パートから正社員になると後悔する?手取りが減る理由と失敗しない判断ポイント

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パートから正社員になることは、収入の安定やキャリア形成につながる大きな転機です。
毎月の収入が増える、賞与や福利厚生の対象になる、将来的な年金額に影響するなど、長い目で見ればメリットも少なくありません。

一方で、実際に働き方を変えた人のなかには「思ったより手取りが増えなかった」「家事や育児との両立が想像以上に大変だった」「子供との時間が減って後悔した」と感じる人もいます。
特に、扶養・社会保険・税金・配偶者手当などをよく確認しないまま正社員になると、額面収入は増えたのに、家計全体ではあまり余裕が出ないというケースもあります。

また、妻がパートから正社員になる場合、本人の働き方だけでなく、夫婦の家事・育児分担や子供の生活リズムも大きく変わります。
働く時間が増える以上、これまでと同じ家庭運営のままでは、どこかに無理が出やすくなります。

この記事では、パートから正社員になって後悔しやすい理由、手取りが減ったように感じる原因、子供がいる家庭で正社員になるタイミング、失敗しないための判断ポイントを解説します。

目次

パートから正社員になると後悔する人がいる理由

パートから正社員になること自体は、決して悪い選択ではありません。
むしろ、収入や保障、将来の選択肢を広げるうえでは前向きな選択といえます。

ただし、正社員になることで変わるのは「給料」だけではありません。
時間の使い方、家庭内の役割、仕事上の責任、人間関係まで変わるため、事前にイメージできていないと後悔につながりやすくなります。

収入は増えても自由な時間が大きく減る

パート勤務の場合、勤務日数や勤務時間をある程度調整しやすい職場もあります。
子供の行事に合わせて休みを取ったり、平日の昼間に家事や買い物を済ませたりできる人もいるでしょう。

しかし正社員になると、基本的には週5日勤務になり、勤務時間も長くなります。
残業が発生する職場であれば、帰宅時間が読めない日も出てきます。

その結果、収入は増えたものの、平日の自由時間がほとんどなくなり、

ここまで忙しくなるとは思わなかった

と感じることがあります。
特に、これまで家事や育児を主に担っていた人ほど、生活の余白が一気になくなる感覚を持ちやすいです。

正社員になる前には、月収だけでなく、1日のスケジュールがどう変わるかを具体的に想像する必要があります。

家事・育児・仕事の負担が一気に増える

妻がパートから正社員になる場合に起こりやすいのが、仕事の負担は増えたのに、家庭内の役割分担が変わらないという問題です。

たとえば、正社員として朝から夕方まで働き、帰宅後に夕食づくり、洗濯、子供の宿題確認、翌日の準備まで担当するとなると、負担はかなり大きくなります。
休日も平日にできなかった家事で埋まってしまい、休む時間がなくなることもあります。

この状態が続くと、収入が増えた喜びよりも、疲労や不満のほうが大きくなってしまいます。
本人は「家計のために頑張っている」のに、家族から十分な協力が得られないと、精神的な負担も強くなります。

正社員になるかどうかを考えるときは、本人の覚悟だけでなく、家族全体で生活をどう回すかまで話し合うことが大切です。

職場で求められる責任が想像以上に重い

パートと正社員では、任される業務範囲や責任の重さが変わることがあります。
パート時代は決められた作業を中心に担当していた人でも、正社員になると、後輩の指導、シフト管理、顧客対応、売上目標、会議参加などを求められる場合があります。

もちろん、責任ある仕事を任されることは成長の機会でもあります。
しかし、家庭との両立で余裕がないなか、職場でも責任が増えると、心身の負担は大きくなります。

勤務時間が長くなるだけ

と考えて正社員になると、実際には責任やプレッシャーも増え、想像とのギャップに悩むことがあります。

正社員登用を受ける場合や転職で正社員を目指す場合は、仕事内容、残業の有無、評価基準、異動の可能性などを事前に確認しておくと安心です。

子供との時間が減って罪悪感を持ちやすい

子供がいる家庭では、正社員になることで子供との時間が減ることに悩む人も少なくありません。

朝は慌ただしく送り出し、夕方は急いで迎えに行き、帰宅後は食事や入浴、宿題、翌日の準備に追われる。
気づけば、子供とゆっくり話す時間がほとんどないという日も出てきます。

特に子供が小さいうちは、親と過ごす時間を求める場面も多く、

もっと一緒にいてあげたほうがいいのでは

と罪悪感を持つことがあります。

ただし、正社員として働くこと自体が子供に悪いわけではありません。
大切なのは、働き方を変えた後も、子供が安心して過ごせる環境を整えることです。
短い時間でも会話の時間をつくる、休日の過ごし方を見直す、夫婦で子供のケアを分担するなど、家庭全体で支える仕組みが必要です。

パートから正社員になると手取りが減ることはある?

「パートから正社員になると手取りが減る」と聞くと、不安に感じる人もいるでしょう。

正確には、正社員になったから必ず手取りが減るわけではありません。
多くの場合、勤務時間が増えれば額面収入は増えます。
ただし、社会保険料や税金、扶養から外れる影響、配偶者手当の減額、働くための支出増などによって、「思ったほど手元に残らない」「家計全体で見るとあまり増えていない」と感じることがあります。

額面収入が増えても、社会保険料や税金が引かれる

正社員になると、給与から健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税、住民税などが差し引かれます。

パート時代に扶養内で働いていた人は、社会保険料を自分で負担していなかったケースもあります。
その状態から正社員になると、給与額は増えても、毎月の控除額も増えるため、額面ほど手取りが増えないと感じやすくなります。

厚生労働省も、会社員の配偶者などで一定の収入がない人は被扶養者として社会保険料の負担が発生しない一方、収入が一定額を超えると社会保険料の負担が発生し、その分手取りが減少することがあると説明しています。
いわゆる「106万円の壁」「130万円の壁」は、この手取り減少への不安と関係しています。

そのため、正社員になる前には、月給の額面だけで判断せず、実際の手取り額をシミュレーションすることが重要です。

扶養から外れると、家計全体の収支が変わる

パートから正社員になると、配偶者の扶養から外れるケースがあります。
このとき影響するのは、本人の社会保険料だけではありません。

配偶者側の所得税・住民税に関わる控除や、勤務先の配偶者手当・家族手当が変わることもあります。
国税庁によると、配偶者特別控除は、控除を受ける人の合計所得金額や配偶者の合計所得金額に応じて控除額が変わる仕組みです。
令和7年分以降の配偶者特別控除についても、所得金額ごとに控除額が段階的に設定されています。

また、配偶者手当は法律で一律に決まっているものではなく、企業ごとの制度です。
配偶者の年収が一定額を超えると手当がなくなる会社もあります。

つまり、本人の手取りだけを見るのではなく、世帯全体で「増える収入」と「減る手当・増える負担」を見比べる必要があります

106万円の壁・130万円の壁は今後の制度変更にも注意する

パート勤務者が正社員化を考える際によく出てくるのが、「106万円の壁」「130万円の壁」です。

厚生労働省の社会保険適用拡大特設サイトでは、2027年9月までの企業規模要件として、勤め先の従業員数が51人以上であること、週の所定労働時間が20時間以上であること、学生ではないこと、所定内賃金が月額8.8万円以上であることなどが、パート・アルバイト等の社会保険加入要件として示されています。

また、厚生労働省は、年収の壁への対応として、106万円の壁や130万円の壁に関する施策を案内しています。
2025年の年金制度改正法により、いわゆる106万円の壁に関わる賃金要件や企業規模要件は、今後段階的な見直しが進むことも示されています。

制度は今後も変わる可能性があります。
記事公開時や実際に働き方を変えるタイミングでは、必ず最新の公的情報や勤務先の制度を確認しましょう。

短期的な手取りだけでなく、長期的な保障も見る

社会保険料が引かれると、短期的には手取りが減ったように感じることがあります。
しかし、社会保険に加入することには、将来の厚生年金や健康保険上の保障など、長期的なメリットもあります。

日本年金機構も、パート・アルバイトや配偶者の扶養範囲内で働く人に向けて、健康保険・厚生年金保険に加入するメリットを案内しています。

つまり、「今月の手取り」だけを見ると損に感じても、将来の年金や保障まで含めると、正社員化がプラスになる場合もあります。

大切なのは、短期的な損得だけで判断しないことです。
今の生活費、将来の安心、キャリアの継続性をあわせて考えると、より納得感のある判断ができます。

妻がパートから正社員になると家庭にはどんな変化がある?

妻がパートから正社員になると、家庭の収入面ではプラスになりやすい一方で、生活の回し方は大きく変わります。

特に、これまで妻が家事や育児の多くを担っていた家庭では、働き方の変更に合わせて家庭内の役割も見直さないと、本人だけに負担が集中してしまいます。

世帯収入は増えやすいが、支出も増える

正社員になると、毎月の給与や賞与によって世帯収入が増える可能性があります。
家計に余裕が生まれ、教育費、住宅費、老後資金などに備えやすくなる点は大きなメリットです。

一方で、働く時間が増えると支出も増えやすくなります。

たとえば、保育園や学童の延長利用料、外食や惣菜の購入、通勤費、仕事用の服や靴、美容代、家事代行、宅配サービスなどです。
忙しくなるほど、時間をお金で買う場面が増えます。

そのため、正社員になった後の家計を見るときは、給与だけでなく「働くために増える支出」も計算に入れることが大切です。

家事・育児分担を変えないと不満がたまりやすい

妻がパートから正社員になったにもかかわらず、家事や育児の分担が以前と同じままだと、家庭内の不満はたまりやすくなります。

正社員になったのに、夕食づくりも洗濯も子供の準備も自分のまま

という状況では、体力的にも精神的にも長続きしません。

ここで大切なのは、「手伝う」という感覚をやめることです。
夫が家事や育児を“手伝う”のではなく、家族の一員として“担当する”という考え方に変える必要があります。

たとえば、朝の登園準備は夫、夕食後の片付けは夫、学校からの連絡確認は妻、土日の買い出しは分担するなど、具体的に決めておくとよいでしょう。

夫婦で話し合うべきことは想像以上に多い

妻がパートから正社員になる前に、夫婦で話し合うべきことは多くあります。

毎日の送迎は誰がするのか。子供が熱を出したときはどちらが休むのか。
夕食は毎日作るのか、外食や宅配も使うのか。掃除や洗濯はいつ誰がするのか。
学校行事や保護者会への参加はどうするのか。

これらを曖昧にしたまま正社員になると、結局その場その場で妻が対応することになりがちです。

事前にすべてを完璧に決める必要はありませんが、「困ったらその都度考える」ではなく、「起こりそうな問題を先に洗い出す」ことが大切です。
働き方の変更は、本人だけの問題ではなく、家族全体の生活設計の問題として考えましょう。

家族全体の生活リズムが変わる

正社員になると、朝の起床時間、朝食、登園・登校、出勤、帰宅、夕食、入浴、就寝まで、家庭のリズムが変わります。

特に子供がいる家庭では、親の帰宅時間が遅くなることで、子供の就寝時間まで後ろ倒しになることがあります。
夕食が遅くなり、宿題や翌日の準備も遅くなり、朝も慌ただしくなるという悪循環が生まれることもあります。

正社員になる前には、理想論ではなく、実際の平日スケジュールを書き出してみるのがおすすめです。

「何時に起きるか」「誰が朝食を用意するか」「夕食は何時に食べるか」「子供は何時に寝られるか」を具体的に確認すると、無理のある計画に気づきやすくなります。

パートから正社員になるタイミングは子供の年齢で変わる

パートから正社員になるタイミングは、家計や本人のキャリアだけでなく、子供の年齢によっても変わります。

もちろん、何歳なら正解という明確な答えはありません。
ただ、子供の成長段階によって家庭に必要なサポートは変わるため、それぞれの時期に起こりやすい課題を知っておくことが大切です。

子供が未就学児の場合は、急な体調不良への対応が課題

子供が保育園や幼稚園に通っている時期は、急な発熱や感染症による休みが発生しやすい時期です。

朝は元気だったのに、昼過ぎに園から呼び出しがある。感染症で数日間登園できない。
下の子にうつって、さらに休みが続く。こうしたことは珍しくありません。

この時期に正社員になる場合は、職場の理解があるか、夫婦で交代して休めるか、祖父母の協力を得られるか、病児保育を利用できるかなどを確認しておく必要があります。

なんとかなる

と考えて始めると、仕事を休むたびに気まずさを感じたり、家庭内で不満が出たりすることがあります。
特に入社直後や正社員登用直後は、周囲に遠慮して無理をしやすいため注意が必要です。

小学校低学年は「小1の壁」に注意する

子供が小学生になると、保育園時代より楽になると思う人もいます。
しかし、実際には小学校低学年ならではの大変さがあります。

下校時間が早い、長期休みがある、宿題を見る必要がある、持ち物の準備が多い、学校からの連絡を確認する必要があるなど、親の関わりはまだ多く残ります。

学童を利用できる場合でも、閉所時間や利用条件、子供との相性を確認しなければなりません。
子供が学童を嫌がる場合や、長期休み中の過ごし方に悩む家庭もあります。

そのため、小学校入学を機に正社員になる場合は、保育園時代とは別の準備が必要です。
学童、習い事、祖父母の協力、在宅勤務の可否など、複数の選択肢を用意しておくと安心です。

小学校高学年以降は正社員を検討しやすい家庭もある

子供が小学校高学年以降になると、身の回りのことをある程度自分でできるようになります。
留守番ができる、宿題を自分で進められる、友達と過ごす時間が増えるなど、親の手が少し離れる家庭もあります。

そのため、この時期を正社員化のタイミングとして考える人もいます。
本人の体力やキャリアを考えても、ブランクが長くなりすぎる前に働き方を広げる選択は現実的です。

ただし、高学年以降は別の課題も出てきます。
塾や習い事の送迎、中学受験、思春期のメンタルケア、部活動などです。
子供が大きくなったから完全に手がかからない、というわけではありません。

正社員になるタイミングを考えるときは、子供の年齢だけでなく、その子の性格や家庭の状況も含めて判断しましょう。

ベストタイミングは「子供の年齢」だけでは決まらない

パートから正社員になるベストタイミングは、子供が何歳かだけでは決まりません。

本人の体力、通勤時間、職場の柔軟性、夫婦の協力体制、家計の状況、子供の性格、近くに頼れる人がいるかなど、複数の条件によって変わります。

たとえば、子供が未就学児でも、在宅勤務や時短勤務ができる職場で、夫婦の協力体制が整っていれば、正社員として働きやすい場合があります。
反対に、子供が高学年でも、通勤時間が長く、残業が多く、家庭内の協力がない場合は、負担が大きくなるでしょう。

大切なのは、「今が一般的に良いタイミングか」ではなく、「わが家にとって無理なく続けられるタイミングか」を考えることです。

パートから正社員になって後悔しやすい人の特徴

正社員化で後悔しやすい人には、いくつか共通点があります。

もちろん、当てはまるからといって正社員になってはいけないわけではありません。
むしろ、事前にリスクを把握しておけば、対策を立てやすくなります。

手取りだけを見て判断している人

月給が上がるから大丈夫

と考えている人は注意が必要です。

正社員になると、社会保険料や税金が引かれます。
扶養から外れることで、配偶者側の控除や手当が変わる場合もあります。
さらに、仕事に必要な支出や家事を外注する費用が増えることもあります。

そのため、額面だけで判断すると、実際に生活してみたときに

思ったより余裕がない

と感じることがあります。

正社員になる前には、額面収入、手取り、世帯収入、支出増を分けて考えましょう。

家族の協力体制を確認していない人

パートから正社員になるときに、本人だけが頑張れば何とかなると考えるのは危険です。

仕事の時間が増える以上、これまで本人が担っていた家事や育児の一部は、誰かが代わりに担う必要があります。
そこを話し合わないまま始めると、本人の負担だけが増えてしまいます。

家族の協力体制とは、気持ちの問題だけではありません。
誰が何曜日に送迎するのか、夕食をどうするのか、子供の急病時にどちらが休むのかといった、具体的な行動に落とし込むことが大切です。

職場の制度や働き方を確認していない人

正社員といっても、働きやすさは職場によって大きく異なります。

残業が多い職場もあれば、子育て中の社員に理解がある職場もあります。
有給が取りやすい会社もあれば、急な休みに厳しい雰囲気の会社もあります。

正社員になる前には、残業時間、有給の取得状況、時短勤務、在宅勤務、子供の急病時の対応、休日出勤の有無、異動や転勤の可能性などを確認しましょう。

特に子供がいる場合は、「制度として存在するか」だけでなく、「実際に使われているか」まで確認できると安心です。

正社員になればすべて解決すると考えている人

正社員になると収入や安定性は高まりやすくなります。
しかし、正社員になればすべての悩みが解決するわけではありません。

収入が増えても時間がなくなることがあります。安定しても責任が重くなることがあります。
キャリアが広がる一方で、家庭との両立に悩むこともあります。

大切なのは、「正社員になること」を目的にしないことです。
自分や家族にとって、どのような働き方なら無理なく続けられるのかを考える必要があります。

パートから正社員になる前に確認したい判断ポイント

後悔を防ぐためには、正社員になる前の準備が欠かせません。

ここでは、家計・家庭・職場の3つの視点から、事前に確認しておきたいポイントを整理します。

正社員後の手取りをシミュレーションする

まず確認したいのは、正社員になった後の手取りです。

月給、賞与、社会保険料、所得税、住民税、交通費、保育料、学童費、外食費、家事代行費などを書き出し、実際に家計がどう変わるかを確認しましょう。

特に、扶養内パートから正社員になる場合は、本人の社会保険料負担や配偶者側の手当変更も含めて考える必要があります。

「月収が増えるから大丈夫」ではなく、「毎月いくら手元に残り、世帯全体でいくら増えるのか」まで確認することが大切です。

家事・育児の分担表を作る

次に確認したいのが、家事・育児の分担です。

朝の準備、朝食、送迎、夕食、洗濯、掃除、買い物、宿題確認、園や学校からの連絡確認、通院、行事対応などをすべて書き出してみましょう。

そのうえで、誰が担当するのかを決めます。
ここで大切なのは、なんとなく「協力する」と決めるのではなく、具体的な担当を決めることです。

分担表を作ると、これまで一人に負担が偏っていたことに気づきやすくなります。
正社員化をきっかけに、家庭内の役割を見直すことは、長く働き続けるためにも重要です。

職場に確認すべき条件を整理する

正社員になる前には、職場の条件も確認しましょう。

確認したいのは、給与や賞与だけではありません。
残業時間、有給の取りやすさ、急な休みへの理解、時短勤務の可否、在宅勤務の有無、休日出勤、異動、転勤、評価制度なども重要です。

特に子供がいる場合は、急な発熱や学校行事への対応が避けられません。
子育て中の社員が実際に働いているか、制度を利用している人がいるかを確認できると、入社後のギャップを減らせます。

求人票や募集要項だけでは分からない部分もあるため、面接や面談の場で具体的に質問することをおすすめします。

いきなり正社員ではなく段階的に働き方を変える方法もある

正社員になるか、パートのままでいるか。この二択だけで考える必要はありません。

たとえば、まずは勤務日数や勤務時間を増やす、契約社員として働く、紹介予定派遣を利用する、在宅勤務ができる仕事を探す、資格取得やスキルアップをしてから転職するなど、段階的に働き方を変える方法もあります。

家庭の状況によっては、いきなりフルタイム正社員になるよりも、少しずつ働く時間を増やしたほうが無理なく続けられる場合があります。

大切なのは、世間一般の正解に合わせることではありません。
自分の体力、家族の状況、家計、将来の希望に合った働き方を選ぶことです。

パートから正社員になって後悔しないための考え方

パートから正社員になるかどうかは、簡単に決められることではありません。

収入面ではメリットがあっても、生活面では負担が増えることがあります。
反対に、最初は大変でも、長期的にはキャリアや家計にとって良い選択になることもあります。

短期の手取りだけでなく、長期のキャリアも見る

正社員になるかどうかを考えるとき、手取りは重要です。
毎月の生活に直結するため、軽視してはいけません。

ただし、手取りだけで判断すると、正社員になるメリットを見落とすことがあります。
正社員として経験を積めば、昇給、賞与、退職金、転職時の評価、将来の年金などにつながる可能性があります。

一時的に負担が増えても、数年後に収入やキャリアの選択肢が広がる場合もあります。

「今すぐ得か損か」だけではなく、「3年後、5年後にどうなっていたいか」まで考えると、判断しやすくなります。

家族全員の生活が回るかを基準にする

正社員になるかどうかは、本人の問題であると同時に、家族全体の問題でもあります。

収入が増えても、本人が疲れ切ってしまったり、子供の生活が不安定になったり、夫婦関係が悪くなったりすれば、長く続けることは難しくなります。

判断基準にしたいのは、「家族全員の生活が回るか」です。

平日の朝は回るか。夕方以降は無理がないか。子供が体調を崩したときに対応できるか。
家事が一人に偏らないか。本人が休む時間を確保できるか。

この視点で考えると、正社員になるべきか、もう少し準備してからにするべきかが見えやすくなります。

「正社員になること」ではなく「納得して働けること」をゴールにする

正社員は、安定した働き方のひとつです。
しかし、正社員になること自体がゴールではありません。

本当のゴールは、自分と家族が納得できる働き方を選ぶことです。

家計を支えたい。
子供の教育費に備えたい。
自分のキャリアをもう一度築きたい。
社会とのつながりを持ちたい。
老後に備えたい。
人によって、働く理由は異なります。

その目的に対して、正社員という働き方が合っているなら、前向きに検討する価値があります。
一方で、今の家庭状況では負担が大きすぎるなら、時期をずらす、勤務条件を見直す、別の働き方を探すという選択もあります。

大切なのは、焦って決めないことです。
収入、手取り、家庭、子供、自分の体力と気持ちを総合的に見て、納得できる選択をしましょう。

まとめ

  • パートから正社員になると、収入や安定性は増えやすい一方で、勤務時間・責任・家庭への負担も増えやすくなります。
  • 手取りが思ったほど増えない背景には、社会保険料や税金、扶養から外れる影響、配偶者手当の変更、働くための支出増などがあります。
  • 子供がいる家庭では、正社員になるタイミングだけでなく、夫婦の家事・育児分担や職場の柔軟性を事前に確認することが大切です。

パートから正社員になることは、将来の収入やキャリアを広げる前向きな選択肢です。ただし、手取りだけを見て判断すると、生活全体の負担を見落としてしまうことがあります。家計・家庭・自分の体力や希望を整理したうえで、無理なく続けられる働き方を選びましょう。

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自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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