アプリ開発速報|アーティストや起業家マッチングの最新アプリから学ぶ
目次
こんにちは。セルバです。弊社は東京・大阪でアプリ開発や求人ポータルサイト制作を10年以上携わっております。
本ブログではアプリ開発する企業担当様向けに、アプリの開発費用についての知識や、アプリ開発依頼をする前に身につけておきたい知識を定期的に情報発信しています。
今回は、アプリ開発に関する最新の情報をお届けしたいと思います。
アプリに関して最近どのような出来事があったでしょうか。
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今回の話題はこちら!
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今回は1つのニュースをアプリ開発会社の観点からお届けしていきたいと思います。
新しいマッチングアプリのカタチ
最近、幻冬社の編集長である箕輪浩介が「コミュニティー」の価値について、自らが「箕輪編集室」を運営しつつ説いています。
マッチングアプリといえば、WEB上での1対1の個人間でのやりとりがメインになってきます。
しかし、今後、そのような個人間のつながりとともに、コミュニティーがWEB上で形成される時代に移り変わっていくようです。
1対多のマッチングアプリ
社会の流れとして「1個人がファンクラブを作る」というカタチが最近のトレンドです。
これを先駆けているのは、CAMP FIREのオンラインサロンです。オンラインサロンとは月額制のWEB上のコミュニティーのことで、より個人の価値が最大化されて行くことがわかります。
今回は、1対多のアプリサービスでここ最近リリースされたアプリやこれからリリース予定について、社会的需要の面も捉えつつ、アプリ開発会社の視点から解説していきます。
ami|起業家とサポーターの繋がるアプリ
【引用:https://www.uzabase.com/company/news/ami-alpha-release/】
amiとは
起業家は、自己表現を通して新しい世界を切り開く、アーティストのような存在です。アーティストと同様に、発信する世界観に共感し、応援するサポーターのコミュニティがあってこそ、起業家の挑戦は加速していくと私たちは考えています。
特に、メディア露出や情報発信が難しい創業初期のスタートアップこそ、応援してくれるサポーターが必要です。起業家が、サービスを生み出すにいたった原体験や実現したい世界などをライブ配信し、ライブ参加者に共感が生まれることで、起業家と挑戦を応援するサポーターがつながるサービスを目指します。
ユーザベースグループの株式会社ジャパンベンチャーリサーチは、「挑戦する勇気と機会を生み出すプラットフォームをつくる」をビジョンに掲げ、日本最大級のスタートアップデータベース「entrepedia」を運営しています。「ami」は、ジャパンベンチャーリサーチの第2のサービスとなります。
amiとは、社会に対して何かことを成し遂げたい起業家と、それをサポートしたい人たちをマッチングさせるアプリサービスです。2018年秋にリリース予定です。
こちらのアプリ「ami」の興味深い点は、起業家がライブで想いを発信し、それに共感する人を集めるといういわばWEB上のピッチイベントを量産させるところです。
SNS上で影響力のある人や芸能人は発信すれば人は集まりますが、特に、あまり日の目の浴びないアーティストや起業家の人たちに向けたマッチングアプリで現在リリース準備中とのことです。
【引用:https://www.uzabase.com/company/news/ami-alpha-release/】
<amiサービス内容>
ami.story(自動再生ストーリー):
スタートアップの「解決したい課題」、その背景にある「原体験」、現在想定している「解決方法」、そして「実現したい未来」について、短時間の自動再生ストーリーを提供し、そのスタートアップに興味を持ち、ライブ配信に参加してもらうきっかけを提供します。ami.live(ライブ配信):
上記のstoryを深掘りしたり、ライブ参加者の質問に答えたりすることで、興味を共感に育てることを目指します。ユーザーはライブ配信の場で、そのスタートアップを応援するコミュニティに参加する選択ができ、「つながり」をつくることができます。ami.community(サポーターサイト):
スタートアップがつながりを持った人とやり取り出来る場を提供します。「応援しようという強い共感」に育つには過程が必要です。起業家が解決すべき課題に真摯に向き合い、行動し続ける過程を共にする。その過程があってこそ、起業家のストーリーが自分のストーリーに重なり、強い共感が生まれます。その過程がオープンになることで、共感の連鎖が生まれ、プロダクトマーケットフィット、採用、マーケティング、資金調達などの課題解決をサポートするコミュニティが生まれていきます。
amiリリース準備の壮絶な秘話。「JVRの買収と失敗」
初期のPMIの失敗。一貫性のなさ
M&Aはプロセスが完了してからが本番。PMI(買収後の統合プロセス)こそが重要。ほとんどのM&AはPMIで失敗する。
こういうことは知識として知っていたものの、その罠にはまってしまい、初期のPMIは失敗しました。
失敗の理由はシンプルで「私がコミットできなかったから」です。”https://note.mu/taira0131/n/nb44fca6a2eaf”
もともと、amiの運営は経済誌のキュレーションメディアアプリNewspicsでおなじみのUZABASEグループ。
amiの原型ができたのは、UZABASEグループの買収した株式会社ジャパンベンチャーリサーチでの初期の経験からです。
それ以前は、ジャパンベンチャーリサーチの社長である佐久間衡のモチベーションが維持できず、買収後売上は上がるものの新メンバーと既存メンバーでの信頼関係が取れずに内部崩壊寸前の状態でした。
佐久間氏自身も扁桃炎を発症し、それをきっかけに色々思い悩んだそうです。
ただ儲けるだけでない。トップとメンバーが熱を込められるコンセプトが重要。
私自身がSPEEDAというサービスを用いてSPEEDAのマーケティング戦略を立案し、SPEEDAを成長させることができました(分かりにくくてすいません)。FORCASは、その体験から生まれた「成長を加速させる」サービスです。
一方、JVR※1はentrepediaというスタートアップデータベースを持ち、スタートアップへの資金、人、技術などの流れを変えることで「挑戦を生み出す」サービスです。
「挑戦を生み出し、加速させる」
このキーワードを思いついたときに、私の中でJVRとFORCASの一貫性が生まれ、「自分がやる意味」が見いだせました。
そうなると、途端にわくわくしてきます。すぐに単純にわくわくしてしまうところが自分の良いところだと思っています。
https://note.mu/taira0131/n/nb44fca6a2eaf
※1株式会社ジャパンベンチャーリサーチの略称。
佐久間氏は、自分の中で、当時活動しているジャパンベンチャーリサーチとFORCASとの事業の一貫性に気づきました。
それによって、amiの案が浮かび、現在に至るわけです。
自分の中での一貫したコンセプトや、理念が与える影響を如実に表している例でした。
amiの話から学べるアプリ開発で心がけるべきこと
社会的需要や自社でできそうという「儲かりそう」という点で考えるだけでなく、自社のパッションの持てるコンセプトや目的があるか。
これは、アプリ開発においては非常に重要になってきます。
もし一貫したコンセプトや目的がないと、受注後、企業担当者と開発会社の間でコミュニケーションが円滑にならなかったり脱線してしまう恐れがあります。
アプリ開発においては、「そもそもなぜアプリ開発をやるのか」という稼ぐ視点とは別の哲学を明確にすること。
そして、事業に関わる全ての人に常に目的を共有する意識を持ってもらうこと。
この2つを重きにおいておくことでアプリ開発はうまくいくでしょう。