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2018年4月13日

サーバーリプレースのリスクと確認・注意事項

ITが急速に発展する現代社会において、多くの企業がサーバー周辺のインフラの重要性に気づき始めているのではないでしょうか。インターネットを利用したWEBサービスやアプリケーションを利用している会社の中では、インフラ専門のスタッフを用意し万が一のサーバー障害等に備えてサポート体制を構築するところもあるようです。このように、日々の企業運営にサーバーは密接に関連し、なくてはならない存在として本来とても重要な役割を担っているのですが、サーバー自体は普段表立って活躍するわけではないのが実情です。

今回はサーバーに焦点をあて、サーバー運営の中でもとても重要な業務である「サーバーリプレース」について運用上の注意事項や考えられるリスクについて説明します。

サーバーの種類について

サーバーは大きく分けて2タイプに分けることができます。基本的にレンタルサーバー会社から自社の使い方に合わせて年間契約を行ってサーバーを利用します。

物理サーバー

物理的に実体をもつサーバーコンピューターを物理サーバーといいます。共用サーバーや専用サーバーなどは物理サーバーに分類されます。共用サーバーは他ユーザーと1台のサーバーを共有しながら利用します。そのため、特定ユーザーの負荷があがるようなことがあれば、同じサーバーにいる他ユーザーも影響を受けます。専用サーバーは1台を占有して利用することができるので、他ユーザーからの影響を受けず比較的安定してサーバーを稼働させることができます。

仮想サーバー

物理的に実体を持たないサーバーコンピューターのことを仮想サーバーと呼びます。クラウドサーバーといわれることもあります。仮想サーバーは増設や移設に強いのが特徴です。例えばWEBアプリケーションを自社で運営していて、アクセス過多等の原因でサーバーに急激な負荷が生じた場合、クラウドサーバーですと一時的にサーバーを増設するといった対応をすぐに行うことができます。

サーバーの運用

仮想サーバーと物理サーバーのいずれも、サーバーの運用には24時間の監視といった日常的なメンテナンスのほかに、定期的なバージョンアップ、もしくはサーバーリプレース作業が発生します。ウェブサイトやシステムを継続して安全に稼働し続けるためには、長期的な視点に基づいた管理体制が求められるでしょう。定期的な保守業務の中でもバージョンアップサーバーリプレースはサービスに直接影響を与える可能性もあるため、とても注意して作業を行う必要があります。

サーバーのバージョンアップとは、サーバー内にインストールされているOS(operating system)のバージョンを上げることです。OSとは私たちが普段つかっているスマートフォンやパソコンにも使われているコンピューターを稼働させるためのシステムのことです。パソコンであればWindowsやMac OSやLinuxなど、スマートフォンであればiOSやAndroid OS等です。OSがないと本来の機能を発揮することができません。スマートフォンもパソコンもサーバーも、OSがあって初めて動作するものです。同じように、サーバーも基盤となるOSをインストールすることで様々な処理を実現できるようになります。サーバーのバージョンアップはこのOSを最新バージョン(もしくは定められたバージョン)へアップデートする作業を指します。

サーバーのリプレースとは、稼働中のサーバーから別に用意された新しいサーバーへ交換する作業のことです。一般的にサーバーリプレースはバージョンアップよりハードルが高いと言われています。サーバーを移動する作業中は該当サーバーを停止する必要があり、該当サービスが企業の要となる事業であれば短時間のサーバー停止期間でも収益への影響は免れません。また、サーバー移行後は以降前と遜色なくサービスを再開する必要があります。サーバーリプレースによって稼働中のサービスやシステムに影響が出てはいけないからです。

サーバーリプレースを行う理由

サーバーは「ハードウェアの老朽化」もしくは「サーバーOSのアップデート」が原因でリプレースを行う必要が生じてきます。いずれの原因も時間経過とともに必ず発生する事象なので、仮想サーバー・物理サーバーを問わずサーバーの移行は避けて通れない課題です。

サーバーリプレースを行わない場合のリスク

サーバーリプレースを行わない場合、なにか企業にとってリスクが生じるのでしょうか?耐用年数を経過したサーバーは、処理能力が徐々に低下することで業務に支障が出る他、最悪の場合故障してしまう確率も増えます。また、サーバー機器がいつまでも古いものを使っていると、サーバーOSが要求するCPUスペックを満たすことができずサポート対象外になってしまうこともあります。利用中のサーバー機器が対象外になってしまった場合、最新のOSにアップデートすることができない、できたとしても満足いくパフォーマンスを十分ん発揮可能性があります。最新のサーバーOSを利用できない場合、問い合わせやサポートが終了した後は完全に自己責任で対処する必要がありますし、セキュリティが維持できないというリスクがあります。日夜新しいウイルスやハッキングに関する技術が進歩しており、OS側もバージョンアップと同時に最新のセキュリティ対策を行います。サーバーOSがアップデートできない場合はセキュリティ対策を十分に行うことができず、悪意を持った第三者による新たな脆弱性を突かれたデータの改ざんやウィルスに感染させられる危険性があるでしょう。

リプレースは5~7年を目安に

一般的にサーバーリプレースの時期は5~7年といわれています。また、サーバーを新規に購入した場合の減価償却期間は6年になりますので、概ね5から7年経過するまでにサーバー機器を交換する企業が多くなっています。企業側が何もいわなくても、レンタルサーバー会社から交換のアナウンスや、独立した物理サーバー購入の提案がある場合もあるでしょう。特に、サービスの運営に利用されるような365日24時間休まず動き続けるサーバーについては、この耐用年数に従うのがベターです。

サーバー移行時の注意点

新サーバーへ移行する場合、移行先となる新しいサーバーのスペックを検討する必要があります。そのためにまず、現在使用しているサーバー情報を必ず確認するようにしてください。以下にサーバーリプレース時の注意点を説明します。

サーバーのリプレース計画

サーバーのリプレースには事前に入念な下調べが必要です。リプレース計画で押さえておきたいポイントは以下の2点です。

ニーズの収集

現在のサーバーを運用していて困ったことや改善したい点は必ず把握しておきましょう。可能であれば日々の運営をおこなっている実作業スタッフへヒアリングを行い、現場レベルで必要な要件を吸い出すように心がけてください。「HDDを予算の上限まで大きくしてほしい」「データの保全性を高めたいのでRAID5で構築してほしい」「WebサーバーとDBサーバーを複数台で構成したい」など実際の運営状況によってサーバーの構成の正解は変わってくるからです。

予算

予算は必ず確認するようにしておきましょう。一言でサーバーといっても上限、下限と値段によって性能は様々です。予算は容量やサーバーの性能へ直接影響します。欲しい要件を全て満たすとなると予算がいくらあっても足りません。リプレース計画が進むにつれて何を基準に見積もればよいか分からなくなるので、ある程度の線引きするためにも予算を定めるようにしてください。運用状態と予算を抑えた上で製品のラインナップから最適な導入機器を選ぶとある程度的を絞った状態で、より深い検討ができるようになります。

事前に押さえておきたい情報

ある程度欲しいサーバーの方向性が定まったら、実際に移行先のサーバーを決定する上で必要な情報を改めて確認しておきましょう。物理サーバーなのか、仮想サーバーなのかといったこともそれぞれの利点・欠点を把握した上で選びましょう。

  • サーバーの使用用途
  • サーバーの形態と台数
  • サーバースペック(CPU,コア数,メモリ,HDD総容量など)
  • インストールされているアプリケーション
  • バックアップの有無
  • UPS(無停電電源装置)の使用有無

上記の基本的な情報を抑えておけば、ある程度サーバー選定の目星はつくでしょう。

サーバーの移行手段

新しいサーバーへデータ移行を行う際、その手段についても考慮する必要があります。新規で構築するのか、既存環境をコピーして移すなどの移行方法についても事前に確認しておきましょう。また、移行時には必ず復旧できるように現在のデータのバックアップを取るようにしておくようにしてください。当日はメンテナンススケジュールを事前に策定し、関係者に共有しておくと進行がスムーズになります。できれば、作業スタッフ以外に進行役を1名用意しておくことが望ましいです。

まとめ

いかがでしたか?サービスやシステムを日夜運用する企業にとってサーバーリプレースはとても大事な業務です。リプレース直前に慌てて準備することがないように、サーバー会社の言うままに構築するのではなく、事前に計画を立てておくことが必要です。また、サーバーを選定する際は現在の利用状況やこれからの展望など、WEBやサーバー知識に明るい人材へ事前にヒアリングしておくようにすることで不要なトラブルを防ぐことができるでしょう。さもないと、全く検討違いのサーバーを導入してしまって自分たちの首をしめてしまう結果が待っているかもしれません。

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この記事を書いた人

投稿者
井上 博登

1980年・大阪生まれ、大阪育ち。立命館大学を卒業後、新卒でヤフー(株)に入社。
1年後に中山(代表取締役)と共に(株)セルバを起業。

見た目は営業、実態は「利益を出すこと」に徹底的にこだわるグロースハッカー。
費用を掛けず、いかにサイトの成果を上げられるのか、日々研究&実践している。

プライベートの趣味は旅行・バスケ・映画鑑賞。 二児のパパ。

セルバではWEBシステム開発からスマートフォンアプリ開発、デザイン、企画/マーケティングまでいかにコストを掛けず、成果を高めるのか研究し実践しています。企業、店舗のWEBシステム/アプリ開発のお手伝いさせていただいておりますので「WEBシステムの開発」「アプリ開発を依頼したい」「既存サイトのアプリ化」「サイト/アプリからの集客を増やしたい」など新規開発やリニューアルにご興味のある方は、ご相談だけでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。

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