企業がコミュニケーション能力を求めるのはなぜ?採用における「コミュ力が高い人」の特徴
こんにちは。セルバ採用担当のゆうきです。
就活や転職活動で多くの企業が求めているとされる“コミュニケーション能力”。
その言葉のイメージから、

結局、企業は陽キャしか欲しがってない。

話すのが得意じゃない自分には不利。
と悲観的になっている人を見かけることが少なくありません。
企業が求める“コミュニケーション能力”とは何なのか、コミュニケーションに自信がない人はどう就活・転職に臨めばいいのか。
今回は、採用担当者の目線で実態を整理しながら、就活・転職での具体的な対策を紹介します。
目次
企業がコミュニケーション能力を求めるのはなぜ?
そもそもなぜ企業は「コミュニケーション能力」を重視するんだ?という疑問を持つ人も多いことでしょう。
結論から言うと、仕事は一人では完結しないからです。
エンジニアの場合、“一人で黙々とコードを書いたり設計する仕事”というイメージを持っている人も少なくないですが、多くの開発案件はチームで進めるため、このようなコミュニケーションが必要な場面は意外と多くあります。
- チームメンバーとの報告・相談・指示のやりとり
- クライアントとの要件すり合わせ
- 部下や後輩の監督・指導

チーム全員が個人主義だとプロジェクトが回らない
「チームといっても、各自が与えられた役割を淡々とこなせばいいだけ」と言う人もいますが、実際それで上手くいくプロジェクトはほとんどありません。
- 要件のすり合わせが不十分だったために、作ったシステムが「欲しいものと違った」と言われ使えないものになる
- チーム内の認識のズレが放置されたために、リリース直前になって仕様が違うと言われ作り直す羽目になり、余計な残業や深夜対応が増える
- 進捗を報告せず黙って遅れたことで、納期に間に合わなくなり、顧客からの信用を失って評価が下がる
「それぞれが自分のタスクをこなしていればコミュニケーションなんてなくてもプロジェクトは回る」という発想は、全員が理想的に動く前提でしか成立しないです。
現実の開発では、ほぼ必ずと言っていいほど想定外や食い違いが起きます。
だからこそ「人とすり合わせて前に進める力=コミュニケーション能力」が求められます。

最終的に“誰と働きたいか”で採用は決まる
スキルが同等ならコミュニケーション力が高い人が選ばれますが、そこに納得がいかない人も少なくないでしょう。
理由を一言でいえば、「関わりにくい人はコミュニケーションコストが高い」からです。
「話しかけると不機嫌になる」「会話が成り立たない」人がいると、周囲がフォローに回らざるをえなくなり、生産性が低下します。
これは単なる精神論ではなく、時間や金銭のコストの話です。
開発の現場では、仕様の解釈違いや伝達漏れが「手戻り」や「クレーム」として跳ね返ります。
直接的に工数・納期・コストに影響する要因なので、コミュニケーションコストが高い人と一緒に働きたいと思う人はいません。
企業はコミュニケーション能力を重視しすぎ?
「どこの企業も結局コミュ力重視ばかり」と不満を持つ人は少なくありませんが、実際に企業が求めているのは、テレビで見るようなカリスマ的な話術でも、場を盛り上げるノリの良さでもありません。
- 相手の話を最後まで聞く
- わからないことをそのままにせず質問する
- 遅れている進捗や抱えている課題を隠さず共有する
このくらいの話です。
言い換えれば「最低限のやりとりができるか」を見ているにすぎません。
それすらやりたくない、「自分の仕事だけ黙々とやって人とは極力関わりたくない」という姿勢なら、正直どの企業でもやっていくことは難しいでしょう。
面接で落ちたからといってコミュ力がないと思われたわけではない
ただし、ここで勘違いしないでほしいのは、面接で落ちたからといって「最低限のコミュ力すらない」と判断されたわけではないということです。
採用されるかどうかは、タイミング、他の候補者との比較で変わります。
たまたま面接官と相性が悪かったり、あなたより更に企業とマッチする候補者がいただけというケースも多いからです。
「自分はコミュ力がないからダメだ」と悲観するのではなく、“どう見せれば伝わるか”を考えて実行していける人なら、十分に採用される可能性があります。
陽キャ=コミュ力が高い、ではない
「企業は陽キャしか欲しがらない」と言う声はSNSなどでよく目にします。
確かに、明るくてハキハキ話す陽キャは「コミュ力が高そう」という印象を持たれやすい傾向はあります。
しかし、そういった表面的な印象だけで「コミュ力が高い」と評価されているわけではありません。
どう見ても陽キャではあるものの、コミュ力が低い人も少なくありません。下記は私が実際に見てきた実例です。
- その場のノリだけで話しており、話に整合性がない
- 自分にとって都合の良い部分しか聞いていない
- マウンティングや他責発言が多い
- 一方的に話すことを「コミュ力」と勘違いしている
もちろんろくに目も合わせずボソボソ話すような人は「コミュ力が高そう」と評価されることはありませんが、「面接で陽キャか陰キャか見抜いて、陰キャだったら落とす」ような選考をしている企業は少ないです。
企業が求める「コミュニケーション能力の高い人材」の特徴
では企業が評価する「コミュ力が高い人」にはどんな特徴があるのか。
全てできていないと採用されないわけではありませんが、これらの特徴を持つ人は「コミュ力が高い」と評価されます。
「コミュ力が高い」と評価される人材の特徴
- 手と向き合おうという姿勢がある
- 角が立たないように言葉を選べる
- 相手の理解度に合わせて言葉を変えられる
- 安易に迎合せず言うべきところでは言う
- 安心感を与えるリアクションができる
相手と向き合おうという姿勢がある
「この人は自分の話を真剣に聞いている」という安心感は、仕事上の相談や提案を引き出す土台になります。
視線を外したまま話す人や、自分の都合ばかりが前面に出たポジショントークしかしない人からは、相手と向き合おうという姿勢が感じられません。
取引先や上司が“細かいけれど大事なこと”を言ってくれるかどうかも、この姿勢に左右されます。
「言われるうちが華」と言って余計な説教する人を肯定するわけではありませんが、「どうせ聞いていないから言っても無駄」と思われたら終わりです。
角が立たないように言葉を選べる
言葉選びが上手い人は、社内調整やクライアントとの交渉でも、敵を作らないため信頼を得やすいです。
たとえば、クライアントの認識が間違っているときに、「それは違います」より「私の理解だと少し違うかもしれません」と言える人の方が、話を聞いてもらいやすくなります。
事実だからとなんでもかんでもストレートに言ってしまうと、心証を悪くします。
角が立たないことばかりを重視して何も言わないのではなく、相手の立場を尊重したうえで言葉を選んで指摘できる人が「コミュニケーション能力が高い」と重宝されます。
相手の理解度に合わせて言葉を変えられる
技術者同士なら専門用語でも通じますが、営業やクライアントにも通じるとは限りません。
特にクライアントはITの知識がないことも珍しくないため、相手の知識レベルに合わせて伝える必要があります。
専門知識がない人にも「つまり、こういうイメージです」と例え話や図を交えて説明できる人は、双方の認識のズレを防げるため、上流工程や顧客折衝で特に重宝されます。
よく文章の世界では「中学生にもわかるように書け」と言われますが、これは知識や背景が違う人にも誤解なく伝わる表現を心がけろという意味です。
安易に迎合せず言うべきところでは言う
イエスマンは一見協調的に見えますが、実は組織にとってリスクです。
安易に迎合するのは、自分で選択・決断する責任を放棄しているに過ぎません。
たとえば、本来お金をもらうべきところでクライアントから「無料でお願い」と言われたからといって無償労働したり、「クライアントが望んでいるから」といって甚大なリスクを見て見ぬふりする人は困りますよね。
必要な場面では安易に迎合せず、「これはリスクがあります」「その方法だと工数が増えて追加料金になります」と言える人は、企業から「コミュ力がある」と評価されます。
安心感を与えるリアクションができる
適度な相づちやうなずき、表情の変化は「ちゃんと聞いています」というサインになります。
逆に無表情で反応が薄いと、「伝わっていないのでは」と相手に不安を与えてしまいます。
「安心して話せる人」になることで相手が情報を出しやすくなり仕事も円滑に進みますし、重要な仕事を任せるなら「この人なら安心」という人に任せたいものです。
コミュニケーションに苦手意識があるからといって避けていると、キャリアアップも難しくなります。

コミュ力に自信がない人は就活・転職でどうすべきか
企業がコミュ力を重視するのは単なる精神論ではなく、合理的な理由があってのことですが、だからこそ「人と関わりたくない」「それぞれが自分の仕事だけやるスタイルがいい」という姿勢のままでは、どこの会社に行っても評価されにくいです。
コミュ力が高く思える人も全員が先天的にそうだったわけではなく、努力して後天的に身につけた人も多いです。
コミュ力に自信がない人はどうすれば採用されやすくなるのか、具体的に解説します。
話す内容を「書いて」整理する
日常生活の雑談と違い、面接なら話す内容は事前に準備ができます。
イレギュラーな質問が飛んでくる可能性もありますが、志望動機や退職理由など、面接でよく聞かれることに対してはあらかじめ答えを組み立てておけます。
- 「結論 → 理由 → 具体例」の順にメモを書く
- 話す項目を3つ以内に絞り、シンプルに整理する
- 実際に声に出して読み、言葉にしにくい部分を修正する
この準備をするだけで、面接本番でも慌てず、自分の言いたいことを伝えやすくなります。
実際の業務においても、コミュニケーションを取る場面はクライアントとの打ち合わせや会議など、事前に資料などを準備して臨むことがほとんどです。
「書いて整理してから話す習慣」はただ採用されるためだけでなく、入社後の実務に直結するので、やっておいて損はありません。
本番に近い形で練習する
コミュ力に自信がない人が面接で上手くいかない理由の一つは、「自分では普通に話せていると思っていたけど、実際には声が小さい・早口・表情が硬い」といった“ズレに気づけていないこと”です。
だからこそ練習は、独り言レベルではなく本番に近い形でやる必要があります。
- 友人:気軽に練習できるが、細かい話し方の難は指摘しにくい。どうしても甘めの評価になりがち。
- 転職エージェント:模擬面接の経験も豊富で改善点を見つけてくれるが、忖度から厳しい指摘はされにくい。
- キャリアセンター(学生向け):基本マナーや答え方の型を指導する経験は豊富で、基礎練習には最適。ただし企業目線での評価は的外れなことも多い。
誰かに協力してもらうのが難しい場合は、録音・録画するのも、自分を客観的に見ることができるので有効です。
人は自分が話しているとき、内容に集中しすぎて「声の大きさ」「話す速さ」「表情」などの外側の要素には注意が向きませんが、録音・録画すると「声が小さいな」「目線が泳いでいるな」といった課題が一発でわかります。
「コミュ障なんで…」と言わない
日常生活でもときおり聞く言葉として

自分、コミュ障なんで……。
があります。
言った本人は「ハードルを下げておこう」くらいの軽い気持ちかもしれませんが、実はかなり印象が悪いです。
なぜか?
- コミュ障だからうまく話せなくても仕方ない
- 会話が苦手だから、相手にリードしてもらおう
無自覚でも、こうした逃げの姿勢が伝わってしまうからです。
たとえ緊張して言葉に詰まってしまったり、コミュニケーションに苦手意識があっても

どうすればより伝わりやすくなるかを、常に考えるようにしています。

こういう工夫をして、少しずつ改善してきました。
という前向きな姿勢がある人は評価されます。
コミュ障を自称するのは、謙遜ではなく“責任の回避”に見えてしまいます。
今まで自称してしまっていた人は、この点を意識して言わないようにするだけでも、抱かれる印象は大きく変わります。

セルバではエンジニアを募集しています

筆試やコーディングテストの結果が良ければ採用してほしい。

成果物だけで判断してほしい。

会話が上手いか下手かだけで決めつけないでほしい。

成果が出てなくても「努力してる姿勢」を評価してほしい。
このように思う気持ちもわかりますが、それが言葉の端々や態度に出ていると「自分にとって都合がいい形で評価されないから他責しているんだな」という印象になってしまいます。
セルバのメイン事業は受託開発なので、エンジニアでもコミュニケーションが必要な場面は多いですが、最初から完成されたコミュニケーションを求めているわけではありません。
もちろん人と会話するのが得意じゃない人もいると思いますよ!大事なのはお客様と真摯に向き合うことです。
会話をいい加減にせず、お客様の求めていることを正確に理解する。それさえできていれば、たとえ口下手でもお客様から信頼されるエンジニアになれます。
引用元:【部署紹介】ITソリューション部(エンジニア)の働き方と魅力 | セルバ採用サイト
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