「いつからでもコンティニュー」できる会社──Switch 2向け『オバケイドロ2』開発の株式会社フリースタイルに聞く、未経験からのキャリア

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「人を大切にし、つながりや成長意欲をしっかりと後押しする姿勢が、弊社の魅力だと感じています」——そう語るのは、株式会社フリースタイルで広報を務める瀬藤優さんです。同社は、エンジニアの約8割が未経験からのスタートというSES企業でありながら、Nintendo Switch 2向けタイトル『オバケイドロ2』を手がけるゲーム開発会社という一面も持っています。人事のモチベーションチームを経て、現在は広報として会社全体を見渡す瀬藤さんに、未経験からエンジニアを育てる仕組みや、人とのつながりを大切にする社風について伺いました。

目次

プロフィール紹介

瀬藤 優さん
株式会社フリースタイル 広報部所属。飲食業界などでの2社の経験を経て、2025年8月に入社。人事部のモチベーションチームで社員との定期面談などを担当した後、2026年4月より広報部へ異動。人事と広報、2つのセクションでの経験を生かし、会社全体を俯瞰しながら情報発信に取り組んでいる。

SESとゲーム開発の2本柱 ── 株式会社フリースタイルとは

株式会社フリースタイルは、2006年に設立された名古屋に本社を置くIT企業です。自社エンジニアがお客様先で業務を担うSES(システムエンジニアリングサービス)事業と自社タイトル『オバケイドロ』シリーズをはじめとするゲーム開発まで手がけています。人材を自社で育成し、IT人材へと成長させる「人材育成型」のIT企業として、経営理念「いつからでもコンティニュー」のもと、誰もがどんな場面でも自分らしく輝ける社会を目指しています。未経験からエンジニアを目指す人を積極的に受け入れているのも大きな特徴です。

約200名のエンジニアがお客様の現場で活躍

瀬藤:弊社はIT企業で、主な事業はSESです。自社のエンジニアがお客様先に常駐し、業務を担うという形を大きな事業の柱としています。従業員は264名(2026年3月末時点)で、そのうち200名弱が、お客様先の現場で業務に携わっています。

もう1つの柱が、自社でのゲーム開発です。『オバケイドロ!』という代表作があり、最新作『オバケイドロ2』はNintendo Switch 2向けにも展開しています。

『オバケイドロ2』は、オバケとニンゲンに分かれて追いかけっこを楽しむ非対称型の対戦ゲームです。2026年8月にはNintendo Switch版の配信も始まり、自由にルールを設定して遊べる大型アップデートも実施しました。SESで培った技術力と、自社タイトルを生み出す企画力。この2つを併せ持っていることも、弊社の強みです。

株式会社フリースタイルの主な事業領域

ITソリューション事業(SES)
(自社エンジニアがお客様先で開発・運用などの業務を担う)
ゲーム開発事業
(非対称型対戦ゲーム『オバケイドロ』シリーズなど、自社タイトルの企画・開発)

エンジニアの8割が未経験からのスタート

瀬藤:約8割が、エンジニア未経験から入社しています。少し前のデータになりますが、その内訳は製造業出身が20%、接客業出身が22%といったように、まったく異なる業界からキャリアチェンジしてきた人がたくさんいます。

未経験からでも自信を持って活躍できるよう、独自の学習カリキュラムや社内勉強会、技術者認定制度、1on1のフォロー体制などを整えている——。現場に出るまでの期間は人によって異なりますが、技術面だけでなく、業務の悩みなども相談できます。

未経験からエンジニアを目指せる教育体制

元エンジニアの専任講師によるオンライン勉強会
(平日夜に開催。働きながらでも学習を続けやすい)
専門学校レベルの教育カリキュラム
(基礎から段階的に、実務で必要なスキルを習得できる)
社内の認定試験制度
(「初級プログラマー認定試験」「アプリ開発認定試験」で、スキルの到達度を確認できる)

即戦力を前提に採用する企業も多いIT業界で、未経験者を受け入れ、育てることを前提とした仕組みを持っている——。前職の業界や経験を問わず、エンジニアとしての一歩を踏み出せる環境を整えています。

人事のモチベーションチームから、広報へ

瀬藤:2025年8月に、人事として入社しました。弊社の人事は少し特殊で、3つのセクションに分かれているんです。社員のエンゲージメント向上に取り組む「モチベーションチーム」、採用を担う「リクルートチーム」、そして未経験入社の多いエンジニアの技術教育を担う「テックトレーニングチーム」です。

それぞれのチームが業務に専念する体制で、私はモチベーションチームの一員として入社しました。主に担当していたのは、社員との定期的な人事面談で、半年ほど取り組みました。その後、2026年4月から正式に広報部へ異動し、現在はもう1名のメンバーと2名体制で広報を担っています。

株式会社フリースタイルの人事部を構成する3つのチーム

モチベーションチーム
(定期面談や勉強会・LT会の運営を通じて、社員のエンゲージメントを高める)
リクルートチーム
(未経験者を含め、ともに働く仲間の採用を担う)
テックトレーニングチーム
(未経験から入社したエンジニアの技術教育を担う)

技術教育とキャリア形成や働くうえでの悩みに対する支援を、それぞれ専門のチームが担うことで、社員の成長を多面的にサポートする体制になっています。

2つのセクションでの経験を生かし、会社全体を見渡す

瀬藤:弊社の間接部門では、私のように人事と広報の両方を経験するケースは多くはありません。

だからこそ、人事と広報、2つのセクションを経験した知見を生かし、広い視野で今会社に何が必要なのかを考えながら取り組んでいきたいというのが、個人的な思いです。

現場で働くエンジニアを孤立させない仕組み

瀬藤:当社のエンジニアは、それぞれ異なるお客様先で業務に携わっています。そのため、日常的に顔を合わせる機会が限られることもあり、社員同士が交流し、技術や経験を共有できる機会を意識的に設けています。特にIT業界はAIの進化によって変化が激しくなっていますので、その中で自分の市場価値を高めていくために、月に1回程度、エンジニア同士が集まる勉強会を開いています。他のメンバーがどんなことに取り組んでいるのか、これから必要とされる人材になるには何が必要なのかを、互いに学び合う場です。

また、2026年6月からは3カ月に1回のLT(ライトニングトーク)会も始まりました。こうした取り組みは、人事部のモチベーションチームが主導して運営しています。

「技術×人となり」の2部構成で、誰もが主役になれるLT会

瀬藤:きっかけは、社員から寄せられた「LT会をやってみたい」という提案でした。弊社には、異業種からIT業界へ転身した社員や、IT系の学校を卒業して入社した若手など、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が在籍しています。客先常駐という働き方の特性上、異業種出身者の「早く技術を身につけたい」という焦りや、学生から社会人になる際に「社会人としてのコミュニケーション」への戸惑いを、常駐先で一人抱え込みやすいという課題がありました。

ただ、LT会というと「高度な技術を話さなければいけない」というプレッシャーを感じやすいものです。そこで、技術の発表と、人となりの発表を時間で完全に分けた2部構成にしました。カチッと技術を発表したいベテランも、まずは気軽にプレゼンデビューしたい若手も、自分のスタイルに合わせて選べる設計です。

LT会~技術と交流のLT会~の2つの部門

① スキル部門(ITナレッジ共有)
(「AIへの音声指示」「物体検出」「エッジコンピューティング」など、実務や学習で得た専門知見を共有)
② Free Log部門(趣味・個人の背景共有)
(「推し活が生み出す心理効果」「アイスクリームの美味しい食べ方」「前職の経験談」など、趣味やバックグラウンドを発表)

瀬藤:開催は3カ月に1回の自由参加で、拠点の壁を越えて集まれるよう対面とオンラインのハイブリッド形式で実施しています。各枠は「5分発表+5分の質疑応答・歓談」に統一し、一方通行の発表で終わらせないようにしています。発表者が「自分の話に興味を持ってもらえた」という手応えを得られることを大切にしているんです。

初回に向けては、人事が見本となる発表資料や台本を作成・共有するなど、事前サポートも徹底しました。当日の登壇順も、人事が普段の面談やイベントで把握している社員の性格や熱量、準備状況をもとに、会場の一体感が高まるよう考えて組んでいます。

瀬藤:第1回は名古屋オフィスで開催し、対面17名・オンライン3名の計20名が参加、9名が登壇しました。9月には第2回も開催し、16名が参加しました。登壇者からは「次回も参加したい」という声があがり、最初は様子見だった参加者からも、次回の登壇への立候補や「自作ゲームを披露したい」といった申し出がありました。強制された場ではなく、エンジニアが自発的に成果を試せる場として機能し始めていると感じています。

また、歓談の時間を設けたことで、客先常駐の業務では見えにくい一人ひとりの人となりや、新たな強みを再発見する機会にもなりました。Free Log部門で互いの趣味や前職を知ることが、サークル活動への関心を高めるきっかけにもなっています。

LT会と人事面談を連動させ、学ぶ意欲を絶やさない

瀬藤:LT会で刺激を受けて「新しい技術を学びたい」と意欲が湧いても、現場の業務に追われるうちに熱量が薄れてしまうことは珍しくありません。そこで、後日の定期人事面談で人事が個別にフォローアップし、挫折させずに持続的な成長へつなげるようにしています。

イベントによる横のつながりと、個別面談による縦のフォロー。この2つを人事が架け橋となって連動させることで、常駐先という環境に左右されない組織づくりを目指しています。これは、弊社が大切にしている「育てる文化」の可能性を広げる、新たな指針になると考えています。

ボードゲームや料理も。週末のサークル活動

瀬藤:週末にはサークル活動もあります。みんなで集まってボードゲームをしたり、料理を作って一緒に食べたりと、勤務時間以外にも交流できる機会をつくるようにしています。

サークル活動は、社員の「好き」「興味」「得意」を起点に立ち上がる任意参加型のコミュニティです。現在はボードゲーム、カードゲーム、ゲーム制作、アプリ開発、スポレク部、デザイン、料理など、ゲーム開発会社らしいものも含めて多様なジャンルがあります。このほかにも、フットサルやキャンプ、社員旅行といったレクリエーションの機会を設けています。普段は別々の現場で働くメンバーが、趣味や共通の関心を通じて顔を合わせられる。そうした場があることが、一人ひとりの安心感にもつながっていると感じています。

瀬藤:コロナ禍の時期は、当社でも社員の定着に課題を感じていました。そこから、サークル活動や各チームの取り組みを重ねていくことで、波はありつつも、少しずつ落ち着いてきています。

「人」にフォーカスする会社だからこそ、入社を決めた

瀬藤:人にフォーカスを当てている点に、個人的にとても魅力を感じています。

前職は飲食店でしたが、お客様に提供する商品やサービスの価値を高めることを大切にしてきました。また私自身、入社前はITというと技術が中心で、コミュニティがあまり活発ではないのでは、というある種の偏見を持っていました。

ところが弊社には、モチベーションチームのように技術以外の部分もしっかりとサポートする体制がありました。それが入社の決め手にもつながっています。人を大切にし、つながりや成長意欲をしっかりと後押ししていこうという姿勢が、弊社の一番良いところだと思います。

成長したい人を後押しする、柔軟な制度

瀬藤:社内転職制度や技術者認定制度、資格取得奨励金制度など、成長意欲の強い人が挑戦できる機会を用意しています。まだまだ取り組める部分はあると思いますので、今後もブラッシュアップを重ねながら、制度をつくっていきたいと考えています。

株式会社フリースタイルの主な制度・取り組み

独自の学習カリキュラム・1on1フォロー体制
(未経験からでも自信を持って現場に出られるよう、技術と悩みの両面をサポート)
月1回の勉強会・3カ月に1回のLT会
(技術と人となりの2部構成で、現場の異なる社員同士が知見を共有し、高め合う)
社内転職制度・技術者認定制度・資格取得奨励金制度
(キャリアの幅を広げ、スキルアップに挑戦できる)
サークル活動
(ボードゲーム、ゲーム制作、スポレク、料理など、業務外でもつながれる場)

AI時代の変化に備え、社内の「人」に目を向ける

瀬藤:AIの進化によってIT業界が大きく変化する中、当社では新たな人材の採用・育成に加え、現在活躍している社員の技術力向上にも力を入れています。社員一人ひとりが変化に対応し、継続的に成長できる環境を整えていくことが重要だと考えています。

変化の激しい時代に、一人きりで学び続けることは簡単ではありません。だからこそ、仲間とのつながりを通じて一人ひとりが自分の居場所を実感できることが、変化に適応し成長し続けるための第一歩だと考えています。今後は、仲間と高め合うLT会と、一人ひとりに寄り添う定期面談をさらに強く連動させていきます。「すべての人の成長と可能性を引き出せる場所をつくる」というミッションのもと、変化の時代だからこそ、孤立させない組織をつくる。その考え方が、業界や職種を超えてこれからの時代に求められる組織のあり方になることを目指しています。

瀬藤:AI活用は必須になってきており、そのために基盤を整えようとしています。しかし、SESという業態の特性上、お客様先によってはセキュリティの関係でAIの使用自体が認められていないケースもあります。どこまでの情報をAIに渡してよいのかといったセキュリティリスクへの配慮も含め、慎重に活用を進めていく必要があると個人的には感じています。

株式会社フリースタイルが大切にしている3つのこと

① 「いつからでもコンティニュー」できるキャリア
エンジニアの約8割が未経験から。異業種からの挑戦を、独自の教育体制で支える

② 技術だけでなく「人」を支える体制
モチベーションチームによる面談や1on1で、現場で働くエンジニアを孤立させない

③ つながりと学び合いの場づくり
勉強会やLT会、サークル活動と定期面談を連動させ、常駐先に左右されないつながりを育む

読者へのメッセージ

瀬藤:弊社には、製造業や接客業など、まったく異なる業界からエンジニアに挑戦したメンバーがたくさんいます。私自身も、飲食業界からIT業界へ飛び込みました。

「今の仕事をしながら一人で勉強しなければ」と思い込んでいる方も多いかもしれません。でも、キャリアは、いつからでもコンティニューできます。技術面だけでなく、人とのつながりや成長への意欲を支えてくれる環境を選ぶことで、新しい一歩は踏み出しやすくなるはずです。興味を持っていただけた方は、ぜひ弊社のホームページをご覧ください。

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あなたのキャリアについて、インタビューさせていただけませんか?

自社の宣伝をしたい方大歓迎!ぜひキャリアクラフトにインタビューさせてください。
取材からインタビュー記事の公開に至るまで、費用は一切かかりません。

自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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