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2018年3月30日

ジャンル特化型フリマアプリはメルカリに勝てるか

近年、フリマアプリ市場が盛況をみせています。フリマアプリはわずか4年ほどの新しい市場ではあるものの、2016年度で年間3052億円の市場規模にまで成長した注目のビジネスです。数あるフリマアプリが新しくサービスを始める中、最近では”サブカルチャー”や”有名ブランド品”といったジャンル特化型のフリマアプリが出てきています。既に賑わいを見せているフリマアプリ市場の中へ特定のジャンルに特化したフリマアプリに商機はあるのでしょうか?本記事ではフリマアプリの市場規模を紹介した後、ジャンル特化型のフリマアプリのビジネスチャンスを紹介します。

フリマアプリとは

フリマアプリとはインターネット上で個人間で不用品の取引を行うアプリケーションのことを指し、個人間ECと呼ばれるジャンルに分類されています。2012年7月にリリースされた「フリル(2018年現在ラクマに統一)」や、「メルカリ」「ミンネ」などが多くのユーザーを抱えている人気サービスとして知られています。ちなみに2017年にマクロミルが実施したフリマアプリ利用者へのアンケートによると、

  • メルカリ
  • ラクマ
  • フリル(現在はラクマに統一)
  • ミンネ
  • ZOZOフリマ

が多く利用されていて、アンケート結果からは「メルカリ」がもっとも多く利用されていることがわかります。フリマアプリ市場は約4年で形成された新たな市場であるにも関わらず、スマホの普及にともなって急激に利用を伸ばしている急成長している市場です。個人間ECといえば、「ヤフオク」をはじめとするネットオークション市場がインターネットの普及にともなって従来から存在しています。ネットオークションと比べてフリマアプリでは現在展開されているアプリの方向性から「レディース向けファッション」「コスメ、香水、美容」のジャンルで取引が多い傾向があります。

女性利用者を中心にフリマアプリが広まる

フリマアプリは女性を中心に利用が広まっています。利用しない持ち物を手軽に処分して換金できるところが若者や女性、主婦層のニーズを掴み、利用者が広まったと考えられます。特に、2013年7月メルカリ登場で一気にフリマアプリの認知度が上がり、市場が勢いよく成長しています。それまではフリーマーケット(蚤の市)やバザー、自治会のリユースイベントで不用品の取引を行っていた主婦や若い女性層がフリマアプリで気軽に購入できるようになったのが成長要因としてあげられます。また、これまで興味はあったが面倒で個人間売買に手を出してこなかった潜在層も新たに取り込むことができた点も急成長の背景にあるのでしょう。スマートフォン1台で気軽に出品でき、さらに個人情報を秘密にした状態で相手へ品物を届けられる点がプライバシー保護に対する意識の高いユーザーの心を掴んだのだと考えられます。

フリマアプリの市場規模

経済産業省が公表した平成28年度の国内の電子商取引に関する市場調査の結果によると、フリマアプリ市場は2016年の1年間で3052億円と推計しました。また、ネットオークション市場は3458億円としており、フリマアプリ市場が急速に発展していることが明確にわかる結果となりました。報告書では、フリマアプリとネットオークションの利用目的が異なっているため、完全な競合関係にあるとは言えないと記されています。

  • フリマアプリ…利用しない持ち物を手軽に処分したい
  • ネットオークション…できるだけ高い値段で売りさばきたい

上記のようにフリマアプリとネットオークションでは、そもそも利用する目的が異なると考えられます。つまり、2017年以降もフリマアプリの市場規模はさらに拡大すると予測されています。しかし、単純にネットオークション市場が衰退するのではなく、互いに利用者が行き来しながら成長・成熟していくと考えてよいでしょう。

ジャンル特化型フリマアプリの台頭

先ほどの「平成28年度の国内の電子商取引に関する市場調査」によるとフリマアプリは2012年に登場し、現在は大小さまざまなサービスが運営されています。フリマアプリの黎明期はファッションやコスメ関連など女性向けのジャンルを広く取り扱うサービスが多く存在しました。後発サービスとなったフリマアプリはそういった初期のフリマアプリとの差別化を図るために、ジャンルを限定したフリマアプリをリリースしました。ジャンルを限定することでその他のサービスと比べて、どのような変化をもたらすのでしょうか。

ジャンル特化型の強み

フリマアプリだけに限らず、ジャンルを絞った専門性の高いサービスを展開する方法は時に「ニッチ戦略」と呼ばれます。特にスタートアップ企業などではニッチ戦略をとったサービスがリリースされることが多くなる傾向があります。一体、ジャンルを絞るとどのような強みがあるのでしょうか。

ネットショッピングで例をあげてみます。楽天市場やAmazonといった様々な店がひとつの店に集まるモール型ECサイトは百貨店や大型商業施設に喩えられるでしょう。たくさんのジャンルの商品が一箇所にあつまる一方で、埋もれてしまう商品もあり、利用者は自分で目当ての商品を探しに行く必要があります。一方、ジャンルを絞ったニッチな店といえば、特定商品のみを取り扱うネットショップや個人運営の店などが喩えられます。集客力や取扱商品数では先述のモール型と比べて劣るものの、モール型にはない貴重な商品が店に並んだり、特定ジャンルの商品が網羅されたりするでしょう。モール型には基本的にテナント料(ECプラットフォームでいう出店料)が毎月かかってくるので在庫を抱える商品や店内でオススメしたい商品は限られてきます。欲しい商品のジャンルがあらかじめ定まっている人にとってはニッチな商品を扱う店のほうが、目当てのものや想定していなかった新たな欲しいものが見つかる可能性があるため、固定客がつきやすくなります。

ピンポイントで欲しい商品が集まりやすい→取引率が高い

大型のショッピングモールは莫大な商品数を取り扱うものの、興味のない人にとってはノイズになってしまっている商品も並んでいる場合があります。しかしながら、ジャンルを絞って商品を取り扱う店舗は利用者にとって興味のある商品ばかりが並んでいる状態です。ジャンル特化型アプリでは本来狙っていた商品が見つけやすいだけでなく、関連商品や新着商品、人気の商品といった見出しから新たな商品を見つけることができます。利用者が興味のあるジャンルの商品ばかりが目に付きやすいので取引成立率も高くなるのがジャンル特化型フリマアプリの特徴といえるでしょう。

広告費を押さえられる

事業やサービスを継続するためには新規顧客の獲得は必須となりますが、そのためにはプロモーション活動は欠かせません。対象となる利用者層の範囲が広い商品の場合、大量の広告投下で手当たり次第にPRを行う手法が取られます。このようなマスプロモーションはコストが膨大にかかるデメリットがあるでしょう。一方、ジャンルを絞ったフリマアプリの場合、利用者の属性がある程度絞られます。利用者が絞られてくると、潜在顧客層がいる媒体への広告出稿が容易になり広告費を抑えることができるでしょう。このように、大幅な集客は見込めないがスモールスタート且つ一定層存在する固定客を確実に捕まえにいくことができるのがジャンル別に特化したサービスの強みといえます。競合アプリとの差別化ができる=自社の独自性をアピールできるので、市場でも埋もれることなく一定の地位を確立し、自ずとブランディングできてしまうのは魅力的です。

ジャンル特化型アプリの紹介

現在、フリマアプリ市場で特定ジャンルに特化したサービスを紹介します。

ミンネ

【参考:https://minne.com/】

ミンネは2012年2月にGMOペパボからリリースされたハンドメイド作品の売買に特化したフリマアプリです。2016年の決算資料によると作家数174,000人、作品数209万点、2016年1月にはスマートフォンアプリのダウンロード数が450万を突破したハンドメイド市場ではトップシェアを誇るサービスです。主な収益源は個人間でハンドメイド商品を売買した時に発生する販売手数料です。販売手数料として10%を事業者側が受け取っています。また、GMOペパボは「tetote」という別のハンドメイドサイトを2015年に買収しているため、ハンドメイド市場で2つのサイトを管理していることになります。

オタマート

【参考:https://otamart.com/】

オタマートは2014年3月にリリースされたアニメやゲームといったサブカルチャーのジャンルに特化したフリマアプリです。2015年12月のプレスリリースによると利用者の6割が10代という若年層に支持されているのも特徴です。ターゲットはサービス名の通り「オタク」と非常に限定されますが、その分専門性の高くコレクターが探しているアイテムや希少品・限定品が見つけやすく固定客がついている人気サービスです。また、相手も同じ趣味を持っていることがら販売されている商品も大切に保管されていたり、価値を理解してくれていたりするので取引がしやすいという声も聞こえてきます。

KANTE

【参考:https://www.kante-jp.com/】

KANTEは2017年にリリースした中古ブランド品の買取と販売を手がけるコメ兵が運営するブランド品に特化したフリマアプリです。コメ兵といえば中古ブランド品買取販売の最大手企業ですが、取扱商品がブランド品と高額なアイテムを扱う性質のため、鑑定機能つきであることが大きな特徴です。偽物やコピー商品を誤って購入してしまうトラブルを未然に防ぐ確率を大幅に下げるためにプロの鑑定士によるチェックサービスがあるので他サービスより信頼性の高くなっていると考えてよいでしょう。KANTEのビジネスモデルも他アプリと同様に商品の売買制約時に発生する販売手数料がメインの収益源となります。他アプリと違うところは、販売価格によって手数料がことなってくることです。1万円から5万円未満は15%と高額な手数料になりますが、10万円以上になるとメルカリと同じ10%になります。高額な手数料の背景には鑑定士によるチェックなど社内でのコストが他よりもかかってくるためと考えられるでしょう。

これから参入する際に抑えておきたいポイント

これから新規でフリマアプリ市場に参入する場合、留意して企画をすすめる必要があります。メルカリと全く同じ内容のコピーアプリで勝負をしかけても、先行者利益とすでに確立されたネームブランドから恐らく後発が勝つことは難しいでしょう。事前にフリマアプリのリリース状況と取扱ジャンルなどを調査しておき、類似したサービスになっていないか、差別化が図れているジャンルもしくは機能が備わっているかをチェックしておくことをお勧めします。また、狙い目のジャンルが見つかった場合、該当する関連市場の動きは知っておくべきです。たとえブルーオーシャンに分類されるジャンルであっても、関連する市場の活気がなかったり衰退していたりする場合、参入しても大きな効果を得られない場合があるからです。

まとめ

フリマアプリ市場は今後も成長していくと考えられています。2012年ごろから始まったフリマアプリ市場へこれから参入する場合は後発になることを理解しなければいけません。売れている既存サービスの真似事では決して勝てないと考えてください。後発サービスでも事業として収益をあげていくためには、事前にフリマアプリの状況を調査した上で挑戦しましょう。特定ジャンルやカテゴリーに区切られた専門性の高いサービス、もしくは独自の機能が備わっていればまだまだ勝機はあると考えて問題ありません。

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この記事を書いた人

投稿者
中山 健

株式会社セルバ代表取締役。学生時代にアルバイトでWEB製作会社に入りプログラムを覚える。大学卒業後SIerにて金融システムの開発に携わった後、再びWEB業界へ。

WEB系のプログラム言語とサーバー構築、さらにはCOBOLも出来ます!最近ではシステム開発だけでなく、SEOやマネタイズなどのグロースハックや企画を担当する事が多いです。

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