注意!システムやアプリの保守費用の相場を忘れると開発とは別でかかるかも
こんにちは。セルバです。東京・大阪でアプリ開発や求人ポータルサイト制作を10年以上携わっています。
本日の話題はこちら。
アプリ等システム開発ベテランが助言!制作依頼で特に陥りやすい失敗と対策
このページに飛んできた方の中には「自社でアプリ開発を!」もしくは「自分でアプリの事業をしてみたい!」と意気込んでいる方が大半でしょうか。
こんなこと考えていませんか?
メンバーで話し合いを重ね、「とりあえずアプリを開発している企業を調べてみよう」とわからないなりに検索しまくって色んな会社を調べてみたものの。
特に、「とりあえず色んな会社に問い合わせて見積もり出してもらおう」として、手当たり次第コンペや見積書を出してもらおう。
「アプリ開発をしたいけど、いくらくらいかかるのかな… 」
「アプリ制作を依頼したいけど、どの会社を選べばいいのかな…」
実は、そんな「とりあえず」の行動が、あとで逆にとんでもなく面倒な状況になることをここでお伝えしておきます。
とりあえずの行動の結果、予算が10倍も変わってしまう可能性があります。
詳しくは、下記の記事の導入に記してあります。
アプリ開発費用の相場を知らない人は制作依頼ページに問合せないで下さい
「実は私たち受託側も困っています」
問い合わせの予算の上限が低すぎて断っていることがあります
実際、要件定義を細かく分けたりするコストや、保守の継続する費用、もろもろ込めると、結構な金額になってしまうことはよくあります。
そのような事実を踏まえずに、無理難題な条件で直接問い合わせしてくださる企業や個人がいらっしゃいます。
お気持ちは嬉しいのですが、誠に残念ながら、私たちの労力上、断らざるを得ません。安売りしたくないのも事実です。
そんなことならないように。。。
「アプリ制作」をふくむ「システム開発」において私たちセルバは、「依頼をする側」と「依頼を受ける側」どちらのためにもなるものはないかと考えた時に、ブログ記事を執筆することに至りました。
この記事を読めば、自社の開発依頼において起こる失敗を未然に防ぐことができます。
依頼前も依頼して受注した後もスムーズな対応ができて、自社の制作したいアプリ、システムにより近づくこと間違いなしです。
本日の記事
システムやアプリの保守費用の相場を忘れると開発とは別でかかるかも
アプリ開発する上で、開発後にメンテナンスや追加機能、ような管理のアクションが必要になってきます。それが「保守」という作業です。
もし見積もりの際に、「保守・運用」の費用を忘れていたら当初の予想を超える金額になってしまう可能性があります。
今回の記事を読めば、アプリ開発を終えた後まで見据えた見通しをアプリ開発をする前にイメージしておくことで、アプリの依頼から受注、アプリ開発までの流れをスムーズに進めていくことができます。
目次
結論から。アプリ保守・運用の費用
そもそも保守・運用って?
アプリ、システムを開発するだけでは意味がない
アプリ、システム保守・運用にかかる具体的なアクション
これで困らない!追加機能の際にかかる費用一覧
開発したアプリでしっかり結果を出そう
不必要なコストを削るための判断軸6つ
アプリ、システムにおける保守・運用費用まとめ
最後に
結論から。アプリ保守・運用の費用
目安は開発費用の15%です。
もちろん、大前提として、要望や案件によって費用はマチマチです。
アプリのようなシステム開発会社が、あえてアプリの開発費用・保守費用を記載していないのは、お客様の要望に合わせているという理由があります。
ただ、だいたい15%を基準にしていると、15%から10%なのか20%なのか、どれくらい自社で保守・運用をやるのか。無駄なコストはないかをチェックできます。
そもそも保守・運用って?
システム保守とは
システム保守とは、システムの一部に修正や変更を加えたり、新たな機能改善を施したりすることを指します。
システム運用とは
システム運用とは、日々システムが正常に動作しているかを確認し、適切にサービス提供ができているかどうか管理することを指します。その際、ユーザーがシステムを正しく使えているかチェックも行います。例えばアクセスするのに時間がかかり、ユーザーに過度なストレスを与えてしまったり、接続自体ができなくなり、大損害を引き起こしてしまったり等によるトラブルを未然に防ぐためにも、24時間管理をすることが必要です。
http://www.nexgate.jp/contents/it_operation/su1_1.html
アプリ開発後、保守と運用、この2つが必要になってきます。
人間の健康に例えると、保守は「手術・処方箋」、運用は「定期的な健康診断」といえば理解できるでしょうか。
保守は、追加機能やアップデートなどその都度費用がかかってくる可能性があります。一方、運用は、日々のチェック・管理なので、毎月かかってきます。
アプリ、システムを開発するだけでは意味がない
自社で可能であれば構いませんが、先ほども述べたように、保守・運用はシステう・アプリの健康管理全般を担っています。
逆に、もし保守・運用がなかったらどうなるでしょうか。
せっかくリリースしたのにシステムに問題があれば、ユーザーの不満が高まり、BtoBのような社内システムならメンバーの生産性が落ち、BtoCのような顧客がいるシステムであれば直接的な売上につながってきます。
最悪の場合を想定した時に、保守と運用でしっかり対策できれば自社の信用は守られます。
アプリ、システム保守・運用にかかる具体的なアクション
では実際、アプリ、システム保守・運用にはどのようなことを行うのでしょうか。
ハードウェア運用・保守
– ハードウェアの故障対応
– ネットワーク障害対応
– セキュリティアップデート
– セキュリティートラブル対応
– データバックアップ
– データ復旧
– ネットワーク監視
– 定期メンテナンス
– OSアップデート などソフトウェア運用・保守
– アプリケーションバグ対応
– 使用時トラブル対応
– 操作方法に関するお問い合わせ対応
– OSアップデートに伴う不具合修正 などhttps://imitsu.jp/matome/web-system/2433151582494811
これで困らない!追加機能の際にかかる費用一覧
顧客に合わせて途中で機能を追加したいと考えた時のために、目安として載せておきます。
参考にできると幸いです。
会員サイトにする
ユーザーの個人情報を扱うアプリが該当してきます。個人情報の登録で、約10万~20万円、会員データを新規に取得する場合は、約50万~70万円がかかります。
SNSアカウントでのログイン
FacebookやTwitterのアカウントからログインするための機能です。約10~20万円。
メールアドレスのログイン
ユーザーのメールアドレスからログインする機能です。約20~40万円。
決済システム
すでに決済システムがある場合と、新規で用意する場合でもことなりますが、約20万~50万円がかかってきます。ショッピングサービスがあるアプリには必須です。
Googleマップ
実店舗がある場合など、Googleマップがあると便利です。約10~20万円が目安。
アプリストア申請
アプリストアの申請を代行します。約5万~10万円かかりますが、自分でも申請できます。
アプリ内課金
ゲームやニュースメディアなど、課金制のアプリで、設置するサービスです。約10~15万円。
デザイン
デザインを自前で用意するのか、それとも制作会社に依頼するか。さらには、企画・コンセプト段階からかかわるかで、大きく費用が違います。企画も、短期的なシンプルなものから、長期的で複雑なプロジェクトまで、コスト幅が変わります。すべて依頼をして、50~100万円前後くらいです。デザインを自前であれば、約10万~20万円で済みます。
多言語機能
英語や中国語などに対応するか、グローバルサイトや、インバウンド系のアプリは必要でしょう。1言語の対応につき10万円~15万円くらいでしょうか。
SNS連携
FacebookやTwitter、Google+との連携、または外部サーバーとの連携(ネットワーク機能)など。約5万円が目安です。
アクセス解析
ユーザーの反応を見ながら、アプリの運用をしていくことも大切です。約5万前後でしょうか。
その他機能
ほかにも、様々な機能があります。カメラや音声、通知機能など、1つずつ追加するごとに、コストが上乗せされていきます。これらの機能はアプリの内容や目的にとって、必要か不要が大きく違いますが、おおよそ10万~20万円で導入することができます。また、メッセンジャーや動画などは、それ以上にかかる可能性があります。
開発したアプリでしっかり結果を出そう
売上を上げる施策を。
アプリを開発して、保守と運用を任せて、、、
ただただアプリ、システムを飼いならすだけではせっかくコストをはたいて作ったアプリが無意味になってしまいます。
アプリのダウンロード数を増やす、アプリのコンテンツを更新して顧客満足度を高める。
売上をあげるためには、アプリを通して集客・営業・リピートの戦略を考えて実行していきます。
システム開発会社の中には、一緒に集客施策を考えるような、アプリ開発には止まらない、自社の売上に貢献する開発会社もあります。
サービス委託
– ECサイト運営
– コンテンツマーケティング運用
– インバウンドマーケティング対応
– マーケティングオートメーション対応
– SEO対策
– リスティング広告代行
– 問い合わせ対応
– 顧客データベースメンテナンス
– 顧客ヘルプデスク など
上記のようなサービス委託には、当然ですが、先ほどの保守・運用の15%とは別で料金がかかってきます。
もちろん経費がかかってくるお金の規模は小さくはありません。
しかし、それ以上に売上を上げ続けることで、長期的に価値のある資産を作ることができます。
どれくらい経費を投資して、いつのタイミングでどれくらいリターンが返ってくるか、システム開発会社と一緒に見通しを立てて運営しましょう。
不必要なコストを削るための判断軸6つ
1|相談に対してどれくらい早く問題が解決するか
2|自社で何の作業を、どれくらいできるか
3|保守の時間がどれくらい早く完了するか
4|納期までに正しく依頼内容が守られているか
5|実際の依頼内容に対してどれくらいミスが少ないか
6|保守担当者が時間あたりにどの程度成果をあげているか
売上を上げるのと同時に、不必要な経費を下げることも考えていきましょう。
そのためには、委託先の比較も必要になってきます。
システム開発会社のシステム保守・運用に対する体制・スペックを調べることでよりシビアにコストを下げることができます。
今回は、委託先に対してどのような観点で保守・運用を選ぶかについて記していきたいと思います。
アプリ、システムにおける保守・運用費用まとめ
ここまでアプリ開発後に必要になってくる保守・運用について説明していきました。
改めて、今回の記事で押さえておくべきポイントをまとめておきましょう。
1|目安として15%、アプリ、システムの保守・運用には開発費用とは別にかかってくる
2|15%を基準にいかにコストを下げるかを考える
3|リターンが見込めるならばサービス委託も考えに入れておく
最後に
大事なのは費用対効果です。
結局、アプリを通して、自社の利益に繋がらないと、やっている意味がありません。
「とりあえず」の行動はたくさんの人に迷惑をかけます。
アプリ・システム開発においても「どれくらい費用をかけて、その分どれくらいリターンが返ってくるか、どのタイミングで損益分岐点を超えるか」をしっかり事前に見通した上で動いていきましょう。
今後もセルバでは、自社の利益につながる情報を提供していきます。よろしくお願いいたします。
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