの手法ですが、最近では、新規にウェブサイトを構築する場合、避けた方が良い=PCとスマホのページは分けて作った方が良いと考えられています。今回は、スマホとPCサイトを分けて作った方が良い3つの理由についてご説明します。
1)コストが増える
1つのファイルでPCとスマホのサイトをうまく表示させるのは、非常に複雑な作業です。CSSで調整を行っていくことになりますが、これは別々のサイトを作るよりも手間のかかる方法で、制作コストが高くなってしまいます。
また、採用したい表示方法があっても、端末によっては表示できないため、機能の制約も大きくなります。さらに、完成した後も表示の不具合が多いのが現状です。実際テストしてみると、「これは割にあわない」となる場合が多くあります。新しい規格に対応するため、サイト全体のデザインを見直す必要に迫られることもあるでしょう。その際はまた、同様のコストをかけてデザインを整える必要があり、コストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
2)IE8への対応が大変
HTML5やCSS3が反映されないIE8以下のブラウザは、他のブラウザとは違う記述が必要になるため、手間もコストも余計にかかってしまいます。かといってIE8以下のブラウザを切り捨てるというわけにもいきません。企業など、IE8を運用されているケースはまだまだ多くあるからです。IE8ではレスポンシブデザインで使うテクニックがうまく動かないケースも多い点は注意が必要です。
「Googleが推奨しているから、レスポンシブデザインはSEOに有利だ」という説もありますが、HTML5に対応していないサイトはSEO的にもよくないため、手間と工数をかけるわりにうまみが少なくなってしまいます。
3)コンバージョンが良くない
そもそも、PCとスマホではユーザーが求めている情報が違うというのはよくあることです。そのため、PCサイトとスマホサイトを同一の内容で表示することが適切ではない場合があります。例えば飲食店のサイトは、PCからはメニューを調べたり、キャンペーン情報を調べたりするために訪れるけれど、スマホからは店舗情報を目的としたアクセスをすることが多い、ということも考えられます。このような場合には、スマホサイトとPCサイトでそれを見越した別々のデザイン・コンテンツ内容にしたほうが、ユーザビリティが向上します。
しかし、レスポンシブデザインではこの要求に応えることが困難です。しかも、サイトによっては、PCでのファーストビューがきれいに見えていてもスマホではスクロールしないと全てが見られないという場合もあります。せっかくスマホサイトを用意しても、ユーザーの求める情報が直感的に得られなければ、直帰率を上げてしまうことにもなりかねません。スマホページはスマホユーザーの特性に合わせてサイトをデザインした方が、コンバージョンも断然上がってきます。
レスポンシブデザインと相性の良いページも
手間もコストもかかるわりに表示の不具合が多発するレスポンシブデザインは、導入を検討される企業はまだまだ多いものの、現在は下火になってきています。とはいえ、全てのサイトでレスポンシブデザインがNGというわけでもありません。レスポンシブデザインと相性がいいコンテンツも存在するからです。
- モバイルファーストで作ったページ
- コーポレートサイトなど、一度作ればコンテンツの更新があまりないページ
これらのページについては、レスポンシブデザインを採用できる可能性があります。スマホユーザーは、スマホページがないと直帰率が高くなるという傾向にあります。モバイルサイトを持っていない、更新が少ないコンテンツの場合は、レスポンシブデザインでのスマホ対応を検討しても良いでしょう。
まとめ
・レスポンシブデザインを避けるべき理由
- 1)コストが高い
- 2)IE8以下の対応が大変
- 3)コンバージョンが良くない
・モバイルファーストで作ったページや、更新が少ないコンテンツはレスポンシブデザインも検討の余地有り
皆さんの会社ではレスポンシブデザインをどのように扱っていますか?