医療の多言語×DXで社会を変える── メディフォンが描く「取り残される人のいない世界」への挑戦

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メディフォン株式会社は「命と向き合う医療インフラ」をミッションに掲げ、医療の多言語×DXというユニークなドメインで、外国人患者と医療機関をつなぐ医療通訳サービスおよび企業向け健康管理SaaSを展開するスタートアップです。2014年にNPOとして医療通訳事業に関わり始め、2018年に株式会社として設立。元Google出身の代表・澤田 真弓氏が率い、急成長中の注目企業です。

今回はメディフォン株式会社の片沼亮さんに、同社の仕事内容・やりがい・職場環境・求める人材像、そして今後のビジョンについてインタビューしました!

目次

プロフィール紹介

片沼 亮さん
メディフォン株式会社 HR室 室長。採用・組織開発・人事制度設計など、HR領域全般を統括する。「人の可能性とテクノロジーの力を掛け合わせる」という考え方のもと、20年のキャリアを経てメディフォンへ。HR全体を会社の成長に合わせて設計できる環境と、経営陣の温度感に共感し入社。同社の魅力を外部に伝え、共に未来を作る仲間を集めることをミッションとしている。

「取り残される人をなくしたい」── メディフォン株式会社の事業とは

弊社は代表の澤田が2014年にNPOとして医療通訳サービスに関わったことを起源とし、2018年に株式会社として設立しました。澤田は元Google出身の経営者で、「困っている人たちを救えない現状がある」「多様な社会が実現できていない」という強い問題意識から、この事業を立ち上げました。ミッションは「命と向き合う医療インフラ」。目の前の命と向き合い、社会の仕組みを変えていくことが、弊社の変わらぬ軸です。

プロダクトは大きく2つあります。1つ目が医療通訳サービス「mediPhone(メディフォン)」、2つ目が企業向け健康管理SaaS「mediment(メディメント)」です。mediPhoneは日本医師会会員向け付帯サービスに採用されており、対象となる医師会員は約83,000人。全国の消防本部でも導入が進み、消防本部市場でのシェアは40.5%(全国724消防本部のうち293本部と契約)に達しています。mediPhoneは2020年度グッドデザイン賞、第4回日本サービス大賞優秀賞を受賞し、medimentも第8回HRテクノロジー大賞で特別賞を受賞するなど、社外からの評価も積み重ねてきました。

プロダクト概要・特徴
mediPhone(医療通訳サービス)外国人患者が医療機関受診時に通訳を介して医師とコミュニケーションできるサービス。対応言語数・品質で差別化。日本医師会会員向け付帯サービスに採用され全国導入が拡大中
mediment(健康管理SaaS)一般企業の人事・労務向けに従業員の健康管理を一元化するツール。外国人従業員へのサポート機能を強みに、400社以上に導入。物流・飲食などの大手企業へのアプローチも強化中

会社概要

項目内容
設立2018年(2014年NPOとして活動開始)
代表取締役CEO澤田 真弓
従業員数83名(平均年齢36歳、女性割合約7割、外国籍割合約1割)
ミッション命と向き合う医療インフラ
主なプロダクトmediPhone(医療通訳)、mediment(健康管理SaaS)
主な受賞歴グッドデザイン賞、日本サービス大賞優秀賞、HRテクノロジー大賞特別賞

「言語の壁」をなくす圧倒的な対応力 ── メディフォンのプロダクト競合優位性

医療通訳の領域には現在10程度の競合プロダクトが存在しています。その中で弊社の最大の差別化ポイントは、対応言語数の多さと通訳品質の高さです。英語・中国語などはどのプロダクトもカバーしていますが、弊社は日本国内での流通が少ない希少言語まで、最大32言語(コールセンター型)・107言語(AI翻訳含む)まで対応しています。

▲mediPhone紹介画像

外国人患者さんにとって、母国語で症状を伝えられることは、診察の精度の高さや安心感につながります。医療の誤訳は命に関わるリスクがあるため、医療機関からのリスクヘッジへの意識が非常に高く、言語の幅や品質が信頼される弊社のプロダクトが選ばれています。社内には多国籍のオペレーターチームが在籍し、自動対応と有人対応を組み合わせた高品質なサービスの実現が可能です。

健康管理SaaS「mediment」においては、競合他社も多い領域ですが、医療通訳で培った多言語サポートのノウハウを活かし、外国人従業員の労働支援・健康管理という独自の切り口で差別化を図っています。外国人労働者が増加し続ける日本市場において、物流・飲食などの大手企業への展開も強化する方針です。

▲mediment紹介画像

競合優位性詳細
圧倒的な対応言語数英語や中国語はもちろん、希少言語まで幅広くカバー。患者が母国語で診察を受けられる環境を実現
医療特化の高品質通訳医療の誤訳は命に関わるリスク。精度と安全性への信頼が全国の医療機関導入を後押し
公共インフラとしての実績日本医師会・全国消防本部・自治体との協業実績多数。32都道府県で公共事業実績
多言語×健康管理の独自性medimentに外国人従業員サポート機能を追加。400社以上に導入し、競合の多い健康管理SaaS市場で独自のポジションを確立

事業本部・開発本部・コーポレート本部の3本柱 ── メディフォンの組織構成

弊社は事業本部・開発本部・コーポレート本部の3本部制で構成されています。女性比率・女性管理職比率がともに高く、社内には多国籍なメンバーが在籍するダイバーシティの高い職場環境です。

採用面では特に開発本部のエンジニア採用を強化中です。また、AI活用については全社的に積極的に推進しており、マネージャー以上にはClaudeのアカウントを付与し、日常業務へのAI導入を進めています。採用オペレーションについても、AIを活用した候補者評価・面接運用の効率化(いわゆるAIOps)に着手しており、この流れの中で採用要件も年々引き上げられています。

本部規模・役割
事業本部mediPhone・medimentの営業・カスタマーサクセス・事業開発などを担う
開発本部プロダクト開発を担うエンジニア・デザイナーが在籍。積極採用中
コーポレート本部人事・採用・財務・法務などバックオフィス全般を担当

スケールするからこその難しさ ── 仕組み化の途上にあるということ

ー急成長中とのことですが、難しさもあるのではないでしょうか。

組織が急速にスケールする局面では、「意思決定の速度」と「正確さ」を両立させることが最大の難所です。事業の伸びに人事制度・採用オペレーション・部門間の役割分担が追いつくよう、常にアップデートし続ける必要があり、最初から正解が用意されているわけではありません。

例えば私自身、入社後まず着手したのが採用方針そのものの策定でした。選考官ごとの基準で進めていた状態から、全社で一貫した評価軸を持つ体制に作り直しました。並行して、候補者数の増加にオペレーションが追いつかなくなってきたため、AIを活用した採用オペレーションの自動化にも取り組んでいます。評価シートの生成や面接記録の整理など、これまで人手で行っていた作業をAIで支援する仕組みを構築中です。

こうした「仕組み化」は一朝一夕には終わりません。だからこそ、未整備な部分を面白がれる人、「まだ整っていないなら、自分が整える」という姿勢を持てる人にとっては、大きなやりがいのあるフェーズだと思っています。

出社文化と仕組み化されたSlack活用 ── メディフォンのコミュニケーション

基本的に出社を前提とした働き方を採用しています。標準的な労働時間は9時〜18時を目安としつつ、フレックスタイム制度も利用可能です。残業時間は月15〜16時間程度で、「短い時間で集中してやり切る」というスタイルのメンバーが多い職場です。出社のメリットを最大限に活かし、対面でのコミュニケーションを大切にしています。

部門をまたいだコミュニケーションについては、VALUEを体現した社員の行動をSlackで可視化・称賛し合う「バリューシャウトアウト」という仕組みを意図的に設計しており、他部門のメンバーの仕事ぶりや活躍が全社に共有されるようになっています。これがきっかけで社内の会話が生まれ、部門横断のコミュニケーション活性化にもつながっています。

また、月1回の全社ミーティングと半年に1回の全社キックオフを実施し、83名の規模だからこそ全員の名前と顔が一致する関係性を保っています。

コミュニケーション施策内容
出社前提の働き方標準労働時間9〜18時目安(フレックスタイム制度あり)、平均残業月15〜16時間。対面コミュニケーションを重視
VALUEの可視化(バリューシャウトアウト)VALUEを発揮した社員の行動をSlackで称賛・共有。他部門との接点・会話のきっかけを意図的に作る仕組み
月1回の全社ミーティング全社員が集まる月次の情報共有・交流の場
半年に1回の全社キックオフ対面で目的を持って実施。83名の規模だからこそ全員の顔と名前が一致する関係性を維持

▲半年に1回の全社キックオフの様子

社会を変えに行く人材が集まる ── メディフォンの魅力と職場カルチャー

弊社の一番の魅力は、「社会を良くしたい」「誰かを救いたい」という使命感を持ったメンバーが多く集まっていることです。創業の経緯や代表・澤田の想いがベースにあるため、ミッションへの共感を起点に動ける人が自然と集まってきます。

直近では、その組織の質が明らかに変わってきています。元Googleや大手スタートアップでグロースを牽引してきた人材が続けて入社しており、事業を戦略的にスケールさせた経験を持つメンバーが増えています。「良い人が多い」というカルチャーの土台はそのままに、ビジネス強度が急速に上がっているフェーズです。

人の良さをベースに、戦略的な事業拡大が重なってくる。このタイミングに飛び込めることが、メディフォン入社の最大の魅力だと思っています。

今、本当に困っていること ── メディフォンが求める人材像と任せたい意思決定

弊社では「目指す理想の組織状態」を3つ定義しました。①課題から目をそらさない当事者の集団であること、②命に向き合う領域として妥協しない手段を持つ組織であること、③社内外への信頼を積み重ねられるコミュニケーションができる組織であること。この3つです。

そしてそうした組織を作るために、弊社が採用で求める人材の資質も3つに絞っています。①ハンズオンで行動し続ける人、②本気でコトに向き合ってきた人、③ロジカルに信頼を積み上げる人です。

抽象的な話だけでは伝わりにくいと思うので、今実際に困っていることを具体的にお話しします。

開発本部:レベルの高いシニアエンジニアの採用強化です。開発スピードを上げながら組織を再構築するフェーズにあり、高い技術力を持ちながら自律的に動けるシニアエンジニアを求めています。入社後は、技術的な意思決定や開発の質の引き上げを担っていただく想定です。

事業本部:再現性のある強い営業組織を作れる人材です。事業成長を加速させるために、豊富な営業経験を持ち、属人的な成果に終わらず「勝てる仕組み」を作れる人材を求めています。入社後は営業プロセスの設計や育成の仕組みづくりまで、組織としての営業力を高める意思決定に関わっていただく想定です。

このように、弊社は「今ある課題をどう解決するか」を一緒に考え、実行してくれる人を求めています。

入社後、何を任されるのか ── 片沼さん自身が経験した裁量

ー片沼さんご自身は、入社後どんな意思決定を任されましたか?

私自身の話をすると、HRBPとして現場の組織構築そのものに関与してきました。人事は制度を作って終わりではなく、実際に現場のチームがどう機能するかまで踏み込む必要があります。

具体的なプロジェクトとして、インナーコミュニケーション方針の策定を主導しました。半年に一度の全社キックオフのプロジェクトリーダーを務め、バリュー浸透施策(バリューリフレクション・バリューシャウトアウト)を設計・実行する立場も担っています。

また、会社全体の人材ポリシーの策定にも主導的に関わっています。制度設計の全体像を描きながら、経営陣と議論を重ね、現在着地に向けて進行中です。

入社してすぐにこうした意思決定に関われるのは、組織がまだ「作っている途中」だからこそだと思います。仕組みが完成しきっていないタイミングだからこそ、任される裁量の幅が大きいというのが、率直な実感です。

事業・組織のスケール加速 ── 今後のビジョン

メディフォンは今、事業・組織ともにスケールを加速させるフェーズに入っています。創業から積み上げてきた「医療の多言語化」「医療のDX化」という2つの軸に続き、両者を掛け合わせて個人への価値提供を実現する新たなステージに移行しつつあります。

mediPhoneは日本医師会会員向け付帯サービスへの採用を起点に、自治体とのネットワークを活かしながら全国の医療機関への導入をさらに拡大しています。mediPhoneの医療通訳利用件数・売上規模は、コロナ禍前と比較していずれも右肩上がりの成長を継続しており、5期連続の増収を記録しています。medimentも外国人労働者が増え続ける市場において、幅広い業界の大手企業へのアプローチを本格化させており、直近ではエンタープライズセグメントの契約社数が急速に伸びています。

医療の多言語×DXというドメインに社会的追い風が吹く中、既存事業の深化に加えて、外国人労働者向けのメンタルヘルス支援サービス「mediPhone Assistance Line」のような新規事業の展開も進んでおり、事業の可能性はさらに広がっています。採用・仕組み・カルチャーの3つを同時に強化しながら、次のステージに向けた基盤を着実に作っています。

「生き生きと日本で・世界で過ごしていける人たちが増えていく医療インフラを作る」という創業の想いは変わりません。事業をスケールさせ、より大きな社会課題に向き合える組織へと進化していく。その先に、会社としての大きな節目が見えています。

今後の展望詳細
事業・組織のスケール採用・仕組み・カルチャーを同時に強化しながら次のステージへの基盤を構築中
mediPhone導入のさらなる拡大日本医師会・自治体とのネットワークを活かし、全国の医療機関への導入を加速。5期連続の増収を継続中
medimentの大手企業展開外国人労働者増加の追い風を受け、エンタープライズセグメントの契約社数が急拡大中
新規事業の検討・展開医療の多言語化×DX化の強みを活かした「mediPhone Assistance Line」など、新たな事業領域を展開中

キャリアパスと評価について

ーキャリアパスや評価の仕組みについて教えてください。

評価は業績とバリューの両軸で行っています。数字で出した成果だけでなく、日々の行動や姿勢がメディフォンのバリューと合致しているかを同等に重視しています。

キャリアパスについては、組織が拡大するフェーズだからこそ、社員の自発的な意向を積極的に拾う文化があります。「こういうことに挑戦したい」「この領域で貢献したい」という意志を示した人に、役割や機会が開かれていく。年次や役職にとらわれず、意思を持って動ける人がチャンスをつかんでいく環境です既存のキャリアラダーに沿って昇っていくというよりは、自分で可能性を切り拓いていく感覚に近いかもしれません。

読者へのメッセージ ── 信念と、社会を変える意志が重なる場所へ

ー読者の方へメッセージをお願いします。

AIが急速に普及するこの時代、「どんなスキルを身につければいいか」「どの会社・業界でキャリアを積むべきか」と悩んでいる方は多いと思います。

弊社が示す一つのヒントは、「AIを使いこなす側ではなく、AIをレビューし・判断し・方向づける側の人材になること」です。テクノロジーが進化しても、「命に向き合う」「社会課題に本気で取り組む」「信頼を積み上げる」という人間としての資質は、いつの時代も求められ続けます。弊社はまさにその力を日々磨ける環境です。

弊社の魅力を一言で表すなら、「信念を持った優秀な人たちが、社会課題の最前線に集まり始めている」ということです。ミッションへの共感を土台に、事業を戦略的にスケールさせた経験を持つ人材が続けて入社しています。人の温かさと、ビジネスとしての強度が同時に高まっているフェーズです。

このタイミングに飛び込めることは、キャリアとしても、人としても、大きな意味を持つと考えています。ミッションに少しでも共感していただけたなら、ぜひ一度弊社のことを知ってみてください。

メディフォン株式会社の詳細はこちら

あなたのキャリアについて、インタビューさせていただけませんか?

自社の宣伝をしたい方大歓迎!ぜひキャリアクラフトにインタビューさせてください。
取材からインタビュー記事の公開に至るまで、費用は一切かかりません。

自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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