【保存版】マッチングサイト構築で行うべきSEO対策
目次
セルバの井上です。
今回はマッチングサイト構築後の集客・プロモーション方法を紹介します。
これらの対策は実際にセルバが運営しているサイトでも行っています。
マッチングサイトリリース時に考えておくこと
マッチングサイトリリース時に、どのようにユーザーを集めるべきか、考えておくことが重要です。
どんなに素晴らしいサイトを開発しても、ユーザーが少なければ利益を発生させることはできません。
ユーザーを集めるには、サイトとしての信頼性を高め、使っても良いと思わせることが肝心です。
具体的にどんな方法でユーザーを集めるか、次の項目から紹介していきましょう。
「参加者の質」と「マッチング率」がKPIとして重要
マッチングサイトで重要なKPIは、「参加者の質」と「マッチング率」になります。
どれだけ斬新なマッチングサイトを開発しても、参加者がいなければそのサイトの価値はゼロです。
この点においてユーザーの期待値を下回ってしまうと、次回アクセスしてくれません。
参加者の質とマッチング率を重視してください。
最初に質の高い供給者を集める
サービスリリース当初から、質の高い供給者を集めることが重要です。
そうすればそこからどんどんユーザー数が増えていきます。
とはいえ、質の高い供給者が何もせず登録してくれることはありえないため、こちらから主体的に動いていく必要があるでしょう。
たとえば、副業向け求人紹介サイトの「クラウドワークス」を例にとってみましょう。
クラウドワークスは当初、凄腕エンジニアが集う勉強会に出向いてそこでトークを行い、凄腕エンジニア達に登録してもらっていたのです。
そうしてある程度エンジニアの数を増やしたら、彼らをLPに掲載し、新たなエンジニアを募集しました。
すると、一気に登録エンジニアが1300人まで増えたのです。
このように、まずは核となるカテゴリで供給者を作って、そこから広げていくのをおすすめします。
無料トライアル期間を設けてユーザーを集める/a>
マッチングサイトに無料トライアル期間を設け、最初の1ヶ月無料で利用させるのは効果的です。
なぜなら、リリースしたばかりのサイトは皆使うのを躊躇い、課金をすることはほとんどないから。
どのくらい成果があるか分からないサイトに登録してくれるユーザーはいませんよね。
たとえば、「Uber Eats」は最初の1ヶ月の配送手数料が無料になるキャンペーンを行っていました。
普段宅配サービスを使った経験がない人も、無料であればとりあえず手を出してみようという気になります。
このように、まずは無料トライアル期間を設け、ユーザーが登録するハードルを下げることが重要です。
最初にハードルさえ乗り越えさせてしまえば、その後継続して利用してくれる確率は高いでしょう。
ユーザーにとってリスクの少ない課金方法を取る
リリース当初は、ユーザーにとって満足度が高い課金方法を取ることで、ユーザーを集めることが可能です。
たとえば、月額課金型ではなく、マッチングした段階で料金が発生する成果報酬型にするなど。
ユーザー数が少ない状態ではマッチング件数も少ないため、月額課金型だとユーザーの満足度は低く、すぐ解約してしまいます。
成果報酬型なら、何も利益がないのに料金が発生することはないので、ユーザーも不満を持ちません。
成果報酬型の導入はそこまで難しくないでしょう。
最初は成果報酬課金でのマッチングをおすすめします。
【SNS】
求人広告を「成果報酬型」で出すメリットとデメリット
・初期費用が無料
・月額費用が無料
・採用単価を低くできる掲載課金型と比べて、費用を抑えての採用が可能です。
もちろんデメリットもあるので、どちらにするかはよく比べて決めましょう!#求人 #コンサル #テレアポ— 株式会社Beautiful Colorful (@bc_concierge) 2020年6月2日
利用ユーザーが得する状態にしておく
会社の利益よりも、利用ユーザーが得する状態にしておくは大事です。
特に最初の内は、会社が赤字になってもサービスのコスパの良さを追求する方が良いでしょう。
たとえば、求人サイトの場合、採用者獲得時の料金が割高であれば、その時点で使われなくなってしまいます。
獲得単価は他社に負けないよう、上手くコントロールすることが重要です。
マッチングサイトはとにかく利用者を集めないことには始まりませんので、会社の利益よりユーザーの利益を考えましょう。
会社を黒字に戻すのは、ユーザーが増えてきてからでも問題ありません。
実際のプロモーション方法
リリース当初は、まず利用者を集めることが重要と解説しました。
それでは、利用者を集めるにはどのようなプロモーションが効果的なのでしょうか?
ここでは、実際のプロモーション方法をいくつかご紹介しします。
- TwitterなどSNSを運用する
- Google広告を出稿する
- プレスリリースを発信する
- メディアに取り上げてもらう
- 専門化・利用者インタビュー記事を掲載
- お役立ち記事を掲載
- IT導入補助金ツールの採択を狙う
これらのプロモーションはマ、ッチングサイト運営において特に効果的です。
自社でも導入できそうなものがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
プロモーションは必ず成功するとは限りませんので、トライアンドエラーを繰り返し、自社にとって最も有効な方法を探っていくのが重要です。
それでは、1つ1つの具体的なプロモーション方法についてみていきましょう。
TwitterなどSNSを運用する
TwitterなどのSNSを運用するのは、コスパが良い上に多くの人に知ってもらえる方法です。
拡散力のあるユーザーに引用してもらえば、一気にサイトの知名度がアップします。
まずキャンペーン情報やサービスに関する豆知識などを発信し、地道にフォロワーを増やしていきましょう。
また、SNSで引用されると「サイテーション」を高めることにも繋がります。
サイテーションが高まると検索上位に評価されやすくなるのです。
最近では引用されなくても言及されるだけで、サイテーションが高まる可能性があります。
このようなメリットがあるため、SNSを運用しないのはもったいないと言えるでしょう。
Twitterだけでなく、サイトのジャンルと親和性が高いのであれば、インスタグラムもおすすめです。
インスタではインスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーがおり、彼らの目に止まれば成果は大きいでしょう。
なお、Tiktokで投稿を頑張っている担当者の方もいますが、こちらはまだ目が出ていないようです。
サービスによって相性の良し悪しはあるので、様々なSNSを試してみることが大切です。
【SNS】
Twitterのフォロワーやイイネやインプ伸ばしたいとき。例えば、140字ぎっしり書いてみる、絵文字は1つだけにしてみる、口調を言い切り型にかえてみるなど試してみるポイントは多くある。その結果、自分に合っているやり方を勝ちパターンとして運用していくといい。その為にも沢山トライしてみよう。
— もえ@広報J.P.RETURNS (@JpreturnsKoho) 2021年2月17日
Google広告を出稿する
Google広告を出稿するのもおすすめの方法です。
Google広告には大きく分けて2つ、リスティング広告とバナー広告があります。
リスティング広告とは検索結果の上位に表示される広告のことです。
効果が非常に高いと言われており、コンテンツが検索上位に来ないドメインパワーが弱い時期に、特におすすめでしょう。
また、ターゲットするユーザーを細かく設定できる、広告配信まで早い、などのメリットもあります。
クリック単価は、1回につき100円~10,000円と差がかなり激しいです。
対してバナー広告は、リスティングよりも単価が低く、10~100円程度で、1,000円以上のケースはほとんどありません。
バナー広告とは、サイト上に画像で表示されます。
そのため、ユーザーにサービスのイメージを強く印象付けることが可能です。
いずれにせよ広告効果は大きく、単価に見合うだけの結果を出しやすいでしょう。
サイトのカテゴリにもよりますが、費用対効果は、
Googleリスティング > Twitter広告 > Facebook広告
と言われています。
Twitterの利用者は若年層が多いため、若い方をターゲットにするマッチングアプリを宣伝したい場合はおすすめです。
リツイートにより拡散力もあり、上手くいけばそれなりの成果が見込めるでしょう。
Facebookは実名制のため、ターゲティング精度が高いのがメリットです。
また、広告フォーマットが豊富で、目的に応じて選ぶことができます。
求人サイトならindeedもおすすめでしょう。
indeedは広告掲載方法が簡単ですし、indeed自体の知名度が高いため効果があります。
また、無料掲載枠というものもあり、広告無料掲載できる場所があるのもメリットです。
無料掲載枠は有料枠より下に表示されるものの、それなりに効果はあるでしょう。
また、やはりサイトのカテゴリ次第ですが、アフィリエイトも非常に有効です。
有名なアフィリエイト広告サービスには、次のようなものがあります。
サービス | 月額料金 | 初期費用 |
---|---|---|
A8.net | 37,000円/月(税抜)※スタンダートプラン | 50,000円(税抜) |
バリューコマース | 55,000円(税込) | 55,000円(税込) |
もしもアフィリエイト | 無料 | 無料 |
レントラックス | 無料 | 無料 |
資金に余裕があるなら「A8.net」や「バリューコマース」がおすすめでしょう。
利用者が多いので、多くのアフィリエイターに広告をはってもらえます。
ただ、リリース当初はなるべく費用節約するために、「もしもアフィリエイト」や「レントラックス」が良いかもしれません。
長くなりましたが、このように様々な方法があるので、自社にあった広告を検討しましょう。
プレスリリースを発信する
プレスリリースを発信するのもおすすめです。
やってみると分かるのですが、プレスリリースを見て登録してもらえるケースはかなり多いです。
特に国内シェアNo.1の「PRTimes」はおすすめ。
1配信3万円、定額プランなら年間契約で7万円/月、というリーズナブルな価格です。
上場企業の3割が利用していることからも、宣伝効果の高さがお分かり頂けるでしょう。
また、「PRTimes」は会社設立2年目まで、毎月1回プレスリリースが無料になるキャンペーンを実施しています。
https://prtimes.jp/startup_free/
特徴の条件をクリアする必要がありますが、スタートアップ企業は活用すべきでしょう。
【SNS】
プレスリリース会社PRTIMESさんには「スタートアッププログラム」のようなものがある。これは創業2年未満で未上場のベンチャー企業は、月毎に1回のプレスリリースが無料になるというもの。広報活動は飛躍には欠かせないので、ベンチャーにとっては大変ありがたいです。PRTIMESさんに感謝です
— 市民/編集者&WEBマーケター@Podcast配信 (@wataguch) 2018年10月27日
メディアに取り上げてもらう
メディアに取り上げてもらうというのは、プロモーション効果は圧倒的に高いです。
テレビや新聞、雑誌などに、自社サービスを取り上げてもらえないか、取材依頼書を書いてメディアに送付してみましょう。
もちろん、取り上げてもらうのは容易ではありません。
「メディアの売上に貢献出来るコンテンツを提供する」気概で望んでください。
また、マスコミは視聴者が食いつくような、面白い「画」が撮れることを期待しています。
面白い「画」が撮れると思わせるには、どこをアピールすべきかを考えましょう。
専門家・利用者インタビュー記事を掲載
サイトテーマに関連する専門家にインタービューを行い、その内容を掲載するのも良いです。
インタービュー記事を載せるのは、SEOの観点からも有効でしょう。
なぜなら、サイトのAuthoritativeness(権威性)を高めるには、その分野に精通している専門家が書いた記事が効果的だからです。
もしくは、サービス利用者にインタービューするのも良いですね。
権威性を高めることを目標にインタービューを行ってみてください。
お役立ち記事を掲載
サイトのテーマに沿ったお役立ち記事も掲載しましょう。
お役立ち記事はロングテーマのワードでのSEO対策に有効です。
ロングテールとは、検索ボリュームが小さいワードのことです。
ロングテールは検索する人こそ少ないですが、検索上位を狙い安いため、ドメインパワーが弱い時期は積極的に狙いましょう。
また、ロングテールはCVに繋がりやすいメリットもあります。
ただし、キーワードリストを用いてページを自動作成するのは、ペナルティーを受ける可能性があり、おすすめできません。
お役立ち記事の執筆は、外部のライターに依頼するのも手です。
IT導入補助金ツールの採択を狙う
IT導入補助金とは、国がDXを推し進めるために作った補助金制度のことです。
ITツールとして認定されれば、ユーザーがそのツールを導入したとき、最大3/4の補助金が支給されます。
補助金が使えるとなれば、ユーザーも導入しやすくなるでしょう。
たとえば、建設職人と現場をマッチングするアプリ「助太刀」は、2020年にITツールとして認定されました。
「助太刀」の導入は、業務効率化に繋がると認められたのです。
「助太刀」のように、業務効率化に有効なITツールと認められれば、利用者に補助金が支給されるかもしれません。
まとめ
本記事ではマッチングサイトリリース後の集客・プロモーション方法を解説しました。
繰り返しになりますが、最初は「参加者の質」と「マッチング率」が肝心です。
質の高い供給者を最初に集めておくことで、その後のユーザーの増加数が違います。
勉強会など質の高い供給者が集う場所でトークを行うなど、こちらから歩みよることで、ユーザーの獲得に繋がるでしょう。
「参加者の質」と「マッチング率」が安定した段階で、一気にプロモーションをし掛けましょう。
プロモーション方法には、
- TwitterなどSNSを運用する
- Google広告を出稿する
- プレスリリースを発信する
- メディアに取り上げてもらう
- 専門化・利用者インタビュー記事を掲載
- お役立ち記事を掲載
- IT導入補助金ツールの採択を狙う
といった方法があるので、トライアンドエラーを繰り返し、自社に合った方法を検討するのが良いです。
本記事が、マッチングサイト運営者にとって有意義なものとなれば幸いです。