コードの先にあるもの。「mieruupark」開発責任者・南舘拓弥さんが語る「共創するエンジニア」というキャリア

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「画面の先にいるユーザーやクライアントのために、コードを書くという枠を超えて色々なことができる」——そう語るのは、株式会社ウエディングパークで「mieruupark」の開発責任者・マネージャーを務める南舘拓弥さんです。2021年に新卒でエンジニアとして入社し、わずか数年でプロダクト全体の戦略設計を担うまでに。結婚式費用の透明化に挑む新規事業の立ち上げを経験してきた南舘さんに、キャリアの歩みやAI時代に求められる人材像を伺いました。

目次

プロフィール紹介

南舘 拓弥(みなみだて たくや)さん
株式会社ウエディングパーク バリューデベロップメント本部 OA事業「mieruupark」グループの開発責任者(マネージャー)。2021年に新卒でエンジニアとして入社し、DX・SREチームなどでの経験を経て「mieruupark」の立ち上げをリード。2026年より現職に就任し、開発戦略の設計、エンジニア組織の育成、全社のセキュリティ管理にも携わっている。

クチコミサイトの先駆けから「おもてなしオートメーション」へ ── 株式会社ウエディングパークとは

弊社は、結婚式場様のクチコミサイト「Wedding Park」の展開からスタートした会社で、まもなくサイトローンチから22周年を迎えます。今でこそ結婚式のクチコミは当たり前のものになっていますが、当時は「式場が発信する情報だけでなく、カップル側の声も届ける」という考え方自体がまだ一般的ではなく、その価値をご理解いただくまでには時間がかかりました。それでも業界に先駆けてこの取り組みを続けてきたことで、他社も追随し、今では結婚式場選びに欠かせない存在になりました。

結婚式場のクチコミサイトだけでなく、フォトウエディング、婚約・結婚指輪、海外ウエディングのクチコミサイトなど、結婚にまつわるクチコミメディアを幅広く運営しているのが1つの軸です。もう1つ、コロナ禍以降に強化してきたのが「おもてなしオートメーション(OA)事業」。結婚式場様やカップル様に使っていただくDX領域のツールを展開しています。サイバーエージェントのグループ会社として、デジタルの力をグループの知見も借りながら発揮できるのも弊社ならではの特徴です。

「おもてなしオートメーション」という言葉には、単に人がやっていることをデジタル化するという意味ではなく、人がやるべきホスピタリティの部分にしっかり時間をかけられるよう、それ以外の業務をテクノロジーで自動化するという考え方が込められています。

株式会社ウエディングパークの主な事業領域

結婚式場・フォトウエディング・指輪・海外ウエディングなど、結婚にまつわるクチコミメディアの運営を軸に、コロナ禍以降は「おもてなしオートメーション(OA)事業」としてDX領域のツール開発も強化。サイバーエージェントグループの一員として、ITとホスピタリティの両立を目指しています。

費用の見えない業界に切り込む ── 「mieruupark」というサービス

「mieruupark」は、契約式場様に限り、来館前にカップルが自分で結婚式の見積もりをシミュレーションできるサービスです。結婚式の見積もりは、これまで式場見学に行って初めて詳しい料金が分かるケースが多く、ネガティブなギャップを感じてしまう方も少なくありませんでした。「mieruupark」では、その式場で実際に結婚式を挙げたカップルの費用相場や招待人数を参考にしながら、料理や衣装の内容、招待人数などの条件を変更した場合に費用がどのように変わるのかを事前にシミュレーションできます。総額のイメージを把握した上で来館できるため、自分たちに合った結婚式を具体的にイメージしながら見学でき、プランナーへの質問もより具体的になります。

ウエディング業界は費用の不透明さが課題になっている部分があり、納得感を持って式場を選んでもらうためには、何にどれくらい費用がかかるかを事前に伝えることがカップルからの信頼につながると考えて、あえてそこに切り込んだサービスになっています。式場様からは「来館前に金額を見せたら来館をキャンセルされてしまうのでは」という声もいただきましたが、実際にはカップルの納得感が醸成され、来館キャンセルはほぼ起きておらず、成約率が向上した事例もあります。

コードを書く枠を超えて ── 開発責任者としての仕事

今は開発責任者として、プロダクト側全般の責任を持つ立場です。直近の具体的な開発は現場メンバーに推進してもらい、私自身は今後のmieruupark事業計画を踏まえて、どういう技術戦略を推進していくべきかという未来の部分の戦略設計を中心に担当しています。

具体的には、mieruuparkにおける開発責任・戦略設計、そして全社のセキュリティ管理という3つの役割を担っています。

母の一言から見えたウエディング業界 ── 入社理由とキャリアの歩み

元々、人の幸せに関われるような仕事をしたいと思っていて、身近な人の幸せに近いところに関われるプロダクト・事業を探していました。当時、私の母が婚活セミナーの講師をしていたのですが、お客さんから「南舘さんのおかげで幸せになれそうです」と言われている場面を目にする機会があり、結婚というライフイベントに関われることはすごく尊いものなんだと感じました。それが、人の幸せの中でもウエディング業界を見るようになったきっかけです。

弊社には「TRUTH」と呼ばれる行動規範を掲げており、そのうちの1つに「幸せの追求」という言葉があります。これはカップル様や式場様だけでなく、プロダクトをつくっている自分たち「中の人」自身の幸せも大切にするという考え方で、この価値観にも共感して入社を決めました。

最初はエンジニアとして入社し、運用保守や新機能開発を中心に経験しました。2022年からは、おもてなしオートメーション事業の前身にあたるDX本部と、システムインフラを運用するSREチームを兼任し、サービスの信頼性向上や開発基盤の整備を推進。2023年には「mieruupark」の立ち上げフェーズから開発をリードし、2024年にはTECH戦略室も兼任して、技術戦略の策定や組織横断での開発推進にも関わりました。2024年・2026年には半期ベストプレイヤー賞(エンジニア部門)もいただき、2026年からmieruuparkグループの開発責任者を務めています

コードを書く以外の場所にも価値がある、というポジティブなギャップ

「一次情報を自ら取りに行く動きが重要だ」と気づいたことです。

もともと描いていたエンジニアのイメージは、一日中コードを書いているような働き方でした。もちろんそれも大切な要素ですが、ウエディングパークでのエンジニアは、質の高いプロダクトを作ることは大前提。その上で「クライアントが何を求めているのか」「ユーザーが今どんな課題を抱えているのか」といった一次情報を自ら取りに行く機会が豊富にありました。

実際に営業のアポイントに同席するなど、現場に関わって一次情報を得ることが、エンジニアとしての価値発揮に直結すると気づけたのは、良い意味での大きなギャップでした。

自分が作るプロダクトに、自信を持てるようになったことです。
その背景にあるのは、「使ってもらう人の解像度」がグッと上がったことです。クライアントと直接関わる機会が増えたおかげで、「誰が・どんな場面で・何に困りながら使っているのか」が鮮明にイメージできるようになりました。
ユーザーのリアルな姿が見えているからこそ、納得感を持って開発に向き合えるようになったのは、自分の中で大きな変化でした。

「書く」だけにとどまらない、幅広い領域への挑戦をさせてもらえるところです。クライアントアポを自分自身で主導するなど、コードを書く以外の部分にも積極的に関わらせてもらえます。

また、サービスの大義にしっかり向き合えることも、この会社の好きなところです。当社では2021年頃から全社的に「デザイン経営」を推進しており、業界だけでなく、そのすべてを取り巻く「社会の視点」から常に問いを立て、新しい仕事や価値を生み出すことを大切にしています。例えば「mieruupark」では、費用の分かりにくさという社会的な課題に向き合い、「費用の透明化」を実現することで、社会が納得して結婚式場を選べる環境づくりを目指しています。このように「デザイン経営」の本質に向き合う難しさはありますが、だからこそ社会にとって本当に必要なサービスを考え続けられることが、大きなやりがいにつながっていると感じています。

クライアントと並走して磨き上げた「費用カルテ」機能

南舘さんが直近まで推進していたのが「mieruupark」内の「費用カルテ」という機能。「mieruupark」でユーザーが事前にシミュレーションした見積もり結果や、料理・衣装・人数などをどのように検討したかというプロセスを、式場側が事前に把握できる仕組みです。これにより、式場はカップルの希望や悩みを理解した状態で接客をスタートできるため、見学時の限られた時間をより本質的な対話に充てることができ、接客体験そのものの向上につながっています

新しい取り組みだったため、当初は思うような成果につながらない時期もありましたが、クライアントと接客方法や案内の仕方を一緒に試行錯誤しながら改善を重ねた結果、「このカルテがきっかけで成約につながった」という声が届くようになったといいます。「自社で作ったものを提供する」のではなく、実際に使うクライアントと並走しながら価値を磨き上げていくという、ものづくりの考え方が広がった経験だったと振り返ります。

クリエイターの時間を守るフレックス制

定時は9時〜18時が基本で、前後1時間の時差出勤(8時始業・17時終業、または10時始業・19時終業)も選べます。出社は週3回が基本で、最大週2回までリモートワークも可能です。マネージャーとエンジニアとでは1日の時間の使い方が変わりますが、会社としても「クリエイターがまとまった時間を確保できるように」という方針があり、ミーティングはなるべく午前中に寄せる、曜日によって集中して開発に取り組める日をつくる、といった工夫がされています。

業務内容マネージャーの1日エンジニアの1日
ミーティング4時間2時間
レビュー1時間1時間
技術戦略の検討3時間
開発3時間
プロジェクトマネジメント2時間
合計8時間8時間

入社年次を足して10 ── 「けっせつ10(てん)制度」というユニークな懇親会

ー印象的な福利厚生や社内文化はありますか?

「けっせつ10(てん)制度」という制度がすごくいいなと思っています。入社3年以内の社員が企画者(結節点)となり、入社年次を足して合計が「10」になるようなメンバー(1年目+4年目+5年目など)を集めて交流会(飲み会orランチ)を開催するという制度です。業務の中ではなかなか関わる機会がない、新しく入った新卒や中途のメンバーとも会話ができ、普段の仕事を超えたコミュニケーションからシナジーが生まれることもある、社内で人気の制度です(詳細はこちら)。

事業の競争優位性を生み出し続ける存在——南館さんが描く未来

3年後、5年後のビジョンを教えてください

一言で言うと、事業の競争優位性を生み出し続けられる人になりたいと思っています。最初は1エンジニアとしてサイトのパフォーマンスやユーザーの使い勝手を改善するところから始まり、より抽象的な事業課題にアプローチしていくことが、難しくもやりがいのある部分だと感じるようになりました。

これからは、自分が何かを作るというよりも、事業の課題と戦略を定義していく立場になっていきたいと思っています。競合が増えていく中でも優位性を見出し、事業をどう組織と合わせて育成していくべきかというストーリーをつくり、それをプロダクト戦略に落とし込んでいく。少しずつ、自分が価値を発揮できる領域を広げていきたいと考えています。

どんな人と一緒に働きたいですか

弊社の理念・ビジョンにまっすぐ向き合ってくれる人と一緒に働きたいです。「結婚を、もっと幸せにしよう。」「21世紀を代表するブライダル会社を創る」というのは決して簡単なことではない、大義のようなものだと思っています。業界や社会をより良くしたいという志を持った人たちが集まり、その志を掛け合わせることで、1人では考えられない価値をつくっていけるんじゃないかと思っています。

経営理念とビジョン

同社の経営理念は「結婚を、もっと幸せにしよう。結婚に関わるすべての人が最高に幸せを感じる瞬間を創るために新しい価値を提供する」というもの。そしてビジョンには「21世紀を代表するブライダル会社を創る」を掲げています。南舘さんが語る「志を持った人たちが集まる会社でありたい」という言葉は、まさにこの理念・ビジョンを体現しているといえます。

AI時代に求められるスキル ── ウエディングパークが現場で感じていること

① 一次情報を自ら取りに行く力
コードを書くだけでなく、クライアントやユーザーの課題を自分の目で確かめに行く姿勢

② クライアントと並走してつくる力
作って終わりではなく、一緒に検証し、改善し続けるものづくりの発想

③ 事業目標から逆算して戦略を立てる力
抽象的な事業課題に対して、プロダクト戦略を組み立てていく視座

④ 理念・ビジョンに向き合う志
技術を手段として、誰かの幸せに本気で向き合いたいという想い

読者へのメッセージ

最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします

私がウエディングパークを選んだのは、「人の幸せに関わる仕事がしたい」という強い想いがあったからです。弊社のエンジニアリングの面白さは、コードを書くことにとどまらず、画面の向こうにいるユーザーやクライアントの「幸せ」のために、開発の枠を超えて直接向き合える点にあります。私自身、クライアントと手を取り合って悩み、共に価値を創り出す「共創」のプロセスの中で、大きなやりがいと自信を得てきました。

届ける相手はもちろん、働く私たち自身の「幸せの追求(TRUTH)」を本気で大切にしてくれる、この温かいカルチャーのなかで、「こういう世の中を創っていきたい」という志を共有し、新しい幸せのカタチを一緒につくっていける仲間を待っています。

\株式会社ウエディングパークに興味を持った方はこちらもチェック!/

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自社の宣伝をしたい方大歓迎!ぜひキャリアクラフトにインタビューさせてください。
取材からインタビュー記事の公開に至るまで、費用は一切かかりません。

自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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