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中国から日本へ!リモートで1年半働いて感じた日本と中国のお仕事事情とは…?

中国でエンジニアをされていて、6年前に来日。その後2024年5月にセルバに入社し、リモート勤務されている蒋さん。
今回は、日本と中国の違いや、セルバでの働き方について詳しくインタビューしました。

蒋さんのプロフィール
湖南省出身で、エンジニア歴は7年程。中国で2年ほどエンジニアとして働いた後、彼女と一緒に来日。
今は大阪に住みながら、セルバの正社員として、リモートでエンジニア業務に従事している。

目次

蒋さんの過去と今の働き方について聞いてみた!

蒋さんのエンジニア歴や、今までのキャリアについて聞いてみました。

中国のエンジニア事情とは?

ー日本に来てどれぐらいなんですか?

もう6年くらいですかね。

ーそうなんですね!これまではどんな風にお仕事されてきたんですか?

中国で2年間、開発の仕事をして、日本に来ました。
最初は東京で2年ほど働いて、大阪に来ました。それから大阪の別の会社で2年くらい働いて、セルバに入りましたね。
日本に来てからすぐの1年間は、東京で日本語の勉強をしていました。

ーそうなんですね!中国にいた時は、ずっと中国で働こうと思ってらっしゃったんですか?

最初はそうですね。
でも2年間くらい働いて、このままではよくないかなと思って、世界を見てみようかなと思ったので日本に来てみました。

ーそうだったんですね!中国のエンジニアってめっちゃ大変なイメージがあります

そうなんですよ。今は少し前よりももっと厳しくなっていて、30歳以降はエンジニアでも就職できないようになってますね。

ー中国の競争社会はものすごいスピード感と影響力がありますね……!

セルバに入社したきっかけは?

ーなぜセルバに入社を決めたんですか? 

前職もPHPで2~3年実務経験があったので、これまでの経験を活かせると感じました。
あとは、コロナからずっとリモートでやっていましたので、リモートで働ける環境がいいなと思っていましたね。

ーリモートは働きやすいですか?

そうですね。通勤の時間も体力も無駄だし、リモートができれば良いかなと思いました。
東京で働いていた頃、最初は普通出社していたんですが、コロナもあって途中からリモートが始まりました。その後はずっとリモートでやってますね。

ーそうなんですね!海外から来日されてリモートで勤務できるって、夢ありますね。

リモートでのお仕事事情を覗き見!

蒋さんのお仕事現場の様子。キーボードの色味がかわいい。笑

ー今はどんなお仕事をされてるんですか?

入社からずっと「そだちえ」の開発や保守をやっています。

ーなるほど。どんなことを具体的にされるんですか?

新たな決済方法の導入や検索機能などを実装してますね。

ーなんだか難しそう…!仕事でのコミュニケーションはどうされているんですか?

そうですね、最初はちょっと不慣れな感じでした。
チーム内では私と小林さん(マネージャー)の2人がリモートで、他のメンバーが出社なんですけど、最初は少しコミュニケーションを取るのが難しかったですね。

ーそうですよね。日本人同士でもリモートでのコミュニケーションって難しいところがあるんですけど、日本語のニュアンスとかも結構難しいですよね。

そうですね。

ーでは、「そだちえ」の開発でやりがいを感じるのはどんな場面ですか?

「そだちえ」は規模が大きなプロジェクトになっているので、開発や運用の面でさまざまな課題があります。
そうした課題に取り組みながら、新しいことを学んでいける点にはやりがいを感じています。

ー学びにやりがいを感じるって素敵ですね。

特に大きなプロジェクトは、チャレンジすることが多いので、前職よりも今の方がチャレンジすることが多いと思いますね。
例えば、ユーザー数が多いので、パフォーマンスの良い開発を進められるように注意したり、細かい調整が必要だったりします。

中国と日本のお仕事事情について聞いてみた!

中国でも日本でも働いたことのある蒋さんに、リアルなお仕事事情を聞いてみました!

中国と日本のここが違う!とにかく勉強熱心…!

ー日本のIT企業と中国のIT企業で、ここが違う!みたいなことってありますか? 

そうですね、日本の方がなんか真面目な感じです。
例えば、日本では仕事中の雑談が少なくて、チャットでも業務の話しかしないと思うんですが、中国では大きい会社でも小さい会社でも、仕事用のチャットで雑談や冗談が多くて、上司も会話に参加することがよくありますね(笑)

ーなるほど、そうなんですね…!

あとは開発についてだと、中国では「開発」「テスト」「デザイン」などの人員が明確に分かれていて、プロダクトマネージャーという人が全体を調整しています。
でも、今までの会社の経験ですが、日本ではエンジニアが幅広く担当するケースが多い感じがしますね。テストも開発も、最近は私がデザインのこともやってました。

ーそうなんですね。そうなると、幅広い知識が必要になりますね

勉強することは多いですが、私にとってはそんなに大変ではないですよ。特に時間がかかる趣味がないので(笑)

ー大事な彼女がいるじゃないですか。(笑)
でも中国って子どもの頃からすごい勉強させられるイメージがありますね。

確かにそうですね。
私の場合は、高校だと基本的に夜9時くらいまで学校で勉強します。朝から夜9時まで学校で、その後宿題をしてって感じですね。土曜日も学校に行かないといけないし。

ーずっと勉強。ほんとすごいです。そこを切り抜けてきた中国の人みんなすごいと思います。

普段はよくKindle本で勉強するのだとか

コミュニケーションの苦労

ーエンジニアっていう専門職では、普段の日本語の会話とは違う会話があるのかなと思うんですが、コミュニケーションで苦労した部分とかはありますか? 

仕事中に使う専門の言葉が難しいですね。
例えば、カタカナの外来語が多いじゃないですか。あれには最初はかなり苦労しました。

ー日本人でも苦手な人いますからね…(笑) 

あと、日本人は略語が好きじゃないですか。
例えば、「プルリクエスト」のことを「プルリク」って言いますよね。最初は「プルリクって何?」って思いました。

ーカタカナ×略語はもう意味わからないですよね(笑)

私と同様に、日本語を勉強する人は「カタカナが嫌い」ってよく言ってますよ。逆にそのまま英語で書いた方がありがたいです(笑)

ーそうなると、技術面以外の部分でわからないことが出てきた時、例えば「クライアントが言ってる要望の意味がちょっとわかりにくい」とかの場合は、どうやって解決していますか?

基本的には自分で調査してみて、それでもわからない場合はチームメンバーに聞いてみますね。「この日本語の質問ですが、これはこの意味で合ってますか?」っていうような。

ー本当に難しいですよね。日本語同士、日本人同士でも捉え方が違ったりすることもあるので、確認するのすごく大事ですね!

日本語検定を勉強されていた時の教科書。お話ししていても、日本語お上手でした!

日本のコミュニケーションの素敵なところ

ー他に、日本と中国の違いを感じることはありますか? 

そうですね。中国ではチャットツールが早くから普及していて、仕事中でも友人と話すように気軽に会話するんですよ。
でも日本ではSLACKやチャットワークのようなツールを使っても、メールのようにやりとりをすることが多いと感じます。

ーたしかに、形式ばってますよね。

中国では思いついたときに話す感じですけど、日本ではまとめて一回で済むようにみたいな感じで、効率的には良い場合があるのかなと思っていますね。
思いついた時に会話するんじゃなくて、ちゃんとまとめて、お互いの時間をうまく使えるようになっている感じがします。

ーそう捉えてもらえるのは、日本人としては嬉しいですね。

エンジニアとして働くこと

中国人の蒋さんが日本で働いてどうなりたいと思っているのかや、エンジニアとして頑張る人へのアドバイスを伺いました。

コードを書くのが好き。でも…

ーこれからセルバで働くうえで、どんな風になりたいとかはありますか? 

これからはもっと全体を見て、働けるようになりたいと思っています。
コードだけじゃなくて、例えば効率とか、働きやすい環境とかの部分について貢献できたらいいかなと思っていますね。

ー蒋さんは、リーダータイプを目指したいですか?それともプレーヤーを極めますか?

私は多分、コードを書く方が好きです。いろんなプログラムを開発して、どんどん技術を磨いていきたいです。

ーなるほど。さすが勉強家さんですね!

エンジニアとして働きたいと思っている人へ

ーこれからエンジニアとして頑張りたいと思っている人に対して、働き方や転職先を選ぶことについて何かアドバイスをいただいてもいいですか?

まずは、自分が何を大事にしたいかを考えるのが一番大事だと思います。
スキルアップとか、給料ももちろん大事ですけど、どんな環境なら気持ちよく働けるかとか、自分のベースを知ることだとか、そういうのがすごく大事です。

ーなるほど。では、蒋さんの中で一番大事にしてることって何なんですか? 

私だと自由かな。時間が自由。あと、他のいろんなことも自由。
そういう意味では、ある意味、中国はちょっと不自由な国だと思っていて、より自由な国に来たという感じです。

ー自分を知って、合う環境に行くっていうのが大事ですね!
蒋さん、お忙しい中ありがとうございました!