share
  • >
  • ブログトップ>
  • システム開発を依頼する際の会社選びのポイント!流れや費用の相場も解説
システム開発
更新日:2023年7月14日
投稿日:2021年10月8日
タグ : , , ,

システム開発を依頼する際の会社選びのポイント!流れや費用の相場も解説

こんにちは。セルバです。東京・大阪で20年、システム開発やWEB制作を行っています。

自社のシステムを開発したい場合、社内にエンジニアがいない場合はシステム開発会社に依頼するのが一般的です。
しかし、システム開発会社も無数にあり、「どの会社に依頼すれば良いのかわからない」「各社の違いがわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そんなお悩みの担当者様向けに、システム開発で20年の実績を持つ私たちが、クライアントからの質問を基に会社選びのポイント、開発の流れ、費用の相場などを解説いたします。

システム開発会社選びで失敗しないポイント4つ

少なくない費用をかけてシステム開発を依頼するからには、失敗したくないですよね。
システム開発会社選びで失敗しないためのポイントを解説していきます。

制作実績を見る

多くの場合、会社のホームページに制作実績を載せています。
有名企業や行政のシステムを制作した実績がある場合は、その会社は信頼できる可能性が高いです。
クライアントの意向により、実績があってもホームページに載せていない場合も多いので、問い合わせの際に聞いてみることをおすすめします。

取引先企業を見る

システム開発会社で取引先企業を載せているところは少ないですが、取引先に有名企業や大手銀行がある場合は、信頼できる会社である可能性が高いです。
実績を見てもピンと来ない場合は、取引先企業も確認してみることをおすすめします。

元請けで開発を行っているか確認する

システム開発会社の中には、コスト削減を理由に、外部のシステム開発会社(下請け)へ仕事を流すところも存在します。
下請けが必ずしも悪いとは限りませんが、元請けとの連携ができていない、技術力が低いなどのデメリットが発生する場合があります。

こちらはホームページでは確認できないことが多いので、問い合わせの際に「実際に開発するのは下請けですか?」と聞いてみることをおすすめします。

オフショア開発を行っている場合もある

下請けと似た形に「オフショア開発」があります。オフショア開発とは、開発を海外の会社に委託することを指します。
人件費が安いながらも優秀なエンジニアを確保しやすいこともあり、、多くのシステム開発会社がオフショア開発を行っています。
下請けは開発コストの削減を目的としているのに対し、オフショア開発は人手の確保が目的であることが多いようです。

人件費が安くてエンジニアが優秀なら一見問題ないように思えますが、小規模なシステムの開発だとコスパが悪くなりやすいことや、言語や文化の違いにより意思疎通や進捗確認がしづらいことがデメリットです。

クライアントの要望に寄り添ってくれるかを見る

これはシステム開発会社に限りませんが、自社の利益を重視するあまり、クライアントの要望に寄り添わず、自社の都合を押し付けるような提案をする会社も存在します。
問い合わせやヒアリングの際に、要望を丁寧に聞いてもらえるか、要望に合わせた提案を行ってくれるかをしっかり確認しておきましょう。

「そんなことで…」と思うかもしれませんが、担当者との人間的な相性も重要です。

複数の会社に見積もりを依頼する

クライアント側としては、できるだけ費用を抑えつつ高品質なシステムを作って欲しいのが本音ではないでしょうか。
会社によってかかる工数や、要望に合わせた提案内容が変わってくるため、金額はもちろん見積もりの内容も大きく変わります。
複数の会社に見積もりを依頼し、内容と金額に納得した会社を選ぶのが、失敗しないポイントです。

とはいえ、何十社にも見積もりを依頼すると逆に迷ってしまい本末転倒です。
複数の会社に見積もりを依頼するなら、多くても4~5社に絞りましょう。

システム開発を依頼するときの全体的な流れ(フロー)

依頼することが決まったら、あとは開発会社に全部お任せ…とするのはちょっと危険です。
全体的な流れを把握しておくことで、後から仕様変更をしてコストが嵩むのを防ぐことができたり、「開発会社が今何をしているのかわからない」と不安になるのを避けることができます。

問い合わせ

まずは依頼したい会社に問い合わせをします。
基本はホームページの問い合わせフォームからですが、電話も受け付けているところが多いです。

相談だけなら無料なので、「まだどんなシステムにするかざっくりとしか決まっていないけど、予算感がわからないから相談したい」という段階で問い合わせをしても大丈夫です。

ヒアリング

開発会社に対して、どんなシステムを作りたいのかを伝えます。
システムの機能だけでなく、ターゲット層、予算や納期など、希望がある場合は惜しみなく伝えてください。
「特に希望はなくて、なんとなくいい感じにしてほしい」と最初に言ってしまうと、もう戻れない段階で齟齬が生じてしまう可能性が高くなります。

「何のためにこのシステムを作りたいのか」という目的について、クライアントと開発会社で共通認識を持つことが、何よりも重要です。

企画・提案・見積もり

開発会社は、ヒアリングした内容をベースにして、提案書・見積書を作成します。

「希望した機能とは違う機能を提案された」という場合もあると思いますが、これは予算内でクライアントの目的を実現するためには、別の機能の方が適している場合があるためです。
「何のためにこのシステムを作りたいのか」の共通認識を持つことが重要なのは、これが理由です。

一見不要に思える内容があったり、些細な変更なのにコストが高いと感じる場合は、複数の会社に見積もりを依頼すると、その理由が見えてきます。

要件定義

開発会社とクライアントの間で、システムに必要な機能や要件、制限事項などを詳細に決めていきます。
具体的には、どのような機能を実装するか、何を表示するか、どのような操作を受け付けるか、どのようなデータを扱うかなどが含まれます。
要件定義が明確になることで、開発者が作るべきものが明確になり、クライアントが望む形でシステムが完成する可能性が高くなります。

後にトラブルになることを防ぐため、「この工程って本当に必要?」「なぜこれだけの作業にこんなにコストがかかるのか」等、疑問や納得いかない点がある場合は、遠慮なく質問してください。

条件はすべて詳細見積書に盛りこんでいき、クライアントから見て問題がなければ、構築に進んでいきます。

システム構築

実際にシステムの構築に進んでいきます。構築に着手してからの大幅な仕様変更は多額のコストがかかるので、構築に進む前に必ず納得いくまで話し合っておきましょう。
クライアントにとっては、どんな形で作業が進んでいるのか見えにくいフェーズとなりますが、定期的に進捗の確認はしておくことをおすすめいたします。

システムテスト

テスト仕様書をもとに、構築したシステムが正常に作動するか検証します。
システムが構築できていることから、納品を急ぎたくなる時期ですが、重大なバグなどのトラブルを防ぐためにも、テストは必要です。

検証が終わると、テスト報告書が作成されます。

納品・運用・保守

テストが終わったら、システムが納品されます。
納品後、運用してみると構築やテスト段階では分からなかった問題点が浮上してくることがあります。
納品後の保守は開発とは別に費用がかかることが多いですが、自社にシステムの問題点に対処できる担当者がいない場合は、保守まで依頼することをおすすめします。

ユーザーが対消費者だった場合、プロモーションやクレーム処理なども開発会社に依頼するなら、それらのサービス委託料も追加でかかってきます。

システム開発にかかる費用の相場

結論から言うと、システム開発にかかる費用は要件によって異なります。
当然ですが、実装する機能によって工数が大きく変わるからです。 

とはいえ、大体の相場もわからないと依頼するにも不安だと思いますので、弊社の開発事例や、何を基準にして算出するのかを解説していきます。

平均開発費用は233万円

平均開発費用は233万円だと言われています。
しかしこれはあくまで平均値なので、内容によって大きく上回ることは珍しくありません。

人件費+サーバー費用等の諸経費を基に算出

基本的に、システム開発にかかる費用は人件費+サーバー費用等の諸経費から算出されます。
「どれくらいの人数がどれくらいの期間そのシステム開発のプロジェクトに携わったか」で算出されるため、途中で仕様変更があったり追加の要望があった場合はその分工数が増え、費用も高くなります。

構築パッケージがある場合は開発費用を安くできる

開発会社によっては、構築パッケージを作っている場合があります。
クライアントの要望とマッチする構築パッケージがある場合、基本となる部分は既に構築されているため、工数を大幅に削減でき、安い費用で短期間での納品が可能になります。

システム開発にかかる期間・スケジュール

クライアントからすると、できるだけ短い期間でシステムを納品して欲しいのが本音かと思いますが、結論から言うと費用と同じく、システム開発にかかる期間は要件によって異なります。

開発会社の開発技法は大きく分けて下記の2つです。開発技法によって必要な時間も組み方も変わります。

  • ウォーターフォール型
  • アジャイル型

ウォーターフォール型の場合

ウォーターフォール型は、システム開発の全行程を順々に追って開発を進めていくスタイルです。
しっかり要件定義、全体像を抑えてから進めるので、時間はかかりますが一つ一つ丁寧にやっていくことができます。

アジャイル型の場合

アジャイル型は、要件定義を飛ばして、何もないところから企画→構築→テスト→振り返り・改善を何度も何度も繰り返していきます。
一度決めた要件定義を修正しづらいウォーターフォール型に比べて、PDCAサイクルを何度も回して修正できます。

弊社セルバは基本的にアジャイル型での開発となります。

スケジュールの組み方

やりたいこと→必要な設計→必要な機能→必要なデータ→実装する項目、と細かく細分化することで、機能の実装ややりたいことを完了させるためにどのぐらいの時間、日数がかかるのかということが明確になります。
弊社ではその詳細をさらに細かくし、実作業として分数単位ではかれるところのタスクに落とす作業を行います。要件定義から落とし込んだものをアクションプランに落とし込み、それをプログラマーに振っていくスタイルですね。

同時に作業に取りかかる人員は多い方がもちろん早く終わりますが、携わる人数が増えるとその分費用もかかります。
納期と費用のどちらを優先するのか明確にして、クライアントと開発会社ですり合わせを行うことをおすすめします。

システム開発を依頼するときの注意点

システム開発を依頼するときは、気をつけるべき点がいくつかあります。

自社のシステムを開発する目的を明確にする

繰り返しになりますが、自社のシステムを開発する目的を明確にすることは重要です。

「利益率を上げるために自社で決済システムを開発したい」「マッチングビジネスを行うためのシステムを構築したい」など、明確な目的のためにシステムを開発するのではなく、「競合他社がこんなシステムを作ったから自社にも導入したい」等、システムを開発すること自体が目的になってしまうと失敗に終わってしまう可能性が高くなります。

価格の安さだけで決めない

システム開発は必ずしも「安かろう悪かろう」というわけではありませんが、「見積もり金額が一番安かったから」というだけで開発会社を決めてしまうと後悔する可能性が高くなります。
一見安く感じても、本来は基本料金に入るものがオプション扱いになっている…ということもあります。

逆に一見高いと感じても、仕様変更に柔軟に対応してもらえたり、納品後のプロモーションや保守まで追加料金なしで行ってもらえるなど、トータルで見ると安く済むこともあります。

信頼できる開発会社を選ぶ

繰り返しになりますが、社会的に信用があるか、クライアントに寄り添ってくれるかなど、信頼できる開発会社を選ぶことが重要です。

稀にではありますが、開発に進んだものの、納品前に連絡が取れなくなってしまうこともあります。

安くない費用をかけて依頼するからには、信頼できる開発会社に依頼するようにしてください。

まとめ

あとになって「こうすればよかった…」と後悔しても、システム開発は一度始まってしまうと止められません。
いざ納品されて運用・保守の段階になったときに、大幅な仕様変更や追加機能の必要性に駆られたりすると、元々想定していた見積もりよりも大幅に高くなってしまいます。
そうならないためにも、クライアントと開発会社の間で「何のためにこのシステムを作りたいのか」の共通認識は持つようにしておきましょう。

弊社では、システムの構築から運用、コンサルまでを手掛けるサービスを20年行ってきた実績があります。
お問い合わせはこちらからどうぞ!

この記事を書いた人

投稿者
中山 健

株式会社セルバ代表取締役。学生時代にアルバイトでWEB製作会社に入りプログラムを覚える。大学卒業後SIerにて金融システムの開発に携わった後、再びWEB業界へ。

WEB系のプログラム言語とサーバー構築、さらにはCOBOLも出来ます!最近ではシステム開発だけでなく、SEOやマネタイズなどのグロースハックや企画を担当する事が多いです。

Twitter
Facebook

セルバではWEBシステム開発からスマートフォンアプリ開発、デザイン、企画/マーケティングまでいかにコストを掛けず、成果を高めるのか研究し実践しています。企業、店舗のWEBシステム/アプリ開発のお手伝いさせていただいておりますので「WEBシステムの開発」「アプリ開発を依頼したい」「既存サイトのアプリ化」「サイト/アプリからの集客を増やしたい」など新規開発やリニューアルにご興味のある方は、ご相談だけでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。

ご相談・お見積
ページトップ