田舎に欲しいサービス・店12選|20代で地方起業するアイデアと失敗しない調べ方

地方へ帰ったとき、「都会には普通にあるのに、地元にはこの店がない」と感じた経験はないでしょうか。
24時間営業のジム、コワーキングスペース、子どもが雨の日に遊べる施設、専門店、デリバリーサービスなど、都市部では選択肢が多くても、地方では近隣市まで車で行かなければ利用できないサービスがあります。
そこに起業の機会がある場合は確かにあります。
一方、店がない理由が「誰も出店していないから」ではなく、「人口が少なく採算が合わないから」という場合もあります。都会で人気の店をそのまま田舎へ持ってくれば成功するわけではありません。
田舎で狙いたいのは「都会にあって田舎にないもの」ではなく、「地域住民が現在困っていて、実際にお金を払って解決したいもの」です。
ここから、地方で不足しやすいサービスの例と、20代でも小さく試しながら起業する方法を見ていきます。
田舎に欲しいサービスとは

田舎で新しい商売を考えるときは、流行している店を探すより、地域で繰り返し発生している不便を見る方が事業アイデアを見つけやすくなります。
特に移動、買い物、子育て、仕事など、生活に密着した課題は検討する価値があります。
不便がそのまま需要になる
地方では現在も、流通機能や交通網の弱体化によって日常の買い物が難しくなる「買物困難者」が政策課題となっています。
経済産業省も、買い物困難者への対策として、移動販売、宅配、デジタル技術を利用した新しい流通など、自治体・民間事業者が連携する取り組みを支援しています。
交通についても同様です。国土交通省は、タクシーや乗合タクシーなどを地域住民や来訪者が利用しにくい「交通空白」の解消を現在も進めており、2026年度も新たな交通サービスや地域交通DXへの支援を実施しています。
つまり、
「スーパーまで車で30分かかる」
「高校生の送迎を毎日親がしている」
「飲食店はあるのに宅配してくれる店がない」
という不便そのものが、新しいサービスを考える材料になります。
競合がない理由を確認する
田舎で起業するときに注意したいのが、「競合が一社もない。ブルーオーシャンだ」と考えることです。
競合がいない理由には、大きく2つあります。
1つは、まだ誰も解決していない需要があるケース。
もう1つは、そもそも十分な需要がないケースです。
たとえば人口5,000人の町に24時間ジムがない場合、「まだ誰も気付いていない」とは限りません。
既存事業者が採算を計算した結果、出店していない可能性もあります。
「競合がいない」だけでは事業機会とは判断できません。「欲しい人が何人いて、そのうち何人が料金を払うか」まで確認してください。
人口より商圏を見る
市町村人口が5万人でも、店から車で15分以内に住んでいる人が8,000人しかいない場合があります。
反対に、自分の町は人口1万人でも、隣町からも車で来やすい場所なら商圏は広がります。
店舗を考えるなら、
- 車で10分圏内
- 車で20分圏内
- 通勤経路
- 学校・病院・スーパーとの位置関係
- 隣接自治体からのアクセス
まで確認します。
行政区分より、「実際に何人がその店まで来られるか」を見る方が商売には役立ちます。
田舎に欲しい店・サービス12選

「田舎に何が欲しいか」は地域によって違います。
ここでは全国どこでも必ず成功する業種ではなく、地方の生活課題や不足しやすい選択肢から検討できる事業例を紹介します。
移動販売・買い物代行
スーパーが遠い地域では、商品そのものより「買いに行く手段」が不足していることがあります。
そこで考えられるのが、
- 移動販売
- 注文商品の宅配
- 買い物代行
- 定期配送
です。
経済産業省も、人口減少や少子高齢化、交通網・流通機能の弱体化などを背景に、買物困難者への対応を課題として挙げています。
ただし、配送範囲を広げすぎると移動時間と燃料費が増えます。
「地域全体へ何でも届ける」より、曜日ごとにエリアを分けるなど配送効率まで考える必要があります。
配食・フードデリバリー
飲食店はあるのに、宅配サービスが少ない地域もあります。
高齢者世帯だけでなく、
- 子育て世帯
- 車を使えない人
- 共働き家庭
- 一人暮らし
- 職場への昼食配送
などへ展開できます。
自社で飲食店を開くより、地域の複数店舗の商品をまとめて届ける方法もあります。
最初からアプリを作らなくても、電話やLINEで注文を受け、曜日と地区を限定して試せます。
コワーキング・自習スペース
地方では、
「仕事ができる場所は自宅かファミレスしかない」
「高校生が放課後に勉強できる場所がない」
という地域もあります。そこで、
昼:コワーキング
夕方:学生向け自習室
夜:資格勉強・オンライン授業スペース
のように時間帯で用途を変える方法があります。
コワーキングだけで十分な会員数を集めにくい地域では、用途を一つに絞らない方が稼働率を上げられる場合があります。
小規模フィットネスジム
都市部では24時間ジムやパーソナルジムの選択肢が多くても、地方では大型スポーツクラブが1店舗だけという地域があります。
その場合、
- 小規模24時間ジム
- 女性向けジム
- 高齢者向け運動教室
- パーソナルトレーニング
- 学生向けトレーニング
などに絞る方法があります。
ただし、人口の少ない地域で大型施設を作るのはリスクがあります。
まずは公共施設やレンタルスペースを使って週2回の教室を開き、有料会員が集まるか確認した方が安全です。
子どもの屋内遊び場
地方は土地や自然が多くても、雨・雪・猛暑の日に子どもが遊べる屋内施設が少ない地域があります。
たとえば、
- 小型キッズスペース
- 室内遊具施設
- 親子カフェ
- 学童型スペース
- イベント・ワークショップ
などです。
子どもの人口だけでなく、「30分以上かけて近隣市の施設へ通っている家庭がどれくらいいるか」を調べると需要を判断しやすくなります。
専門店・テイクアウト店
都会には専門店が多くあります。
たとえば、
- ベーカリー
- スペシャルティコーヒー
- ドーナツ
- クレープ
- スパイスカレー
- 韓国料理
- サラダ・惣菜
- スイーツ
などです。
地方では選択肢が少ないため、専門店自体が来店理由になることがあります。
ただし、都会と同じ頻度で来店してもらえるとは限りません。
最初はイベント出店、間借り、キッチンカーなどで100人、200人へ販売し、リピート率を確認してから固定店舗を検討します。
スマホ・PCサポート
「ネットで予約してください」と言われても、そのネット操作そのものに困っている人がいます。
スマートフォンやパソコンについて、
- 初期設定
- データ移行
- Wi-Fi設定
- プリンター接続
- オンライン申請の操作補助
- 写真・データ整理
などを訪問型で支援するサービスです。
高額な設備が不要なので、小さく始められます。
ただし、パスワードや個人情報を扱う場合には、作業範囲・免責・情報管理を明確にしてください。
ペット関連サービス
地方でもペットを飼う家庭はありますが、
トリミング
ペットホテル
一時預かり
訪問ペットケア
などの選択肢が近くにない地域があります。たとえば、
「ペットホテルへ預けるために車で40分かかる」
という声が複数あれば、需要を検討する材料になります。
動物を預かる事業などは、業態によって動物取扱業の登録が関係するため、実際に始める際は自治体へ確認が必要です。
空き家管理サービス
地方では、実家を残したまま都市部で暮らしている人もいます。そこで、
- 定期巡回
- 草刈り
- 郵便物確認
- 換気
- 写真報告
- 清掃
- 修繕業者の手配
などをまとめて提供する方法があります。
顧客はその地域に住んでいる人ではなく、「地域外に住んでいる空き家所有者」です。
地方に拠点を置きながら、都市部の顧客から売上を得られるモデルになります。
地域特化EC
地域の農産物や加工品を販売するECも候補です。
ただし、「地元の商品を集めれば売れる」わけではありません。
地域内で売っている商品をネット上へ並べるだけでは、都市部の消費者が買う理由が弱い場合があります。
たとえば、
「毎月旬の農産物を5種類届ける」
「地域のパン屋5店舗の商品を詰め合わせる」
など、購入理由まで設計します。
地方のECは「地域の商品を売る」のではなく、「地域外の人が送料を払ってでも買いたい商品を作る」ところから考えます。
地域求人・仕事マッチング
地方では、
といった情報の分断が起こる場合があります。そこで、
- 地域特化求人
- 短時間仕事
- 副業案件
- 農繁期の短期人材
- 地元事業者とフリーランス
などをつなぐ方法があります。
ただし、人材紹介や労働者派遣などに該当する場合は許可制度があります。
最初にビジネスモデルと法的な位置付けを確認してください。
地域サービス予約サイト
「町内の事業者を検索できるサイトがない」という地域もあります。たとえば、
- 水道修理
- 草刈り
- 清掃
- リフォーム
- 美容
- 習い事
- 飲食店
- 宿泊
- 体験サービス
を検索・比較・問い合わせできる地域サイトです。
最初から大きなポータルサイトを作る必要はありません。
まず20〜30事業者を集め、利用者から問い合わせが発生するか確かめられます。
都会の店を持ち込む前に

「東京では流行っているのに地元にはない」という発見は、起業アイデアの入り口になります。
ただし、そのままコピーするのは危険です。
都会と同じ客数は見込まない
人口100万人の都市で成立している専門店と、人口2万人の町では条件が違います。
たとえば月1回利用するサービスを考えます。
商圏人口1万人
利用候補10%
実際の利用率10%
なら、1万人×10%×10%=100人です。
月100人で採算が取れる事業なのかを確認してください。
車で来る前提で考える
地方では車移動が中心になる地域があります。その場合、駅前より、
- 駐車場がある
- 幹線道路から入りやすい
- スーパーの帰りに寄れる
- 学校・病院の送迎と組み合わせられる
場所の方が便利な場合があります。
都会の「駅徒歩3分」という価値をそのまま地方へ持ち込まない方がよいでしょう。
来店頻度を計算する
「住民100人に聞いたら80人が欲しいと言った」だけでは出店判断には足りません。
知りたいのは、「月に何回、いくらなら利用するか」です。
たとえば50人が「カフェが欲しい」と答えても、実際に利用するのが3か月に1回なら売上は限られます。
欲しいかではなく、利用頻度と支払額まで聞きます。
複数用途を組み合わせる
人口が少ない地域では、一つのサービスだけで固定費を回収できない場合があります。
そこで、
カフェ+コワーキング
ジム+高齢者運動教室
自習室+プログラミング教室
空き家管理+草刈り
地域メディア+求人掲載
などを組み合わせる方法があります。
ただし、何でも屋にすると運営が複雑になります。
同じ顧客・設備を使えるサービスを組み合わせる方が効率的です。
20代で田舎起業するなら

20代で地方起業を考えると、「経験が少ないから無理なのでは」と感じるかもしれません。
しかし、年齢よりも、何を小さく試せるかで考えた方が現実的です。
若さより経験を棚卸しする
20代でも、
営業を3年間していた
飲食店で働いていた
Webマーケティングを担当していた
保育業界で働いていた
地元企業との人脈がある
など、すでに使える経験があります。
「田舎で何が流行るか」をゼロから探すより、
自分ができること
×
地域で困っていること
を組み合わせます。
副業・間借りから試す
いきなり300万円を使って店を作る必要はありません。たとえばカフェなら、
イベント出店
↓
週1回の間借り営業
↓
月4回営業
↓
固定客が付く
↓
店舗検討
という順番にできます。
ジムならレンタルスペース、教室なら公民館、ECならSNSと既存モールから始められます。
20代の地方起業では「資金が少ないこと」より、「売れるか分からない段階で固定費を持つこと」の方が大きなリスクです。
最初から人を雇わない
店舗を始めると、「営業中は最低2人必要」となる場合があります。
時給1,200円で1日8時間、月25日、2人なら単純計算でも人件費は月48万円です。
自分一人で始められる形にする、営業時間を短くする、予約制にするなど、売上が読めるまで固定費を抑えます。
地域外からも売上を作る
地方の弱点は市場規模です。
そのため、地域住民だけでなく、
- 観光客
- 地方出身者
- 都市部企業
- EC購入者
- 移住希望者
からも売上を作れると市場が広がります。
たとえば空き家管理なら、サービス提供地域は田舎でも支払う顧客は東京・大阪に住んでいる場合があります。
地方にいるから、地方の人だけへ売る必要はありません。
地方で儲かる商売の条件

田舎だから儲かる業種が決まっているわけではありません。
地域差よりも、事業構造を見る方が判断しやすくなります。
困りごとの頻度が高い
年1回しか発生しない問題より、
毎週買い物へ行く
毎月髪を切る
毎日仕事をする
毎週子どもの居場所が必要
という課題の方が利用回数を作りやすくなります。
「欲しいですか」だけでなく、「今はどうやって解決していますか」と聞くと、本当の需要が見えてきます。
固定費が小さい
地方でも店舗を借りれば毎月家賃がかかります。さらに、
- 人件費
- 電気代
- 通信費
- 車両費
- システム費
などが発生します。
客が来ない月でも出ていく金額を小さくできる事業の方が、売上が安定するまで耐えられます。
リピートされる
人口が少ない地域では、新規客だけを取り続けるモデルには限界があります。
たとえば人口1万人の町で毎月500人の新規顧客が必要なら、短期間で市場を使い切ります。
地域密着型の事業では、「一度来た人が来月も使うか」を見る必要があります。
一人の顧客から複数回売上が立つ
たとえばスマホサポートなら、
スマホ設定
↓
Wi-Fi設定
↓
PC設定
↓
定期相談
と継続できます。空き家管理なら、
月1回巡回
+
草刈り
+
清掃
+
修繕手配
という形です。
人口が少ない地域ほど、新規客の数より「一人の顧客と何年付き合えるか」が事業の安定性に影響します。
田舎で店を出す前の調べ方

地方起業では、ネット検索だけで需要を判断しない方がよいでしょう。
現地で実際にお金を使っている人を見る必要があります。
住民に30人聞く
最初は30人程度でも構いません。
ただし、「こんな店があったら欲しいですか?」だけでは、多くの人が「欲しい」と答えます。
代わりに、
「今はどこを使っていますか」
「そこまで何分かかりますか」
「月何回利用しますか」
「1回いくら払っていますか」
「近くにできたら月何回使いますか」
と聞きます。
現在の行動を聞く方が需要を判断しやすくなります。
Googleマップで競合を見る
地域名とサービス名で検索します。
たとえば、
「○○市 ジム」
「○○町 コワーキング」
「○○市 キッズスペース」
です。
競合がある場合は、
営業時間
料金
口コミ
駐車場
混雑
サービス内容
を確認します。
競合がない場合は喜ぶ前に、「なぜないのか」を住民や商工会へ聞いてください。
1日の必要客数を出す
たとえば小規模カフェで、
月固定費50万円
1人当たり粗利益700円
月25日営業
なら、50万円÷700円÷25日で、固定費を回収するだけでも1日約29人が必要です。
さらに自分の生活費や税金、設備更新費なども必要です。
「毎日30〜40人来る場所なのか」と考えると、物件を見る目が変わります。
小さく販売して確かめる
店舗契約前に、
マルシェ
イベント
間借り
レンタルスペース
予約販売
訪問サービス
などで試します。
5万円使って需要がないと分かるのと、500万円使ってから分かるのでは大きな差があります。
自治体データも確認する
地方創生を担当する国の事務局では、全国1,741市区町村について地域の各種指標を確認できる「地方創生『地域課題』ダッシュボード」を公開しています。
人口だけでなく、地域の状況を客観的に確認する材料として利用できます。
また、中小企業庁では、市区町村と商工会議所・金融機関などが連携して行う創業支援等事業計画について、認定自治体を公開しています。2026年6月にも認定自治体一覧が更新されています。
店舗契約前に、市役所や商工会・商工会議所へ創業支援の有無を確認しておくとよいでしょう。
地方起業の失敗パターン

地方での起業には都会とは違う魅力があります。
一方、「田舎だから」という理由だけで事業を楽観視すると失敗につながります。
競合ゼロを好機だと思う
町にラーメン店が1軒もないから、「出せば独占できる」とは限りません。
住民が隣町の大型商業施設へ行く習慣ができているのかもしれません。
そもそも外食頻度が低い可能性もあります。
競合数ではなく、現在どこへお金が流れているのかを確認してください。
補助金ありきで始める
地方では、自治体によって創業支援を受けられる場合があります。
中小企業庁でも、全国の自治体による創業支援等事業計画を公開しています。
ただし、「200万円補助されるから300万円の設備を買う」という順番は避けたいところです。
補助がなくても成立する事業なのかを先に考えます。
観光客だけを当てにする
観光地なら観光客向けサービスも候補です。
ただし、
GW
夏休み
紅葉
スキーシーズン
など特定期間に売上が集中する場合があります。
観光客が少ない月にも家賃や人件費は発生します。
地元客との組み合わせや、閑散期の別サービスを考えます。
店づくりにお金を使いすぎる
「地元にないおしゃれなカフェを作ろう」と内装へ500万円使っても、客が来なければ回収できません。
最初から完成形を作るより、
間借り
↓
小規模店舗
↓
売上確認
↓
増床
という方法もあります。
集客をSNSだけに頼る
20代の起業ではInstagramやTikTokを使いやすいでしょう。
ただ、地域の顧客が全員SNSで店を探すとは限りません。
事業によっては、
Googleマップ
地域情報誌
看板
口コミ
自治体施設
学校・企業との提携
既存顧客からの紹介
の方が有効な場合があります。
顧客の年代や行動に合わせて集客方法を選びます。
地方のWebサービスなら

田舎の課題は、店舗だけで解決する必要はありません。
「人と情報がつながっていない」という問題なら、Webサービスで解決できる場合があります。
地域課題を一つに絞る
たとえば、「地方を活性化するサイト」では広すぎます。それより、
「町内の空き家管理業者を探せる」
「地元企業の副業求人だけを掲載する」
「子どもの習い事を比較できる」
「地域の配食サービスを予約できる」
など、問題を一つに絞ります。
誰が何に困っているかが明確になるほど、必要な機能も少なくできます。
最初は人力で運営する
たとえば地域の仕事マッチングサービスなら、
企業10社から求人を集める
↓
応募者をフォームで募集する
↓
運営者が条件を確認する
↓
メールで案内する
ところまで手作業でもできます。
そこで1件もマッチングしないなら、検索機能や会員機能を作っても解決しないかもしれません。
Webサービスのアイデアはあるものの、誰が使い、誰が料金を払うのかまだ整理できていない場合は、Webサービス企画の簡易整理フォームで、利用者、収益源、集客方法、運営方法などを整理できます。
回答後は原則として簡単なフィードバックメールが1回送られる形式で、希望がない限り継続的な営業メールや打ち合わせを前提とした案内は行われません。
地域外へ横展開できるか考える
人口1万人の町だけを対象にすると、市場規模に上限があります。一方、
A町で検証
↓
隣のB市へ展開
↓
同じ課題を持つ他県へ展開
できるサービスなら、市場を広げられます。たとえば、
空き家管理
地域求人
地域事業者検索
移住者向け情報
地元産品販売
などは、同様の課題を持つ地域へ横展開できる可能性があります。
地域密着で始めても、仕組みそのものは他地域へ広げられる事業だと、人口の少なさを補いやすくなります。
必要になってから開発する
手作業で利用者が増えると、
「100社の情報更新が大変」
「利用者自身にプロフィールを変更してほしい」
「条件を指定して検索したい」
「予約状況を管理できない」
といった問題が出ます。その段階で、
- データベース
- 検索
- 会員登録
- マイページ
- 予約
- マッチング
- 管理画面
などをシステム化します。
弊社セルバでは、検索・会員・掲載・マッチングなどを持つポータル型Webサービスについて、企画・開発から集客まで支援しています。
現在の公式ページでは、スタートアップから大企業まで120社以上の支援実績と、会員数30万人・月売上9億円の求人ポータルサイト運営実績が掲載されています。これらは同じ成果を保証するものではありません。
本格的なシステム化が必要になった段階では、ポータルサイト構築・集客支援で、既存ツールで続ける場合と、検索・会員機能を備えたシステムを作る場合の違いを確認できます。
よくある質問

田舎にないサービスだからといって、そのまま起業候補になるわけではありません。
最後に、地方で商売を考える際によく迷う点を整理します。
田舎で一番不足している店は?
全国一律に「この店が一番不足している」とは決められません。
ただし、国も対策を続けている地域課題として、
- 買い物
- 移動
があります。
経済産業省は買物困難者への対応を、国土交通省は「交通空白」の解消を現在も進めています。
自分の地域で何が不足しているかは、住民の現在の行動から確認してください。
コンビニがない地域なら狙い目?
必ずしもそうではありません。
コンビニがない理由が、「まだ出店されていない」のではなく、「必要な商圏人口を確保できない」からかもしれません。
大手チェーンが出店していない場所ほど、小規模事業者なら違う形で成立できないかを考えます。
たとえば固定店舗ではなく移動販売、予約販売、宅配にすると固定費を抑えられます。
カフェは田舎でも儲かる?
立地と客数によります。
たとえば観光地、幹線道路沿い、学校・病院近くなど、一定の人流がある場所なら成立するケースがあります。
一方、人口が少ない住宅地で毎日多数の来店を前提にすると厳しくなります。
店舗を借りる前に、間借りやイベント出店で、
客単価
客数
リピート率
を確認してください。
20代でも地方起業できる?
年齢だけで起業できる・できないは決まりません。
むしろ20代なら、いきなり大きな店舗を持つより、
副業
訪問サービス
間借り
EC
オンラインサービス
など、小規模に検証して経験を増やす方法があります。
自治体によっては創業支援も行われているため、起業予定地の市区町村、商工会・商工会議所などの制度を確認してください。
補助金を使って起業できる?
地域や年度によって、創業・空き店舗活用などの支援制度が実施されている場合があります。
ただし、対象者、対象経費、募集期間、補助率などは制度ごとに異なります。
また、補助金があるから始めるのではなく、補助がなくても顧客から売上を得られるかを先に確認してください。
まとめ
- 田舎で狙うべきなのは「都会にあるのに地元にない店」そのものではなく、地域住民が現在お金や時間を使って解決している不便
- 競合が少なくても人口・利用頻度が少なければ事業は成立しないため、商圏人口・客単価・必要客数まで計算する
- 20代で地方起業するなら、店舗を先に作るより、副業・間借り・訪問・手作業運営などで有料顧客を確認してから投資を増やす
田舎には、都会ほど多くの店やサービスがありません。それは起業の機会になる一方、単純に市場が小さいため出店されていないケースもあります。
「地元にないから作る」ではなく、「今は住民がどうやってその不便を解決しているのか」を調べ、実際に料金を払う人を数人作ってから規模を広げる方が、地方の小さな市場でも長く続く事業を作りやすくなります。