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2018年6月19日

建設業界のあらゆる面倒を解決するテクノロジー!今注目の「Con-Tech(コンテック)」とは

建築業界でも進むIT化

各業界でテクノロジーの導入が進められていますが、国内で第2位の巨大市場にあたる建設業界でも、IT化の動きが活発になってきています。

国土交通省では、「アイ・コンストラクション(i-Construction)」と呼ばれる建設現場へICTの導入を推進し、生産性の向上をはかるプロジェクトを行なっています。

ICTや3次元データ等を活用し、2025年までに建設現場の生産性を2割向上するという目標を掲げ、建設現場への無人航空機の導入や3次元測量データによる設計・施工計画など、様々な施策が行われています。

【参考:国土交通省 ICTの全面的な活用https://visualizing.info/…

 

本記事では建築業界に急速に広がるコンテックについて紹介するとともに、実際にコンテックを利用したサービスを紹介したいと思います。

建設業もIT化の時代|コンテック(Con-Tech)とは

コンテック(Con-Tech)とは、建設(Construction)と技術(Technology)の略称です。

建築・建設業界において新しい価値を提供したり、業務の効率化を図ったりするために導入される最新の情報技術やテクノロジーのことを指します。

コンテックは、主に4つのカテゴリーに分けることができます。

  • マーケットプレイス型…建設器具の売買・賃貸を行うサービス
  • プロジェクトマネジメント型…設計から施工まで全工程を見える化するサービス
  • 次世代ブループリント型…設計図とそれに付随する情報を容易に連携するサービス
  • マッチングプラットフォーム型…発注者と受注者を繋ぐサービス

2017年11月には東京でスタートアップ向けの大型イベント「TechCrunch Tokyo 2017」で開催されました。

TechCrunch Tokyoの中で、次世代のサービスを113チームで競い合う企画「スタートアップバトル ファイナルラウンド」でも建築・建設業界向けのサービスが決勝に残るなど、コンテックは昨今注目が集まっている分野のひとつになっています。

なぜ今、建設業界に最新技術を取り入れる必要があるのでしょうか?

 

53兆円規模の建設業界に人材不足の危機

平成30年1月に建設経済モデルによる「建設投資の見通し」資料によると、平成30年度の建設投資は53兆3,900億円、約53兆円となる見通しであるとされています。

【参考:http://www.rice.or.jp/regular_report/pdf/forecast/Model20180131.pdf

約53兆円という金額は前年度と比較して4.7%の増加になり、2年連続で建設投資見通しは上がっていることが分かります。

このように、巨額のお金が動く建築業界の中でも、人材不足や労働者の高齢化などが原因となってITによる業務の効率化などが求められている現状があるといってよいでしょう。

約55兆円という途方もない金額が動く業界に金脈は眠っていて、新サービスの展開を各社が競い合っている状況です。

 

IT活用で効率化をはかる

一般消費者から建設会社、さらには現場で施工を手がける職人さんと数多くの人々が関わる建築業界。

いずれもインターネットやAIといった最先端の情報通信技術を使い、これまでに無かった新しい体験を提供したり、これまで課題に感じていた業務を改善するメリットがあります。

これからの労働人口不足に備えて、テクノロジーによる業務の効率化を求めるニーズは国内だけではなく、海外でも同様に発展がされています。この4、5年で投資金額が約5倍増になっているというデータも出ているほどです。

 

日本は遅れをとっている! IT化が進んでいる海外との比較

建築業界といえば世界的に非常に大きな市場規模を持ち、2015年末時点でグローバルで 約850兆円、アメリカだけで110兆円を占めているといわれています。

日本の建築業界でIT化が遅れているのには理由がありました。

国内の建設業界には、日本独自の特徴がある

日本における市場規模で、建築業界は自動車産業に次いで第二位の巨大マーケットです。

なお、建築業界 以降は医療・不動産・生命保険と続いていきます。建築業界は不動産業界と同様に日本独自の商い習慣があります。

 

日本独自の3つの特徴

  • 海外にはない「ゼネコン」という特殊な存在がある
  • 法的なトラブルに発展する事例が少ない
  • 職人の権力・発言力が強い

 

ゼネコンという「設計・施工・技術開発の全てを一社が請け負うスタイル」は日本独自の習慣として非常によく知られている事実です。海外では、設計と施工は別会社が行うのが一般的です。

3番目に紹介した「職人の権力や発言力が強い」点は、職人の高齢化が進んでいることから従来のFAXや紙を中心とした施工監理が中心で、IT化へ転換しづらい側面もあります。

施工監理とは、設計および施工計画どおりに行われているかチェックすることです。上記のような独自の特徴により、日本でのコンテックの浸透は海外・アメリカよりも数年遅れて波が来ていると考えられています。

【参考:https://visualizing.info/cr/msmy/#t=2018

 

しかしながら、近年は差し迫っている労働人口不足に備えて、強制的にテクノロジーの導入を決める現場も増えてきました

職人の方たちは基本的に「個人事業主」一人親方、もしくは少人数の集団で仕事をしていることが多いため、突発的な人員増加の相談や社員募集などの相談を解決する場が、サービスとして生まれました。

 

海外のコンテック状況

アメリカにおけるコンテック(Con-Tech)の成長は日本よりも早く、2010年頃から活発になっています。

投資金額で比較すると、2010年には50億円だったものが2015年には250億円と、実に5倍の成長を遂げていて急成長している市場となっています。

2015年頃にIT×建設のスタートアップであるコンテックへの注目が上がった理由は主に以下の3つがあると考えられています。

 

  • スマートフォンやタブレットなど、持ち運びできるデバイスが市場に流通した
  • SNSや個人向けアプリなどが普及し、同様の便利なUI体験を日々の業務でも体感したいと感じるようになった
  •  労働人口の不足により、ITの活用が避けては通れなくなった

 

コンテックを活用した企業向けサービス

コンテックは企業向け・個人向けを問わず、さまざまな層に向けたサービスが展開されています。

まずは企業向けサービスを2つ紹介します。

業界シェアナンバー1になる「AND PAD」は建設会社向けの施工監理サービスとして有名です。

1.建築現場で使えるお役立ちアプリ「AND PAD」

【引用:https://andpad.jp/

「AND PAD」とは施工管理サービスを手がける株式会社オクトがローンチした、リフォーム・新築・商業といった建築現場で利用できるスマホ施工管理アプリです。

業界シェアNo.1のサービスとなっていて、800社以上の建築関係の企業が導入しています。

リリースから2年半でこれだけの建設会社に受け入れられていることから、優れたアプリであると言えるでしょう。

「AND PAD」の特徴


「AND PAD」の特徴は、企業で手がけている建築の物件をまとめてスマートに管理できることが特徴です。

これまでの建築現場で当たり前のようにされていた、職人が「図面をFAXで待つ→仕様書を探す→電話で調整を行う」といった一連の業務流れを、アプリ内で完結できる点が評価されています。

工程表はもちろん、検査や資料等もクラウド上で保存。営業担当者、現場責任者であっても場所を問わずに、物件を共通の情報のもと管理することができます。

 

AND PADのさらなる機能

AND PADのアプリ内に搭載されているチャット機能で、職人と現場担当者とのコミュニケーションが容易になったり、施工の品質維持にも貢献したり、かなり価値のあるサービスです。

また、2018年3月には三井のリパークを提携する三井不動産リアルティ株式会社と業務提携を結び「AND PAD」上で、空いている駐車場を検索できるサービスを開始しました。

このサービスは、施工現場へ向かう際に自動車を駐車できる場所を探すのに苦労していた現場監督や施工現場の職人の不便さを解消。さらに不要な時間を減らすことができると考えられています。

 

2.AIによる最先端の管理で効率化UP「写真の達人」

【引用:http://www.linetec.co.jp/photo.html

「写真の達人」は株式会社アウトソーシングテクノロジーが提供する工事現場で撮影した写真の不具合をAIで自動で検知するサービスです。

建築工事では、建物の基礎部分など、工事が進むにつれて地中に埋もれてしまったり、内部に隠れて見えなくなってしまう部分が多く、進捗状況の記録として工事中の写真を撮影するケースが多くあります。

工事中に撮影された膨大な枚数の写真は人の手によって分別され、保管されるのが従来の一般的な方法でした。「写真の達人」では人の手を使わずに写真の仕分けを容易にすることができるので、建築現場で重宝されています。

「写真の達人」の特徴

「写真の達人」には大きく2つの特徴があります。

一つ目は「不具合写真をAIで自動で検出してくれる機能」です。

数多く撮影した中にはどうしてもピンボケしてしまった写真や見切れてしまっているもの、暗くて不鮮明な写真なども出てきますが、それをAIが整理してくれます。

類似する写真は重複写真として検出されるので二重撮影などのミスも防ぐことができます。AIの誤判定があり結局人の手で修正した場合でも、AIは学習するので自動で精度をあげていきます。

 

もう一つの機能は「取り忘れ防止機能」です。

事前に撮影箇所や枚数などを撮影計画に登録しておくと、撮影漏れの箇所を検知してアラートで通知する仕組みによって、二度手間を防ぐことができます。

 

コンテックを活用した個人向けサービス

企業が個人向けにコンテックを活用したサービスも活発になってきました。

従来の大量の物件情報を用意するポータルサイトではなく、個人の多種多様な価値観に合わせた物件検索サービスも提供されるようになってきています。

建築 × 不動産 × テクノロジーのツクルバの事業「cowcamo」

【引用:https://cowcamo.jp/

「cowcamo(カウカモ)」とは株式会社ツクルバが提供する、東京のリノベーションマンションを紹介するサービスです。

紹介する物件のエリアを東京に絞り、デザインや内装をはじめとするこだわりポイントや、周辺の環境といった定性面の情報を提供しています。

「一点ものの住まいとの出会い」という考えのもと物件の紹介を行うサービス姿勢が評価され、2016年にグッドデザイン賞を受賞しました。

「cowcamo」の特徴


運営会社 独自の視点で選んだマンションを一点モノと表現して中古物件を紹介するコンセプトが他のサービスと差別化されているポイントです。

中古物件の流通量は年々高まっていますが、物件紹介サービスといえば既に大手企業が台頭している成熟期といってよい状況の中で、「cowcamo」は逆転の発想を行なったサービスを展開しているのが大きな特徴となります。

たくさんの物件を扱っている方が利便性が高く評価されそうな印象ですが、株式会社ツクルバはあえて物件の掲載する量で競うのではなく、独自の視点で選んだ物件のみを取り扱うことで専門性をたかめ、サービスのブランディングに成功しました。

 

まとめ

建築業界の課題を解決するために、コンテックを活用したサービスはこれからも多く展開されていくと思われます。

サービスの対象者を、企業向けにするか個人向けにするかで考えられる課題解決の手法や新しい価値は大きく変わってきます。

今回は3つのコンテックサービスをご紹介しましたが、今まで交わることのなかった分野とテクノロジーが結びつくといった革新は世界規模でますます広まっていくでしょう。

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この記事を書いた人

投稿者
井上 博登

1980年・大阪生まれ、大阪育ち。立命館大学を卒業後、新卒でヤフー(株)に入社。
1年後に中山(代表取締役)と共に(株)セルバを起業。

見た目は営業、実態は「利益を出すこと」に徹底的にこだわるグロースハッカー。
費用を掛けず、いかにサイトの成果を上げられるのか、日々研究&実践している。

プライベートの趣味は旅行・バスケ・映画鑑賞。 二児のパパ。

セルバではWEBシステム開発からスマートフォンアプリ開発、デザイン、企画/マーケティングまでいかにコストを掛けず、成果を高めるのか研究し実践しています。企業、店舗のWEBシステム/アプリ開発のお手伝いさせていただいておりますので「WEBシステムの開発」「アプリ開発を依頼したい」「既存サイトのアプリ化」「サイト/アプリからの集客を増やしたい」など新規開発やリニューアルにご興味のある方は、ご相談だけでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。

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