Web幹事でやってはいけないことは?失敗しない制作会社の選び方を解説

「ホームページを作りたいけれど、制作会社が多すぎて選べない」
「Web幹事なら制作会社を紹介してもらえるらしいが、使って問題ないのか」
「紹介された会社の中で、一番安いところへ頼めばよいのか」
初めてホームページ制作を外注する場合、会社探し以前に「何を基準に比較すればよいのか」が分からないことがあります。
Web幹事は、条件をヒアリングした上でホームページ制作会社を紹介するサービスです。2026年現在、発注者は相談から制作会社の紹介、契約まで無料で利用でき、公式サイトでは最短1日で3〜6社を紹介すると案内しています。紹介された会社へ必ず発注する必要もありません。
そのため、Web幹事そのものを「やってはいけないサービス」と考える必要はありません。
注意したいのは、Web幹事を使うことではなく、目的や比較基準を決めないまま制作会社を選んでしまうことです。
ホームページ制作は、同じ「100万円」という見積もりでも、企画・デザイン・原稿作成・撮影・SEO・保守のどこまで含まれるかで内容が大きく変わります。
ここからは、Web幹事を使う際に避けたい行動を具体的に整理します。
Web幹事とは

Web幹事は、ホームページを作りたい企業とWeb制作会社をつなぐマッチングサービスです。
制作会社一覧を検索するだけでなく、専門担当者へ相談して条件に合う会社を紹介してもらえます。
制作会社を無料で紹介
発注者は、Web幹事の閲覧・案件相談・制作会社紹介を無料で利用できます。
公式サイトでは、制作会社から収益を得る仕組みのため、発注者側には紹介手数料などが発生しないと案内されています。
たとえば、
「採用サイトをリニューアルしたい」
「予算は150万円程度」
「公開は半年後」
と相談し、候補会社を紹介してもらってもWeb幹事への費用はかかりません。
実際の制作費用は、契約した制作会社へ支払います。
最短1日で3〜6社
現在の公式サイトでは、最短1日で条件に合う制作会社を3〜6社紹介すると案内しています。
また、Web幹事全体では紹介実績2万5,000件が掲載されています。
自力で制作会社を探す場合、
検索
↓
会社サイトを見る
↓
実績を見る
↓
問い合わせる
↓
同じ要件を説明する
という作業を何社分も行います。
Web幹事を利用すると、この候補会社を絞る部分を短縮できます。
発注しなくても問題ない
紹介された制作会社に必ず発注する必要はありません。
公式FAQでも、紹介会社に満足できなければ発注しなくてもよく、必要に応じて追加紹介も可能と案内しています。
また、現在の公式サイトでは、相談者の許可なく制作会社から電話が来ることはないと記載されています。
一般的な一括見積もりサービスで心配されやすい、「フォームを送信した直後に何社からも電話が来る」という設計とは異なります。
やってはいけないこと

Web幹事を使えば、自動的に自社に最適な制作会社へ発注できるわけではありません。
最終的に会社を選ぶのは発注者です。
目的を決めずに相談する
「とりあえずホームページを新しくしたい」だけでも相談はできます。
ただし、制作会社を選ぶ前には最低限、
- 問い合わせを増やしたい
- 採用応募を増やしたい
- 会社の信頼性を高めたい
- 商品を販売したい
- 情報更新を社内で行いたい
など、サイトの目的を決めてください。たとえば、
A社:デザインが得意
B社:SEOが得意
C社:採用サイトが得意
だった場合、目的が決まっていなければどこが最適か判断できません。
「デザインがおしゃれだったから」という理由だけで選ぶと、公開後に問い合わせが増えないこともあります。
金額だけで会社を選ぶ
相見積もりで最もやってはいけないのが、「一番安かった会社へ依頼する」と最初から決めることです。
たとえば、
A社:80万円
B社:120万円
という見積もりでも、内容が同じとは限りません。A社では、
原稿はすべて自社用意
写真撮影なし
SEO調査なし
公開後保守なし
かもしれません。
一方、B社では企画・原稿・撮影・SEO設計・公開後サポートまで含まれている場合があります。
見積金額ではなく「その金額で何をしてもらえるのか」を比較してください。
紹介会社をそのまま信用する
Web幹事は、一定の条件から制作会社を選定して紹介するサービスです。
現在は掲載を希望する制作会社について内容を確認した上で案内する仕組みがあり、掲載申請を行っても案内に至らない場合があります。
また、2025年の幹事AWARDでは、登録企業の中から成約数・顧客満足度などを基に企業を表彰しています。
ただし、「Web幹事から紹介された=自社案件でも必ず良い会社」ではありません。紹介後は、
- 自社と近い業界の実績
- 同規模サイトの実績
- 担当するディレクター
- 実際の制作体制
- 公開後のサポート
を自社でも確認します。
比較する会社を増やしすぎる
相見積もりは多ければよいわけではありません。
Web幹事自身も、ホームページ制作の相見積もりについて2〜3社、多くても4社程度を推奨しています。
5社、10社と増やすと、
ヒアリング
提案説明
見積もり確認
社内比較
だけでかなりの時間がかかります。
さらに、各社へ違う説明をしてしまうと見積条件もそろわなくなります。
3社程度で条件をそろえて比較する方が判断しやすいでしょう。
制作範囲を確認せず契約する
「ホームページ一式100万円」だけでは、何が含まれるのか分かりません。
契約前に少なくとも、
- ページ数
- 原稿作成
- 写真撮影
- デザイン
- スマートフォン対応
- CMS
- 問い合わせフォーム
- SEO初期設定
- アクセス解析設定
- 公開作業
- 保守
を確認します。
特に原稿や写真について、
「当然、制作会社が準備してくれると思っていた」
「お客様側でご用意いただく想定でした」
という認識違いは制作途中で起きやすい部分です。
公開後の運用を確認しない
ホームページは納品されたら終わりではありません。公開後には、
社員を追加したい
実績を追加したい
料金を変更したい
採用ページを更新したい
不具合を修正したい
といった作業が発生します。そこで契約前に、
誰が更新するか
自社で変更できる範囲
制作会社へ頼む場合の費用
保守契約の内容
まで確認します。
制作費が30万円安くても、毎回の更新費が高ければ数年間の総額では逆転することがあります。
Web幹事の評判

Web幹事には、制作会社探しの手間を減らせるという評価がある一方、連絡頻度などへの不満もあります。
第三者レビューは参考になりますが、投稿数が多くない点には注意が必要です。
会社探しを任せられる
ITreviewでは、2026年8月31日時点でWeb幹事の満足度は5点満点中3.7、レビュー数は6件です。
2026年5月のレビューでは、自力で多数の制作会社を調べる手間を減らせたという趣旨の評価があります。
Web制作会社を普段使わない企業では、
「有名な会社だからよい」
「検索上位だからよい」
と判断しがちです。
第三者に候補を絞ってもらえること自体には価値があります。
要望が曖昧でも相談できる
公式サイトでは、
「費用相場が分からない」
「制作会社を探せない」
といった段階から相談できると案内しています。
第三者レビューにも、予算や「こんなサイトにしたい」という大まかな希望から候補会社を紹介してもらえたという投稿があります。
そのため、「仕様書を完成させないと相談できない」サービスではありません。
ただし、相談後に制作会社を選ぶ段階では目的と条件を具体化します。
電話を負担に感じる声もある
第三者レビューには、未確定案件についてその後の確認電話が頻繁にあり、連絡頻度を減らしてほしいと感じたという投稿もあります。
一方、現在の公式サイトでは、相談者の許可なく紹介制作会社から電話が来ることはないと明記されています。
つまり、制作会社から大量に営業電話が来る問題と、Web幹事事務局から進捗確認の連絡が来ることは分けて考えた方がよいでしょう。
連絡頻度について希望があるなら、
「電話ではなくメール希望」
「次回の連絡は○月以降」
などを最初に伝えておく方法もあります。
口コミだけで判断しない
ITreviewの評価は参考になりますが、2026年8月末時点で6件です。レビューだけで、
「Web幹事は評判が良い」
「Web幹事はやめた方がよい」
と決めるには母数が少ないでしょう。利用自体は発注者側が無料なので、
候補会社
費用相場
ヒアリング内容
を実際に確認した上で、自社に合うか判断する方法があります。
制作会社の比較方法

制作会社を3社紹介してもらっても、比較方法を決めていなければ選べません。
金額以外の評価項目を先に作ります。
見積もり範囲をそろえる
たとえばA社には、「写真撮影もお願いします」と伝え、B社には伝えていなければ見積額を比較できません。
相見積もりでは各社へ同じ条件を伝えます。最低限、
ページ数
必要機能
原稿
写真
納期
公開後の保守
はそろえてください。
Web幹事公式でも、相見積もりでは条件をそろえた上で2〜3社程度を比較することを推奨しています。
類似実績を確認する
「制作実績500社」という数字だけではなく、自社に近い案件を見ます。
たとえば採用サイトなら、
社員インタビュー
募集要項
エントリー導線
採用動画
など、採用特有の設計経験があるかを確認します。
ECサイトなら、会社案内サイトの制作実績が100件あっても、それだけでは判断できません。
担当者まで確認する
営業担当者の提案が優れていても、制作開始後に担当者が変わる場合があります。
契約前に、
誰が窓口になるか
ディレクターは誰か
デザインは自社制作か
開発は外注か
を確認しておきます。
半年程度のプロジェクトなら、実績以上に日々のコミュニケーションが進行へ影響することがあります。
保守・運用条件を見る
ホームページを5年間利用するなら、初期制作費だけで判断しない方がよいでしょう。
たとえば、
A社
制作80万円+保守月5万円
B社
制作120万円+保守月1万円
なら、3年間では、
A社:260万円
B社:156万円
です。
これは説明用の例ですが、初期費用が安い会社が長期的にも安いとは限りません。
SEOや集客の範囲を確認する
「SEO対応」と書かれていても、内容は会社によって違います。
たとえば、
title設定
meta description設定
XMLサイトマップ設定
だけを指している場合もあれば、
キーワード調査
サイト構造設計
コンテンツ企画
公開後の改善
まで含む場合もあります。
問い合わせ獲得を目的にするなら、「SEO対応」の一言ではなく具体的な作業範囲を確認してください。
Web幹事が向いている人

Web幹事は、制作会社探しそのものに困っている人と相性がよいサービスです。
特に初めてWeb制作を発注する場合は候補になります。
制作会社を探せない
「検索しても100社以上出てきて選べない」
という場合、自分で全社を比較するのは現実的ではありません。
条件をヒアリングして数社へ絞ってもらえる点がWeb幹事の強みです。
相場が分からない
Web幹事では、会社紹介だけでなく制作費用の相場情報や料金シミュレーターも公開しています。
「100万円という見積もりが高いのか安いのか分からない」
という段階で情報収集する用途にも使えます。
複数社を比較したい
すでに依頼したい会社が決まっている場合は必要性が低いでしょう。一方、
候補会社がない
相見積もりを取りたい
提案内容も比較したい
という場合は利用しやすいサービスです。
Web幹事は「最安値を探すサービス」というより、条件に合う制作会社を数社へ絞って比較するためのサービスと考えた方が使いやすくなります。
向いていないケース

無料で利用できるからといって、すべてのWeb制作案件に最適とは限りません。
依頼内容によっては、別の探し方が適しています。
フリーランスへ頼みたい
現在のWeb幹事公式サイトでは、個人のホームページ制作業者の紹介は行っていないと明記されています。
「予算を抑えるため個人のWebデザイナーへ頼みたい」
という場合は、別の探し方が必要です。
依頼先が決まっている
以前から依頼している制作会社があり、
価格
品質
サポート
にも不満がなければ、無理に比較サービスを利用する必要はありません。
ただし、「リニューアル費用が適正かだけ確認したい」という場合はセカンドオピニオン的に相場を確認する方法があります。
多数の会社を比較したい
Web幹事は現在、3〜6社程度を紹介するサービスです。
30社の見積もりを一括取得し、価格一覧から決めたいという用途とは違います。
そもそもホームページ制作では、Web幹事自身も2〜3社程度の相見積もりを推奨しています。
Webシステム開発が中心
ここはホームページ制作と分けて考えた方がよい部分です。たとえば、
会社概要
サービス紹介
採用情報
問い合わせ
が中心なら一般的なホームページ制作です。一方、
会員登録
ログイン
ユーザーマイページ
企業検索
求人検索
マッチング
決済
メッセージ
などが必要なら、Webシステム開発の比重が高くなります。
Web幹事にはシステム開発にも対応する会社が掲載されていますが、発注時には「ホームページ制作」ではなく「Webシステムが必要」と明確に伝えた方がよいでしょう。
Webシステムを作る場合

ポータルサイトやマッチングサイトを作る場合、一般的な会社ホームページとは選定基準が変わります。
デザインだけではなく、データベースや権限、運用まで考えます。
ホームページとは目的が違う
たとえば求人サイトなら、
求人一覧
求人検索
企業管理画面
応募
会員登録
マイページ
などが必要です。
通常のコーポレートサイトより機能が多く、公開後にもデータが増えていきます。
そのため制作会社を比較するときは、「デザインがきれいか」だけでなく、
Webシステム開発の実績
データベース設計
セキュリティ
保守・機能追加
まで確認します。
必要機能を先に整理する
いきなり制作会社へ、「○○のようなポータルサイトを作ってください」と依頼すると見積もりの幅が大きくなります。
たとえば、
誰が登録するのか
誰が検索するのか
どこまで無料か
何に課金するのか
管理者が何を操作するのか
を整理すると必要機能が見えてきます。
開発前に事業性を確認する
新しいWebサービスの場合、最初から大規模なシステムを作る必要はありません。
たとえば企業と専門家をつなぐマッチングサービスなら、
企業10社へヒアリング
↓
専門家30人をフォームで募集
↓
表計算ソフトで管理
↓
人力で3人を紹介
という検証もできます。
ここで紹介が成立しなければ、検索システムを作っても解決しない可能性があります。
企画中のサービスについて「誰が使うのか」「誰が料金を払うのか」「どう集客するのか」がまだ固まっていない場合は、Webサービス企画の簡易整理フォームで整理できます。
回答後は原則として簡単なフィードバックメールを1回お送りする形式で、希望した場合を除き、継続的な営業メールや打ち合わせを前提とした案内は行っていません。
運営を見据えて開発する
人力で需要を確認した後、
利用者自身に登録してほしい
数千件から検索したい
応募状況を管理したい
メッセージをサイト内へ集約したい
となった段階ではWebシステム化を検討します。
セルバでは、データベース・検索・会員機能を持つポータルサイトやマッチングサイトについて、パッケージを基にしたWebシステム開発と集客支援を行っています。
スタートアップから大企業まで120社以上の支援実績があり、一般的なホームページよりも検索・会員・マッチングなどの機能が中心となる場合は、ポータルサイト構築・集客支援で対応範囲を確認できます。
一般的な会社ホームページを作りたいのであれば、Web幹事などで複数の制作会社を比較する方法も十分現実的です。必要なものが「ホームページ」なのか「Webシステム」なのかを先に分けて考えると、発注先を選びやすくなります。
よくある質問

Web幹事を使う前に気になりやすい点を整理します。
Web幹事は無料?
発注者は無料で利用できます。
現在の公式FAQでは、サイト閲覧・案件相談・制作会社紹介が無料と案内されています。紹介会社へ発注する場合も、Web幹事へ成約手数料を支払う仕組みではありません。
実際の制作費は契約した制作会社へ支払います。
何社紹介される?
現在の公式サイトでは、最短1日で3〜6社を紹介すると案内しています。
条件によって紹介数は変わるため、必ず6社紹介されるわけではありません。
また、ホームページ制作の相見積もりについては2〜3社程度、多くても4社程度が推奨されています。
紹介先なら安心?
紹介された会社だからといって、どの案件でも失敗しないという意味ではありません。
会社選定後は、
類似実績
担当者
見積範囲
納期
保守
を自社でも確認してください。
特にホームページ制作は、完成物が見積書だけでは分かりにくいため、過去実績の確認が有効です。
電話が大量に来る?
現在のWeb幹事公式サイトでは、利用者の許可なく制作会社から電話が来ることはないと案内しています。
ただし、第三者レビューにはWeb幹事事務局からの確認電話を多いと感じたという意見があります。
電話を避けたい場合は、連絡方法や連絡時期の希望を事前に伝える方法があります。
一番安い会社を選べばよい?
金額だけでは判断できません。
たとえば100万円と150万円の見積もりでも、
原稿
撮影
SEO
分析設定
保守
の有無が違えば単純比較できません。
見積もり条件をそろえた上で、「必要なものが含まれているか」を比較してください。
まとめ
- Web幹事は発注者が無料で利用でき、現在は条件に合う制作会社を最短1日で3〜6社紹介する仕組み
- やってはいけないのはWeb幹事を使うことではなく、目的を決めず、見積金額だけで制作会社を選ぶこと
- 紹介された会社でも、実績・担当者・見積範囲・公開後の保守まで自社で確認してから発注する
Web幹事は、制作会社を自分で探しきれない企業にとって、候補を数社へ絞るための手段になります。
一方、どの制作会社を選ぶかという最終判断まで任せきりにはできません。制作目的と比較条件を先に決め、同じ条件で2〜3社程度を比較すると、価格だけに振り回されにくくなります。