休職中の転職はバレる?3ヶ月休職・1ヶ月休職の違いと内定後の注意点

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休職中に転職活動をしていて内定が出ると、うれしさと同時に「このまま転職して大丈夫なのか」「今の会社にバレないか」「転職先に休職していたことが知られたら内定取り消しになるのでは」と不安になる人は少なくありません。

特に、3ヶ月ほど休職している場合や、源泉徴収票の支払金額が0円・少額になりそうな場合は、「書類で休職が分かってしまうのでは」と気になるでしょう。
一方で、1ヶ月程度の休職であっても、面接での説明や退職手続きに矛盾があると、後からトラブルになる可能性があります。

この記事では、休職中の転職が現職や転職先にバレる可能性、1ヶ月休職と3ヶ月休職の違い、内定後にやるべきこと、内定取り消しのリスク、源泉徴収票が0円だった場合の注意点まで、できるだけ実務に近い視点で解説します。

目次

休職中に転職活動をしてもいい?

休職中に転職を考えること自体は、珍しいことではありません。
ただし、休職の理由や会社の就業規則、転職先への説明の仕方によって注意点は変わります。

休職中の転職活動が直ちに問題になるとは限らない

休職とは、会社に在籍したまま、何らかの事情で一定期間仕事を休んでいる状態です。
病気やけが、メンタル不調、家庭事情など、理由は人によって異なります。

休職中であっても、自分の今後の働き方を考えたり、転職先を探したりすること自体が、ただちに禁止されるとは限りません。
今の職場環境が原因で体調を崩した場合、

別の環境なら働けるかもしれない

と考えるのは自然なことです。

ただし、会社によっては就業規則で休職中の行動について定めている場合があります。
たとえば、休職中の副業、他社での勤務、会社への報告義務などが決められていることもあります。
転職活動そのものと、実際に他社で働くことは別の問題ですが、まずは自社のルールを確認しておくことが大切です。

問題になりやすいのは「嘘」や「説明の矛盾」

休職中の転職で問題になりやすいのは、転職活動そのものよりも、会社や転職先への説明に矛盾が出ることです。

たとえば、現職には「外出も難しいほど体調が悪い」と説明している一方で、頻繁に面接へ行っていることが分かると、会社から不信感を持たれる可能性があります。
また、転職先に「現在も通常通り勤務している」と伝えていたのに、実際には長期間休職中だった場合、内定後に信頼関係へ影響することがあります。

大切なのは、休職していた事実を何でも詳細に話すことではありません。
必要な範囲で、今の状態や入社後に働ける見込みを整理し、説明に一貫性を持たせることです。

退職する場合は通常の手続きが必要

休職中に転職が決まった場合でも、現職を辞めるには退職手続きが必要です。
休職しているからといって、会社への連絡を避けたまま自然退職のように扱うのは避けた方がよいでしょう。

厚生労働省の資料でも、会社を退職することは労働者の自由である一方、予告なく会社へ行かなくなるような辞め方はルール違反であり、退職意思を伝える、書面で届け出る、引き継ぎをするなどの社会的ルールを守ることが大切だとされています。(厚生労働省)

休職中で出社が難しい場合でも、人事や上司に連絡し、退職日、貸与物の返却、社会保険、住民税、源泉徴収票などの手続きを確認しておきましょう。

休職中の転職は現職にバレる?

「休職中に転職活動をしたら今の会社にバレるのか」は、多くの人が気にするポイントです。
結論からいえば、必ずバレるわけではありませんが、バレる可能性がある場面はいくつかあります。

同僚・知人・取引先経由で伝わることがある

現職にバレるケースとして多いのが、人づてに情報が伝わるケースです。

同じ業界や同じ職種で転職活動をしている場合、面接先企業の担当者と現職の社員がつながっていることがあります。
リファラル採用、取引先企業への転職、同業他社への転職などでは、思わぬところから情報が漏れる可能性もあります。

また、転職活動について同僚や知人に相談した内容が、何らかの形で社内に伝わることもあります。
悪意がなくても、「そういえば転職活動しているらしい」と雑談の中で広がってしまうことはあります。

SNSにも注意が必要です。
LinkedInやWantedlyなどのプロフィールを急に更新したり、転職活動をほのめかす投稿をしたりすると、現職の関係者に見られる可能性があります。

休職中の行動と説明が合わないと疑われる

休職中の行動が、会社に伝えている休職理由と大きく矛盾している場合も注意が必要です。

たとえば、体調不良で休職しているにもかかわらず、頻繁に外出している様子をSNSに載せていたり、会社関係者に面接会場近くで見られたりすると、

本当に休職が必要な状態なのか

と疑われる可能性があります。

もちろん、体調不良で休職している人が一切外出してはいけないわけではありません。
通院、リハビリ、生活に必要な外出、気分転換などが必要なケースもあります。
ただし、会社への説明と実際の行動に大きなズレがあると、信頼関係に影響することがあります。

特にメンタル不調の場合、「現職の環境では働けないが、別の環境なら働ける」という状況もあり得ます。
その場合は、転職活動をすること自体よりも、休職理由や回復状況の説明を整理しておくことが重要です。

退職の伝え方で転職が推測されることもある

休職中に突然退職を申し出ると、会社側から

転職先が決まったのでは

と推測されることはあります。

ただし、退職理由として転職先の社名や具体的な内定状況まで必ず伝えなければならないわけではありません。
一般的には「一身上の都合」「今後のキャリアを考えた結果」などの説明で足りるケースもあります。

会社として必要なのは、退職日や手続きに関する情報です。
転職先の詳細を話すかどうかは、会社との関係性や状況に応じて判断しましょう。

休職中の転職は転職先にバレる?

次に気になるのが、転職先に休職中であることがバレるのかという点です。
転職先に伝わる可能性があるのは、主に面接時の受け答え、入社時書類、源泉徴収票などです。

履歴書や職務経歴書だけでは分からないことが多い

休職中でも会社に在籍している場合、履歴書上は「在職中」と記載することが多いでしょう。
そのため、履歴書や職務経歴書だけで休職中だと分かるとは限りません。

ただし、面接では「現在の業務内容」「直近で担当している仕事」「退職予定日」「入社可能日」などを聞かれることがあります。
その際、実際には休職しているのに、通常勤務しているかのように話すと、後から矛盾が出る可能性があります。

特に3ヶ月以上休職している場合、直近の業務内容を詳しく聞かれたときに説明が曖昧になりやすくなります。
無理に取り繕うよりも、必要に応じて

現在は会社に在籍していますが、事情があり業務からは一時的に離れています

といった表現で、嘘にならない説明を考えておく方が安全です。

入社時の書類で違和感を持たれることがある

入社後には、雇用保険、社会保険、住民税、年末調整などの手続きが発生します。
その中で、前職の源泉徴収票の提出を求められることがあります。

国税庁は、中途就職者の年末調整について、就職前に給与の支払いを受けていた場合は、その給与額や源泉徴収税額、社会保険料などを源泉徴収票で確認すると説明しています。
確認できない場合は、転職先で年末調整ができず、本人が確定申告で精算することになります。(国税庁)

つまり、転職先の人事・労務担当者が源泉徴収票を見る機会はあります。
その際、支払金額が0円または極端に少ないと、

前職で給与が支払われていない期間があったのでは

と推測される可能性があります。

源泉徴収票に「休職」と書かれるわけではない

ただし、源泉徴収票に「休職中」「メンタル不調」「病気療養」などと書かれるわけではありません。

源泉徴収票に記載されるのは、主に支払金額、源泉徴収税額、社会保険料等の金額、扶養情報などです。
支払金額が0円または少額だったとしても、その理由が休職なのか、欠勤なのか、育児休業なのか、介護休業なのか、入退社時期の関係なのかまでは、源泉徴収票だけでは判断できません。

とはいえ、聞かれたときに慌てると不自然に見えることがあります。

前職では一時的に給与支給のない期間がありました。現在は就業可能な状態です

といった形で、簡潔に説明できるようにしておくと安心です。

1ヶ月休職と3ヶ月休職では転職への影響が違う?

休職期間が1ヶ月なのか、3ヶ月なのかによって、転職時の見られ方は変わることがあります。
ただし、期間だけで良い・悪いが決まるわけではありません。

1ヶ月休職の場合は一時的な事情として説明しやすい

1ヶ月程度の休職であれば、体調不良、手術、家庭事情、職場環境の調整など、一時的な事情として説明しやすい場合があります。

転職先から深く聞かれないケースもありますし、源泉徴収票の金額にも大きな違和感が出にくいことがあります。
特に有給休暇や一部給与支給があった場合、書類上は大きく目立たない可能性もあります。

ただし、1ヶ月の休職でも、入社直前や退職直前のタイミングだと、「なぜこの時期に休職しているのか」と気にされる可能性はあります。
また、面接で「現在も通常勤務しています」と言っていた場合、後から実際は休職中だったと分かると、不信感につながることがあります。

1ヶ月休職の場合でも、重要なのは「現在は働ける状態なのか」「入社後に勤務を継続できるのか」を自分の言葉で説明できることです。

3ヶ月休職の場合は説明の準備が必要

3ヶ月休職している場合は、1ヶ月休職よりも説明が必要になる可能性が高くなります。

3ヶ月間業務から離れていると、直近の仕事内容を聞かれたときに答えづらくなったり、源泉徴収票の支払金額が少なくなったりすることがあります。
転職先としても、「入社後に安定して働けるのか」「同じ理由で再び休職しないか」を気にするでしょう。

特に、メンタル不調や長期療養による休職の場合は、本人の回復状況と転職先の環境が合っているかが重要です。
現職の人間関係や過重労働が原因で休職したのであれば、転職先の労働時間、業務量、マネジメント体制を確認する必要があります。

一方で、3ヶ月休職していたからといって、転職が必ず不利になるわけではありません。
休職理由が明確で、現在は回復しており、入社後に働ける見込みがあるなら、過度に悲観する必要はありません。

休職期間よりも「今後働ける状態か」が大切

転職先が最も気にするのは、休職期間そのものよりも、入社後に安定して働けるかどうかです。

1ヶ月の休職でも、まだ体調が戻っていないのに無理に入社すれば、再び体調を崩すリスクがあります。
反対に、3ヶ月休職していても、医師と相談しながら回復し、働き方を見直したうえで転職するなら、前向きな再スタートになる可能性があります。

休職中の転職では、「バレないか」だけに意識が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは、転職先で無理なく働き続けられるかどうかです。
休職理由を振り返り、同じ原因を繰り返さない会社選びをすることが、結果的に一番のリスク対策になります。

面接で休職中であることは伝えるべき?

休職中の転職で最も悩ましいのが、「面接で休職していることを伝えるべきか」という問題です。
これは一律に答えが出るものではなく、聞かれた内容や休職理由、業務への影響によって判断が変わります。

自分から必ず詳しく話す必要はない

休職歴は、病気や家庭事情など、プライベートな内容を含むことがあります。
そのため、履歴書に休職歴を必ず書かなければならないという決まりがあるわけではありません。

また、採用選考では、応募者の適性や能力に基づいて判断することが基本です。
厚生労働省も、本人の適性・能力に関係のない事項を把握することや、合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断は、就職差別につながるおそれがあると示しています。(公正な採用選考をめざして)

そのため、業務に支障がなく、現在は働ける状態であれば、休職理由の詳細や病名まで自分から詳しく話す必要はない場合もあります。

聞かれたことに嘘をつくのは避ける

一方で、面接で現在の就業状況や健康状態、入社可能日について聞かれた場合に、事実と異なる説明をするのは避けるべきです。

たとえば、実際には休職中なのに「現在も通常通り出社しています」と答えたり、まだ退職日が決まっていないのに「すぐ入社できます」と言ったりすると、内定後に矛盾が出ます。

特に、休職理由が入社後の勤務に影響する可能性がある場合は、慎重な説明が必要です。
病名や詳しい経緯をすべて話す必要はありませんが、「現在は就業可能な状態か」「配慮が必要か」「入社後に支障がないか」は整理しておきましょう。

伝える場合は「現在の状態」とセットで話す

休職していることを伝える場合は、「休職しています」だけで終わらせないことが大切です。
それだけだと、企業側は「いつから働けるのか」「また休職しないか」と不安になります。

たとえば、以下のような伝え方が考えられます。

前職では業務量や職場環境の影響で一時的に体調を崩し、休職期間がありました。現在は回復しており、医師とも相談のうえ、通常勤務が可能な状態です。今後は働き方や業務環境を見直し、長く働ける職場で力を発揮したいと考えています。

このように、過去の事情よりも、現在の回復状況と今後の働き方に話をつなげると、転職先も判断しやすくなります。

休職中に転職が決まったらやるべきこと

休職中に内定が出たら、焦って退職や入社を進めるのではなく、順番に確認することが大切です。
特に、退職日と入社日の調整、必要書類、体調面の確認は早めに進めましょう。

内定条件と入社日を確認する

まず確認すべきなのは、内定条件です。
内定通知書、労働条件通知書、雇用契約書などを確認し、給与、勤務地、勤務時間、業務内容、試用期間、リモートワークの可否、残業の有無などを整理しましょう。

休職明けの転職では、「早く今の会社を辞めたい」という気持ちが強くなりがちです。
しかし、転職先の条件をよく確認しないまま入社すると、同じような負荷やストレスで再び体調を崩す可能性があります。

入社日は、現職の退職手続きと自分の体調を踏まえて決めることが大切です。
転職先から早期入社を求められても、退職日が確定していない場合や、体調面に不安がある場合は、無理のない日程で相談しましょう。

現職に退職意思を伝える

内定を承諾する方向で決めたら、現職に退職意思を伝えます。
休職中の場合、直属の上司、人事、休職窓口など、誰に連絡すべきかは会社によって異なります。

退職理由は、必ずしも詳細に説明する必要はありません。
「一身上の都合により退職したい」と伝える形でも進められる場合があります。
ただし、休職中に会社から定期連絡を求められている場合や、診断書の提出が続いている場合は、手続きの流れを確認しておく必要があります。

また、貸与物の返却、健康保険証の扱い、住民税の精算、社会保険料の控除、源泉徴収票の発行時期なども確認しましょう。
休職中は給与が出ていない場合でも、社会保険料や住民税の支払いが発生していることがあります。

転職先に必要書類の提出時期を確認する

入社時には、雇用保険被保険者証、年金手帳または基礎年金番号、マイナンバー、源泉徴収票、扶養控除等申告書などの提出を求められることがあります。

源泉徴収票は、退職後に前職から発行されるのが一般的です。
発行時期が遅れる場合は、転職先に早めに相談しましょう。
前職の源泉徴収票を提出できない場合、年末調整ではなく自分で確定申告が必要になることがあります。(国税庁)

必要書類の提出が遅れること自体は珍しくありませんが、理由を曖昧にしたまま放置すると不信感につながります。出せない書類がある場合は、いつ頃提出できそうかを伝えておくと安心です。

休職中の転職で内定取り消しになることはある?

「休職していたことがバレたら内定取り消しになるのでは」と不安に感じる人もいるでしょう。
休職歴だけで必ず内定取り消しになるわけではありませんが、説明内容によってはトラブルになる可能性があります。

休職していた事実だけで必ず取り消されるわけではない

休職していたこと自体が、ただちに内定取り消しの理由になるとは限りません。
企業が重視するのは、入社後に業務を遂行できるか、採用時に重要な事実について虚偽説明がなかったか、労働条件に合う状態かどうかです。

たとえば、過去に休職していたとしても、現在は回復しており、入社後の業務に支障がないのであれば、それだけで問題にならないケースもあります。

一方で、面接で「健康状態に問題はなく、現在も通常勤務している」と説明していたのに、実際には長期休職中で、入社後すぐに通常勤務が難しい状態だった場合は、企業側が問題視する可能性があります。

内定取り消しが問題になりやすいケース

内定取り消しのリスクが高まるのは、主に次のようなケースです。

  • 現在も通常勤務していると説明したが、実際には長期休職中だった
  • 入社日までに回復する見込みがない
  • 業務上必要な勤務時間や出社条件を満たせない
  • 入社前健康診断や診断書で就業が難しいと判断された
  • 休職理由や健康状態について、重要な部分で明確な虚偽説明があった

このような場合、企業側は「採用時に聞いていた内容と違う」と受け止める可能性があります。

ただし、内定取り消しは企業が自由にできるものではありません。
厚生労働省の資料では、採用内定により労働契約が成立したと認められる場合、内定取消しには解雇に関する規定が適用され、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当と認められない場合は無効になるとされています。(厚生労働省)

そのため、もし休職を理由に一方的な内定取り消しを受けた場合は、自分だけで判断せず、労働局、弁護士、社労士などに相談することも検討しましょう。

内定取り消しを防ぐには矛盾を作らないこと

内定取り消しのリスクを下げるためには、書類、面接、内定後のやり取りで矛盾を作らないことが大切です。

特に、現在の就業状況、入社可能日、健康状態、配慮が必要かどうかについては、事実に反しない範囲で説明しましょう。休職理由をすべて細かく話す必要はありませんが、入社後の勤務に影響する内容を隠したまま進めると、後から大きなトラブルになる可能性があります。

また、体調が回復しきっていない状態で無理に内定を承諾するのも危険です。
転職できたとしても、入社後にすぐ体調を崩してしまえば、自分にとっても転職先にとっても負担が大きくなります。

源泉徴収票が0円だと休職がバレる?

休職中の転職で特に検索されやすいのが、「源泉徴収票が0円だったら転職先に休職がバレるのか」という不安です。
ここは誤解が多いため、仕組みを正しく理解しておきましょう。

源泉徴収票には休職理由は書かれない

源泉徴収票には、前職から支払われた給与の金額や源泉徴収税額、社会保険料等の金額などが記載されます。
休職していた理由や病名、メンタル不調だったかどうかが直接書かれるわけではありません。

そのため、源泉徴収票を見ただけで「この人は休職していた」と断定されるわけではありません。

ただし、支払金額が0円、または通常の在籍期間に比べて極端に少ない場合、「給与が出ていない期間があったのだろう」と推測される可能性はあります。
そこから休職、欠勤、育児休業、介護休業、入社・退職時期の関係など、何らかの事情があったと考えられることはあります。

0円でも理由までは分からない

源泉徴収票の支払金額が0円だったとしても、それだけで休職理由までは分かりません。

たとえば、休職中で無給だった場合もあれば、そもそもその年に給与支払いがほとんどなかった場合もあります。
育児休業や介護休業、欠勤、会社都合の休業など、給与額が少なくなる理由はいくつか考えられます。

そのため、転職先から聞かれた場合も、必要以上に詳しく話す必要はありません。

前職では一時的に給与支給のない期間がありました

現在は就業可能な状態で、入社後の勤務に支障はありません

といったように、簡潔に説明できればよいでしょう。

源泉徴収票を出さない場合は確定申告が必要になることもある

「源泉徴収票を出すと休職がバレそうだから提出したくない」と考える人もいます。
しかし、中途入社後の年末調整では、前職の給与額や源泉徴収税額などを確認する必要があります。
国税庁も、確認できない場合は年末調整を行うことができず、本人が確定申告で精算すると説明しています。(国税庁)

つまり、前職の源泉徴収票を提出しない選択をする場合、年末調整ではなく自分で確定申告をする流れになる可能性があります。

もちろん、退職時期や発行タイミングの都合で、すぐに源泉徴収票を提出できないことはあります。
その場合は、

前職から発行され次第提出します

間に合わない場合は確定申告で対応します

と早めに伝えるとよいでしょう。

休職中の転職で後悔しない会社選び

休職中の転職では、「とにかく今の会社を辞めたい」という気持ちが強くなりがちです。
しかし、焦って転職先を決めると、同じ理由で再びつらくなる可能性があります。

休職理由と転職理由を分けて考える

まずは、自分がなぜ休職したのかを整理しましょう。

原因が長時間労働だったのか、人間関係だったのか、仕事内容のミスマッチだったのか、評価制度への不満だったのか、会社の文化が合わなかったのかによって、選ぶべき転職先は変わります。

「今の会社がつらい」という気持ちだけで転職すると、次の会社でも似たような環境を選んでしまうことがあります。たとえば、残業が原因で体調を崩したのに、給与の高さだけで高負荷な会社を選ぶと、再び無理をする可能性があります。

転職活動では、「何を避けたいのか」「どんな環境なら続けられるのか」を明確にすることが大切です。

求人票では働き方の現実を見る

休職明けの転職では、仕事内容や給与だけでなく、働き方の現実を見る必要があります。

確認したいのは、残業時間、業務範囲、出社頻度、リモートワークの可否、チーム体制、上司とのコミュニケーション、入社後の研修やオンボーディング、評価制度などです。

求人票には良いことが書かれていても、実際の働き方は面接で確認しなければ分からないことがあります。

入社後、最初の1ヶ月はどのような業務から始まりますか

繁忙期の残業時間はどれくらいですか

困ったときに相談できる体制はありますか


など、具体的に聞いてみましょう。

休職を隠すことより再発を防ぐことが大切

休職中の転職では、

バレたらどうしよう

という不安が先に立ちます。
しかし、本当に避けるべきなのは、休職していたことが知られることではなく、転職先で再び心身を壊してしまうことです。

休職した経験は、働き方を見直すきっかけにもなります。自分に合わない環境を知ったからこそ、次はより現実的に会社を選べるともいえます。

無理に強く見せる必要はありません。
自分が安定して働ける条件を整理し、それに合う会社を選ぶことが、長期的には一番大切です。

ケース別|休職中に転職が決まったときの対応

ここからは、よくあるケース別に対応を整理します。
自分に近い状況を参考にしながら、内定後の動きを確認してみてください。

1ヶ月休職中に内定が出た場合

1ヶ月休職中に内定が出た場合は、まず退職日と入社日を無理なく調整しましょう。

体調が回復しており、入社後に問題なく働ける状態であれば、現職には通常通り退職意思を伝えます。
転職先には、入社可能日を正確に伝え、必要書類の提出時期を確認します。

1ヶ月程度の休職であれば、源泉徴収票の金額に大きな違和感が出ない場合もあります。
ただし、聞かれたときの説明は準備しておくと安心です。

前職では一時的に休職期間がありましたが、現在は回復しており、入社後の勤務に支障はありません

といったように、簡潔に伝えられるようにしておきましょう。

3ヶ月休職中に内定が出た場合

3ヶ月休職している場合は、より慎重に進める必要があります。

まず、休職理由、現在の回復状況、入社後に働ける根拠を整理しましょう。
医師に相談している場合は、通常勤務が可能な状態かどうかも確認しておくと安心です。

また、面接時にどのような説明をしたかを振り返ることも大切です。
もし「現在も通常勤務中」と伝えていた場合は、後から矛盾が出る可能性があります。
明確な虚偽があると感じる場合は、専門家への相談も検討しましょう。

3ヶ月休職後の転職では、早く入社することよりも、入社後に継続して働けることを優先すべきです。
入社日を無理に早めず、退職手続きと体調の回復に必要な時間を確保しましょう。

休職中であることを転職先にまだ伝えていない場合

休職中であることを転職先に伝えていない場合は、まず面接で何を聞かれ、どう答えたかを整理しましょう。

休職について聞かれていないのであれば、必ずしも後から詳細に伝えなければならないとは限りません。
ただし、入社後の勤務に影響する可能性がある場合や、すでに伝えた内容と事実が食い違っている場合は注意が必要です。

伝える場合は、「休職していました」とだけ言うのではなく、

現在は就業可能な状態です

入社後に必要な配慮はありません

または

この点については事前に相談したいです

「と、今後の勤務に関する情報とセットで伝えましょう。

源泉徴収票が0円になりそうな場合

源泉徴収票が0円または少額になりそうな場合は、聞かれたときの説明を用意しておくと安心です。

転職先の人事担当者は、年末調整のために源泉徴収票を確認することがあります。
ただし、そこで見られるのは税務上の情報であり、休職理由そのものではありません。

聞かれた場合は、

前職で一時的に給与支給のない期間があったためです

と説明すれば足りることもあります。
病名や詳しい家庭事情まで話す必要はありません。

休職中の転職でやってはいけないこと

最後に、休職中の転職で避けたい行動を整理します。
不安が強いと場当たり的な対応をしてしまいがちですが、後から矛盾が出ないよう注意しましょう。

現職や転職先に明確な嘘をつく

最も避けたいのは、明確な嘘をつくことです。

  • 通常勤務していないのに「通常勤務中」と言う
  • 入社できる見込みがないのに「すぐ入社できます」と言う
  • 健康状態に不安があるのに「まったく問題ありません」と断言する

このような説明は、後から信頼を失う原因になります。

休職理由をすべて詳しく話す必要はありませんが、聞かれたことに対して事実と異なる回答をするのは避けましょう。

退職手続きを放置する

休職中は会社と連絡を取りづらくなりがちですが、退職手続きを放置するのは危険です。

退職日が決まらないまま転職先の入社日を迎えようとすると、社会保険や雇用保険、源泉徴収票、住民税などの手続きで問題が起こる可能性があります。

また、貸与物の返却や退職書類のやり取りを放置すると、現職との関係も悪化します。
精神的に負担が大きい場合は、メールで連絡する、人事窓口に直接相談するなど、できる方法で進めましょう。

回復していないのに無理に入社する

休職中の転職で一番避けたいのは、まだ働ける状態ではないのに、焦って入社してしまうことです。

内定が出ると、「このチャンスを逃したくない」と思うかもしれません。
しかし、体調が戻っていない状態で新しい職場に入ると、環境変化や新しい人間関係、業務習得の負荷で再びつらくなる可能性があります。

転職はゴールではなく、新しい職場で働き続けることが本当のスタートです。
焦って決めるよりも、自分の状態に合ったタイミングで入社することを大切にしましょう。

よくある質問

休職中の転職では、細かな疑問がいくつも出てきます。
ここでは、特に検索されやすい質問を簡潔に整理します。

休職中に転職活動をしたら現職にバレますか?

必ずバレるわけではありません。
ただし、同僚や知人経由、同業界のつながり、SNS、退職のタイミングなどから推測されることはあります。

バレるかどうかだけを気にするのではなく、会社への説明や退職手続きを誠実に進めることが大切です。

休職中に転職が決まったら現職には何と言えばいいですか?

基本的には、退職意思と退職希望日を伝えます。
退職理由は「一身上の都合」で足りる場合もあります。

転職先の社名や内定状況まで詳しく伝える必要があるとは限りません。
ただし、退職日、貸与物、社会保険、源泉徴収票などの手続きは確認しましょう。

3ヶ月休職していると転職先に悪印象ですか?

3ヶ月休職していたからといって、必ず悪印象になるわけではありません。

ただし、1ヶ月休職よりも、理由や回復状況を確認される可能性は高くなります。
現在は働ける状態か、入社後に勤務を継続できるか、同じ原因を繰り返さないために何を考えているかを整理しておきましょう。

源泉徴収票が0円だと休職がバレますか?

源泉徴収票に「休職」と書かれるわけではありません。
ただし、支払金額が0円または少額の場合、給与が支払われていない期間があったことは推測される可能性があります。

聞かれた場合は、

前職で一時的に給与支給のない期間がありました

と簡潔に説明し、現在は就業可能であることを伝えましょう。

休職していたことを理由に内定取り消しされますか?

休職していた事実だけで必ず内定取り消しになるわけではありません。

ただし、重要な事実について虚偽説明があった場合や、入社日までに働ける状態でない場合は、トラブルになる可能性があります。
内定取り消しを受けた場合は、企業側の説明を確認し、必要に応じて労働局や専門家に相談しましょう。

まとめ

  • 休職中の転職活動は、就業規則、休職理由、会社への説明によって注意点が変わる
  • 1ヶ月休職より3ヶ月休職の方が、面接や源泉徴収票、内定後の書類で説明が必要になりやすい
  • 内定後は、退職日、入社日、源泉徴収票、健康状態について矛盾のない対応をすることが大切

休職中の転職では、「バレない方法」を探したくなるかもしれません。
しかし、本当に大切なのは、休職していたことを隠し通すことではなく、次の職場で無理なく働き続けられる状態を整えることです。
焦って入社するよりも、自分の回復状況と転職先の環境を冷静に見極め、誠実に手続きを進めましょう。

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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