ggrks(ググレカス)に込められたメッセージと、通じなくなった背景

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「ggrks(ググレカス)」という言葉を聞いて、懐かしさを感じる人もいれば、まったく意味がわからないという人もいるでしょう。個人的には20年ほど前に掲示板で言われてムカついたスラングの一つでもあります。(今思えば空気を読まずに発言した自分が悪いのですが)

この言葉は、かつてインターネット上で頻繁に使われたネットスラングの一つで、「自分で検索して調べろ」という苛烈なメッセージを凝縮した表現でした。しかし、時代とともにこの言葉の存在感も変化してきました。

今回はインターネット黎明期から創業している企業として、「ggrks」という言葉がどういった経緯で誕生し、なぜ今では“死語”と呼ばれるようになったかなどについて触れていきます。

目次

“ググる時代”のひとこま

かつては叱咤のニュアンスで使われた「ggrks」ですが、その裏には“自分で調べて理解する姿勢”の大切さが込められていました。
いま振り返れば、この言葉は単なる罵倒ではなく、ネット時代の学び方を象徴していたとも言えるでしょう。
それでは、「ggrks」の誕生から現在までの系譜を辿っていきます。

そもそも「ggrks」とは?

「ggrks(ググレカス)」は、「Googleなどで検索すればすぐわかるようなことなのに、検索すらせずに人に聞いてくるな」という辛口なツッコミを込めたネットスラングです。
要は「自分で調べろよ!」という挑発的な省略形の表現です。

略語の形「ggrks」は、ローマ字綴りから頭文字を並べた“ネット省略文化”的なセンスも感じられます。
少なくとも2006年頃までには匿名掲示板などで見かけられる痕跡があり、2008年頃以降、検索回数の増加とともに本格的に使われたと考えられます。

参考:IT用語辞典 e-words

 偉人設定?“ググレカス”の裏舞台

ネットスラング「ググレカス」が広まった頃、掲示板やまとめ文化には“ネタを本気っぽく仕立てる”遊びがありました。その代表例がWikipedia上の「削除された悪ふざけとナンセンス/ググレカス」です。

偉人「ググレカス」の概要

古代ローマの「博物学者」「思想家」で、検索システムの“開祖”まで担わされた架空人物の伝記が、百科事典ふうの文体で堂々と掲載されています。
ページ自体が「ウソ・デタラメな記事」「ユーモア」と明示されて保存されており、真に受けないよう注意書きまで添えられています。

記事のつくりは徹底されており、生誕地に「ティラナ?」と疑問符をつけたり、西暦「846年?」没としたり、肖像画めいた画像を並べたりと、もっともらしさとナンセンスの中間を狙う演出が随所に見られます
語り口は“古典的学者の伝記”の定型で、読者が「いやいや、そんなわけ…」とツッコミたくなる“あり得なさ”を段階的に増幅させる構成です。

笑えるポイント

象徴的なのは、圧倒的な誇張ネタです。
たとえば「アレキサンドリアの巨大図書館」に所蔵されていた数千万単位の書物を、気の遠くなる時間で読破してしまう逸話や、民衆から寄せられる高度な質問に即答する超人的描写など。
さらに庶民の疑問対応のため「Explora(エクスプローラ)」なる若者チームを組織し、図書館に走らせて“検索代行”させる制度まで創設した、と物語は広がります。
現代の検索エンジンやクイズ番組の原型めいた設定まで差し込まれており、真面目と悪ふざけのミルフィーユが完成しています。

笑いのポイントは誇張だけではありません。
作中の「質問」には、天体の逆行の理由といった高尚な話題から、スフィンクスの謎、さらには「パンを二つに割ったらどちらがおいしいか」といった完全なる無意味質問まで混在。これが後半の“劣化”エピソードに繋がり、「本で少し調べればわかることまでググレカスに聞きに来る怠惰な市民」という構図へと転じます。
当時のネットで嫌われがちだった“教えてちゃん”像のパロディが重ねられており、元ネタのスラングが持つ辛辣さを、歴史劇の衣装で包んで見せる巧妙さがあります。

このページが面白いのは、ウソをウソとして楽しむ“合意”を前提に、百科事典という真面目なフォーマットをあえて借りている点です。
ページにはユーモア注意のバナーが掲げられ、アスキーアート(AA)セクションや脚注・目次・業績の体裁まで整えられている。いわば“百科事典ごっこ”を全力でやり切ることで、読む側に「これはジョーク」と伝えつつ、同時に“本物っぽさ”で笑いを最大化しています。
こうした“本気の悪ふざけ”は当時のネット文化では珍しくなく、ネタをキャラクター化し、コミュニティの共有財産にしていくプロセスそのものでした。

長年にわたってミームとして使われた理由

“偉人ググレカス”の仕掛けが、スラング自体の記憶定着にも効いたことは見逃せません。
単なる罵倒語だった「ググレカス」が、物語と設定をまとって可視化され、語りやすくなった結果、ネット史のひとコマとして保存されやすくなったのです。
Wikipedia のジョーク項目に今でも格納され続けている事実は、ミームの寿命を延ばす「保管庫」としての役割も担ったことを示しています。

この偽伝記の背後には、もう一段メタな笑いがあります。
“検索の祖”を名乗る大賢人に、現代ネットの「検索くらい自分でしよう」を投影する入れ子構造です。
偉人の名を借りてまで説教してくるのではなく、あくまで笑いの形で語る。だからこそ、当時のユーザーはニヤリとしながら、「分かる人には分かる」合図としてこのネタを消費しました。
スラングの攻撃性を中和する文化的バッファとして、ジョーク記事は機能していたとも考えられます。

“偉人設定”はデマでも悪質でもなく、ウソだと明記したうえで楽しむネット民の遊び心でした。
百科事典ふうの過剰な権威づけ、脚注やAAの小技、古代と現代の検索を重ねる構図。これらが合わさって、「ググレカス」という言葉は単なる罵倒語から“文化ネタ”へと格上げされ、今も時折、懐古とともに参照され続けています。

今、若者にはもう通じない?

「ggrks」が今の若い世代には通じないという指摘も増えています。

Googleで調べるという前提が揺らいできたから

最大の理由として、「まずGoogleで調べろ」という前提そのものが揺らいできた点が挙げられます。

TikTok、Instagram、X(旧Twitter)などSNSでのトレンド情報取得が増え、Googleを“信頼して効率的に検索するプラットフォーム”とみなさなくなったユーザーが増えました。
目的に応じてプラットフォームを選ぶようになり、「Googleありき」の環境が前提ではなくなりました。若い世代ほど、この傾向は顕著です。

こうした変化により、「ggrks」は単なるスラング以上に、「問いかけ方」や「情報へのアプローチ」が変わりつつある象徴的存在とも言えます。

Googleで検索してもアフィリエイト記事ばかり出てくるから

「Googleで検索しても上位に表示されるのはアフィリエイト記事ばかり」というのは、Googleを“信頼して効率的に検索するプラットフォーム”とみなさなくなったユーザーが増えた理由の一つとしてよく挙げられます。

アフィリエイト記事そのものが悪いわけではありませんが、検索上位がそればかりだとノイズになってしまうというユーザーの気持ちはよくわかります。

しかしGoogleはこの事実を受け止め、1年に数回のコアアップデートをはじめ、日々対策を行っています。

「ggrks」、まだ生きてる?衰退?

「ggrks」は死語になりつつあるという見方もあります。
通じなくなったというよりは、使われる機会が減ったと言えるでしょう。

とはいえ、完全に終わったわけではなく、ネット礼儀や調べる習慣の重要性を説くシーンでは、あえて“懐かしのフレーズ”として用いられることもあります。
自分で調べることの大切さを教えてくれる」という見方もあります。

そして質問する側(中学生だった当時のうぽ)にとっても、ググることは結局やっぱり良いことだったんです。
自分で問題解決ができる→他人を頼らなくてもいい→時間がかからない。
更に、調べているうちに周辺分野のことも知ることが出来ます。

引用元:「ググれカス」の本当の意味を教えてくれた、中学生時代の恩師の話。| note

「ggrks」ともし言われたときの返し方

今では使われる機会は減りましたが、「ggrks」は攻撃的な表現なので、インターネットではないリアルのコミュニケーションでは使うのは避けたいものです。
しかし、もし「ggrks」と言われたときには、こんな返し方がおすすめです。

冗談として受け止めて

“ググるのも学び”、ですね。ありがとうございます(笑)

丁寧に解答+姿勢提示

確かに自分でも調べられるところは調べてみます。もし補足情報が必要なら教えていただけると助かります。

ポジティブに切り返す

了解です。“まず自分で調べる姿勢”を意識します!

ggrksの類義語・関連スラング

「ggrks」と同じように“自分で調べろ”というニュアンスを含む言葉は、ネット文化の中でいくつも生まれました。
辛辣さの度合いや使われる場面は異なりますが、いずれも「情報は自力で取りにいくべき」という価値観を反映しています。

教えて君/教えてちゃん
ネット黎明期から存在する定番の表現。自分で調べずにすぐ質問する人を揶揄する呼び名。
軽い注意から侮蔑まで幅広く使われ、「ggrks」の前身的な存在といえます。

ググれ
もっともストレートで無難な形。「カス」を付けずに「ググれ」だけで使うと、冗談や助言として受け取られやすく、攻撃性が低め。掲示板やSNSでも比較的やわらかい指摘表現です。

自分で調べろ
日本語として直球の類義語。ビジネスや教育の場面でも使えるため、ネットスラングに馴染みのない層にも通じやすい言い回しです。ggrksよりはるかにフォーマル。

RTFM(Read The Fine Manual)
海外のオープンソース界隈などでよく見られる表現。「まずマニュアルを読め」という意味で、プログラマーや技術系コミュニティではおなじみです。
日本の「ggrks」とほぼ同じ文脈で使われることもあります。

調べたらすぐ出るよ
SNS時代に広がった、ややソフトな代替表現。
相手を強く責めず、暗に「検索すれば答えが見つかる」ということを伝えるニュアンスがあります。

類義語から見えること

「ggrks」が強烈な罵倒語としてネットに定着したのに対し、他の言い回しは比較的やさしいニュアンスを持つものも多いです。
同じ「自力で調べろ」というメッセージでも、使うコミュニティや文脈によって、表現のトーンが変化してきたと言えるでしょう。

まとめ

「ggrks」は攻撃的なネットスラングですが、そこに込められていた「まず自分で調べろ」というメッセージは、今も変わらず重要だと考えています。
情報源が多様化した現代だからこそ、単なる死語として切り捨てるのではなく、“ネット文化が残した教訓”として受け止めるべきでしょう。

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株式会社セルバのアバター 株式会社セルバ WEBシステム開発会社

2003年創業。大阪・東京を拠点にWEBシステム開発、WEB集客支援、人材事業、補助金コンサル等を行っています。
ただシステムを作るだけではなく『売れる仕組み』を創ることを意識して、クライアントの利益向上を追求します。
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