習い事ポータルサイトを構築する前に~集客力の高め方について解説~

新しい習い事を始めたいな、子どもの習い事は何にしようかな、などと思った時に便利なのが『習い事ポータルサイト』。
教室の基本情報はもちろん、多様な検索機能や予約システム、口コミなど、さまざまな機能が求められます。
では、そんな『習い事ポータルサイト』の現状と課題は何でしょうか?
また、サイト運営を成功させるためには、どのようにサイトへの集客を行えばいいのでしょうか?
20年以上ポータルサイト構築に携わる弊社の目線で、サイト構築についてはもちろん、成功事例や運用方法などを解説していきます。弊社で制作を行う場合の費用なども記載していきますので、良かったら参考にしてくださいね。
習い事ポータルサイトとは?


まずは習い事ポータルサイトの定義から見ていきましょう。
習い事ポータルサイトの定義
習い事ポータルサイトとは、英会話・音楽・プログラミング・スポーツ・アートなど、多様なジャンルの習い事教室を「検索・比較・問い合わせ・予約」まで一括で行えるWebサービスのことです。
ユーザーはエリアや対象年齢、料金、曜日、講師情報、口コミなどの条件を絞り込みながら、自分に合った教室を効率的に探すことができます。
また、教室側はポータルに情報を掲載することで、Webに不慣れでもオンライン集客が可能になり、新規顧客の獲得やブランディングにつなげることができます。
サイトには「教室一覧ページ」「詳細ページ」「検索機能」「口コミ投稿」「オンライン予約」「地図表示」などの機能が備わっており、地域密着型で展開するものから、全国対応の総合型ポータルまで幅広い形態があります。
近年では習い事が個人ビジネスに繋がったりとさまざまな活用法があるため、ターゲットに合わせてさまざまな習い事ポータルサイトが立ち上がっています。
近年の習い事市場 変化と課題
近年の子どもの習い事市場では、習い事への高い参加率が維持されています。
例えば、2023年のベネッセによる調査では、小学生の約70%が有料の習い事に通っており、平均月額費用は約1万6,676円でした。
2021年の調査と比べて習い事の数や頻度は変わらなかったため、物価高の影響も見られるものの、子どもの教育には依然として関心が高いということがわかります。
また、小学生に人気の習い事は「水泳」「英会話」「音楽系」などが上位を占めています。
参考:【2024年版】小学生に人気の習い事ランキング!平均費用や習っている数も紹介|ベネッセ
一方、大人の習い事市場では、キャリアアップや副業を目的とした学び直しのニーズが高まっています。
2025年の調査では、男性の1位が「写真撮影・編集」、女性の1位が「占い」となり、仕事や副業を前提とした学びへの関心が高まっています。
また、「英語」「AI・機械学習」「料理」なども上位にランクインしており、実用的なスキル習得への意欲が伺えます。
参考:【調査レポート】2025年に挑戦したい大人の習い事ランキングを発表|ストリートアカデミー(PR TIMES)
このような変化に伴い、習い事市場では以下のような課題が浮上しています。
習い事市場の課題
ウェブでの情報提供不足
個人経営の習い事教室が多く、ウェブ集客に不慣れで、ユーザーが求める情報(料金、スケジュール、他の教室との違いなど)が不足している
差別化の難しさ
同じジャンルの教室が多数存在し、ユーザーにとって違いが分かりにくく、大手に流れやすい
予約・管理の煩雑さ
電話やメール、LINEなど複数のチャネルで予約を受け付けている教室が多く、管理が煩雑になりがち
これらの課題を解決するためには、教室とユーザーを効果的につなぐ必要があります。
習い事検討層が欲しい情報をピンポイントで届けられるように工夫し、ニーズのある所にしっかりと訴求することで、習い事市場をより盛り上げることができそうですね。
習い事サイトを新しく立ち上げるのに考えておきたいこと


もうすでに世の中に数多くの習い事ポータルサイトが立ち上がっていますが、現状としてはどのような課題があるのでしょうか? 習い事ポータルサイトが抱える問題点や、解決方法について見ていきましょう。
習い事ポータルサイトが抱える問題点
習い事ポータルサイトは、教室とユーザーをつなぐ便利な仕組みですが、運営上の課題ももちろん存在します。
問題点は、以下の3点です。
情報の鮮度と正確性の維持
教室のスケジュールや料金、講師情報は頻繁に変わることもあるため、情報が古いまま放置されるとユーザーの信頼を損なってしまう。定期的な情報の更新を促し、ポータル全体の品質が低下するリスクを抑える必要あり。
集客力の偏り(大手に流れやすい)
大手教室や広告出稿が可能な事業者ばかりが目立ち、個人運営や小規模教室が埋もれてしまう。個人経営や小規模教室が他社との差別化をはっきり謳えるような工夫が必要。
ユーザー体験の未整備
検索結果が使いにくい、口コミが信頼できない、予約機能が不十分など、ポータルサイト内の仕様にユーザー離脱の要因が存在。結果的に、教室側の満足度も下がり、掲載数・利用者数の減少に。
習い事ポータルサイトを成功させるには、システム設計や運用体制に問題解決の具体的な方法を反映させていくことが重要です。
質の高いポータルサイトを運営するために、ポータルサイトの構造はもちろん、サイトのコンセプトやターゲットをしっかりと設定して、質のいい集客ができるようにしたいですね。
サイトの集客力を高めるには


では実際にポータルサイトの集客力を高めるために必要な要素を分析していきます。
何よりもまず必要なのは、競合他社分析ですね。
競合となる代表的な習い事ポータルサイト
Lesson Park


引用元:Lesson Park
「LessonPark」は、全国55万件以上の習い事教室情報を掲載する国内最大級のポータルサイトです。
利用者はジャンルや地域、キーワードで簡単に検索でき、位置情報を一時的に共有することで、住まいの近くの習い事を簡単に調べることができます。
ユーザーターゲットは子どもから大人までと幅広く、掲載教室数も多いため、どんな教室があるのかを把握するのに適しています。
コンセプトは“あらゆる習い事をDXでつなぐ”こと。教室業界のデジタル化支援を通じ、業界全体の活性化を目指しているようです。
コドモブースター


引用元:コドモブースター
「コドモブースター」は、全国の子ども向け習い事教室を検索・比較し、体験申し込みまで一括で行える国内最大級のポータルサイトです。
英会話、水泳、ピアノ、プログラミングなど48種類以上の習い事を網羅し、18万件以上の教室を掲載、口コミ数は37万件以上にのぼります(2025年4月現在)。
ユーザーターゲットは、0歳から小学6年生までの子どもを持つ保護者で、ジャンル別に限らず、子どもの年齢別や地域別の人気ランキングなど、情報の発信方法を工夫しています。
体験レッスンへの導線もわかりやすく、申し込みや問い合わせへのハードルを下げている印象です。
コンセプトは、「子どもの習い事選びをもっと手軽に、もっと安心に」。
保護者が抱える「情報が少ない」「比較しにくい」「申し込みが面倒」といった課題を解消し、教室選びから体験申し込みまでをワンストップでサポートしています。
ストアカ


引用元:ストアカ
「ストアカ」は、教えたい人と学びたい人をつなぐ、日本最大級のスキルシェア型オンライン学習プラットフォームです。累計受講者数は163万人を超え、掲載講座数は8.9万件以上にのぼります(2025年4月現在)。
講座は1回1,000円から受講可能で、オンライン・対面の両形式に対応しており、500以上のカテゴリーから選択できます。
ユーザーターゲットは、スキルアップや趣味の習得、副業・起業を目指す20〜50代の社会人です。
講師側は、専門スキルを持つ個人や副業希望者が中心で、講師は実名登録・顔出しが必須のため、安心して受講できるのが特徴です。
コンセプトは、「まなびの選択肢を増やし、自由に生きる人を増やす」です。
入会金や月謝が不要で、1回から気軽に学べる仕組みを提供し、学びの心理的・物理的ハードルを下げています。
また、時間制相談やカスタマイズレッスン、月額サービスなど、多様な学びのスタイルに対応し、ユーザーのニーズに柔軟に応えています。
競合サイトのアクセス分析
競合サイトのアクセス分析をするのに便利なのが、『SimilarWeb』というツールです。


引用元:https://www.similarweb.com/
『SimilarWeb』に競合サイトのURLを入力すると、検索ランキング・訪問者数・平均滞在時間・平均PV・平均直帰率などがわかります。
また、流入経路も調べることが可能で、SNS・インターネット広告・検索エンジン・直接アクセス(ブックマーク・お気に入り)など、どこから流入しているのかが詳しくわかるため、集客の参考になるでしょう。
競合となる習い事ポータルサイトのアクセスを分析
実際に『SimilarWeb』を使って、ペットポータルサイトのアクセスを分析してみましょう。
例として、下記3サイトのアクセスを分析しました。
※分析結果は2025年4月時点のデータです。現在のデータとは異なる場合がありますのでご了承ください。
ShareWis


「ShareWis」は、動画教材を使ったオンライン学習プラットフォームで、教室検索から受講まですべてをオンラインで行えるのが魅力です。
ターゲットは、学習に時間を割きにくい社会人や学生です。
短時間コースとしっかり学べるコース、月額で学べるコースなどを用意しています。
コンセプトは、「学習を冒険に変える」です。
スキマ時間を活用して効率的に学習を進めることができ、学びのハードルを下げることを目指しています。
スマートフォンアプリも提供されており、いつでもどこでも学習が可能です。
直近3ヶ月間の合計訪問者数 | 347,756 | |
月間セッション数 | 115,919 | |
月間ユニーク訪問者数 | 56,259 | |
平均滞在時間 | 00:07:51 | |
ユーザー1人あたりの平均PV数 | 6.19 | |
直帰率 | 48.79% | |
主な流入経路 | オーガニック検索 | 52.02% |
ダイレクト(直接アクセス) | 40.4% | |
リファラル(他サイトからの流入) | 5.56% | |
主な検索ワード | 禁忌肢 | |
人事力検定 | ||
昇級試験 問題 |
子どもスクールナビ


「子どもスクールナビ」は、全国の子ども向け習い事教室を検索・比較できる習い事ポータルサイトです。
2019年に福島県いわき市で地域限定サービスとして開始され、2020年11月に全国版として再リリースされました。
掲載教室数は14万件を超え、ジャンルは130種類以上にわたります(2025年4月現在)。
ユーザーターゲットは、0歳から中学生までの子どもを持つ保護者です。地域やジャンル、キーワードで教室を検索し、詳細情報を閲覧できます。
コンセプトは、「子どもたちの明るい未来のために、習い事教室・ジャンルの選択肢を増やしてあげたい」です。
子ども達の未来の力になれるサービスを目指しています。
直近3ヶ月間の合計訪問者数 | 41,837 | |
月間セッション数 | 13,946 | |
月間ユニーク訪問者数 | 8,438 | |
平均滞在時間 | 00:00:48 | |
ユーザー1人あたりの平均PV数 | 2.37 | |
直帰率 | 60.10% | |
主な流入経路 | オーガニック検索 | 52.06% |
ダイレクト(直接アクセス) | 44.05% | |
リファラル(他サイトからの流入) | 3.26% | |
主な検索ワード | 習い事 検索サイト | |
合気道 宇部 | ||
安城 幼児教室 |
ならいごと.net


引用元:https://www.naraigoto.net/
「ならいごと.net」は、地域密着型の習い事教室紹介サイトで、特に個人経営や小規模な教室の集客支援に特化しています。
地域やジャンル、対象年齢などの条件で教室を検索し、詳細情報を閲覧できます。
地元の小さな教室を発見しやすくすることで、教室と生徒のマッチングを促進し、地域の教育文化の活性化を目指します。
ユーザーターゲットは、地元で子どもや大人向けの習い事を探している人です。
コンセプトは、「地域の隠れた学びの場をもっと身近に、もっと手軽に届ける」。
地元教室と生徒をつなぐプラットフォームとして、地域の教育文化と人のつながりを支える役割を果たしています。
直近3ヶ月間の合計訪問者数 | 23,932 | |
月間セッション数 | 7,977 | |
月間ユニーク訪問者数 | 4,442 | |
平均滞在時間 | 00:00:29 | |
ユーザー1人あたりの平均PV数 | 2.04 | |
直帰率 | 50.33% | |
主な流入経路 | オーガニック検索 | 83.60% |
ダイレクト(直接アクセス) | 13.85% | |
リファラル(他サイトからの流入) | 1.80% | |
主な検索ワード | 習い事ネット | |
ちぎり絵 北千住 | ||
送迎付き 習い事 小学生 |
成功する習い事ポータルサイトの特徴
以上のように人気の習い事ポータルサイトを見ていくと、以下のような共通点があることがわかります。
- ターゲットを明確に決め、そのニーズに合わせた情報提供を行っている
- コンセプトをはっきりと決め、それに合った情報のみを絞って提供している
- 写真などを使って情報を伝えやすく工夫されている
もちろん習い事ポータルサイトは他にも多数存在するため一概に言えない部分もありますが、月間何万人ものユーザーに利用されるポータルサイトは、ユーザーにとって良質な情報(お役立ち記事や各教室発信のブログ など)を提供しているサイトであることがわかります。
具体的にコンセプト設計をする方法
これらを踏まえて、コンセプト設計を細かく行っていきます。
新規でポータルサイトを立ち上げる場合、一般的には下記のように考えられることが多いです。
- 「誰に」情報を届けたいのか
- 「どんな価値を」届けられるのか
- 「どういう形で」その価値を届けたいのか
それらを設定することで、サイト内で一貫した発信を行うことができ、選ばれるサイトになっていきます。
具体例を見ていきましょう。
具体例①
誰に:未就学児(0歳~年長)の子どもを持つ20〜40代の親
どんな価値を:安心して預けられる教室の情報と成長に合わせて選べるという価値
どういう形で:「◯歳で始められる習い事特集」など年齢別のナビを設け、保護者によるレビュー機能や
教室からの動画紹介、保育園や地域施設との連携ページも設けて情報の信頼性を重視
⇒ コンセプト:「安心安全な子どものための教室選び」
具体例②
誰に:休日や夜に「副業スキル」「趣味」「自己投資」をしたいビジネスパーソン
どんな価値を:スキマ時間で学べて、受講後のキャリア支援も相談できるという価値
どういう形で:「〇ヶ月で副業可能に」など成果ベースでの情報提供や予約のしやすさ、
講師との個別のやり取りのしやすさなど、個別対応や成果に繋がる実感を重視
⇒ コンセプト:「忙しい人こそ、サクッと学べて副業スタート」
このように、自社でのコンセプトをしっかりと決めて、一貫した情報提供ができるように心がけましょう。
そうすれば、サイトへの信用性が高まり「こういう時はこのサイトを見てみよう」と選ばれるようになっていきます。
サイト構築の前に考えておきたい6つのこと


では、ポータルサイトを構築する前にどんなことを考えておく必要があるのかを整理していきましょう。
- リサーチをする
- サイトの目的を明確にする
- 具体的にターゲットを決める
- 差別化する方法を考える
- どんなコンテンツを揃えるか考える
- コンテンツから必要な機能を考える
リサーチをする



今ある習い事サイトよりも、もっと一貫した、信頼性のある情報を世の中に広めたい!



自社の講座やサービスをより多くの人に提供するために、潜在顧客と出会える場所を作りたいなあ。
習い事ポータルサイトを立ち上げたい理由には、このような例があるかと思います。
しかし、いきなり何も調べずにコンテンツを組み立てていくのはオススメできません。
まずは、競合となるサイトはどのようなものか、検索上位にはどんなサイトがヒットしているのかをリサーチしていきましょう。
サイトの目的を明確にする



競合他社が習い事ポータルサイトをリリースしたから、自社でも立ち上げたい!
このように、「習い事ポータルサイトを立ち上げること」自体を目的としてしまうと、ほとんどの場合失敗に終わります。
習い事ポータルサイトを立ち上げるのは、あくまで一つの手段です。
「ネット上の情報が多く埋もれてしまっている教室を、独自の視点で取り上げることによって集客のサポートをしたい」など、ポータルサイトを立ち上げることで地域や世の中、ユーザーにどう影響を与えたいのか考えましょう。
具体的にターゲットを決める
サイトの方向性を決めていくには、どの層をターゲットにするかをまず決める必要があります。



誰でも便利に使えるサイトにしたい!
という考えもあるかと思いますが、「万人受けしたい」と考えると誰にも刺さらないサイトとなり、高確率で失敗するので注意しましょう。
具体的にターゲットを決めるには、下記について考える必要があります。
- メインターゲットとするユーザーの属性(一人暮らしのOL、子どものいる家庭、アクティブシニア など)
- 性別
- 年齢層
- 関心ごと(学習、趣味、副業 など)
- 利用目的(教室の体験予約をしたい、情報収集したい など)
一口に習い事ポータルサイトと言っても、ターゲットの属性によっては必要としている情報が大きく違います。
また、それらが共通していても性別や年齢層によって求める情報は変わるはずです。
大まかなターゲット層だけではなく、ペルソナも設定しましょう。
ペルソナとは、ターゲット層の人物像を具体的にしたものです。
そのポータルサイトを利用するであろうユーザーは、どんなライフスタイルで休日はどう過ごしており、潜在的には何を求めているかなど、実際に存在している人物として描き出していきます。
するとターゲット層が「どの時間帯に、どんなふうに検索をし、予約などの行動を行うのか」が見えてきます。
その行動にあわせたコンテンツを配信することで、集客やアクセス数アップにつながりやすくなります。
差別化する方法を考える
ターゲットが具体的に決まっても、まだコンテンツを組み立てるのは早いです。
既に同じターゲットに向けた競合サイトが存在することがほとんどだからです。
後発で同じことをしても成功する可能性は低いため、既存の競合サイトと差別化をはかる必要があります。
差別化する方法の具体例としては、以下の通りです。
- 専門性の高いサイトをつくることで、ニッチなニーズに対応できるようにする
- 口コミなどの情報の正確性を上げるために、”生の声”を提供できるような設計をする
- 教室の雰囲気や学習の成果などをユーザーに伝えられるようなサイト構造を設計する
このように、他サイトでは行っていないような独自のアイデアを反映させ、差別化を図ってみましょう。
どんなコンテンツを揃えるか考える
ここまで決まったら、ようやく「どんなコンテンツを揃えるか」を考える段階に入ります。
ターゲットによって必要としている内容は変わりますが、一般的にポータルサイトといえば下記のコンテンツを基本としていることが多いです。
- トップページ
- お知らせ(インフォメーション)欄
- 新着情報一覧
- 初めて訪れるユーザー向けのサイト紹介ページ
- 特集ページ
- 記事/コラム
- 検索バー/検索ページ
- 広告バナー
- ランキング
- 利用規約
- プライバシーポリシー
- 免責事項
- 運営会社概要
- お問い合わせフォーム
- リンクについての説明ページ
- 広告掲載についての説明ページ
- サイトマップ
習い事ポータルサイトであれば、内容にもよりますが下記のコンテンツも欲しいところですね。
- 口コミ
- 教室の詳細
- オンライン予約システム
- 写真や動画
- トレンドの特集
この段階では具体的なターゲットや、競合と差別化する方法が決まっているはずなので
「ターゲットがどんな情報を必要としているか」を想像して、揃えるコンテンツを決めていきましょう。
コンテンツから必要な機能を考える
どんなコンテンツを揃えるか決まったら、そのコンテンツを掲載するために必要な機能を考えていきましょう。
一般的に、ポータルサイトに最低限必要とされている機能は下記の通りです。
- 検索
- 新着情報の自動表示
- 記事の投稿
- 検索結果一覧
- お問い合わせフォーム
「習い事ポータルサイトに欲しいコンテンツ」から考えるなら、下記の機能も欲しいところです。
- 口コミ投稿機能
- 教室ページ内での口コミ表示
- 教室へそのまま電話ができる機能
- サイト内のオンライン予約システム
- 写真や動画を投稿できる機能
- AIチャットボット機能
- マイページ(会員登録)
必要な機能は「このコンテンツを掲載したいからこの機能が欲しい」といったように、コンテンツから考えることをおすすめします。
「競合にない斬新な機能があれば便利そう」など、機能の実装を目的としてしまうと、本来は不要だったはずなのに実装して無駄に開発費が高くなったり、ユーザーにとって価値のない機能になってしまうからです。
リリース後の集客方法


ポータルサイトは作って終わりではなく、リリースしてからが本番です。
リリース後にどうやって集客していくのかを考えていきます。
『SimilarWeb』で調べたように、ポータルサイトへユーザーが流入してくる主な経路は、検索エンジンや外部サイトです。どのような方法で、アクセスを促すことができるでしょうか。


検索エンジン(SEO)
検索エンジンからのアクセスを増やすのに重要なのは、キーワードの選定です。
いわゆるSEO対策を行うことで、ポータルサイトの集客につながります。
キーワードの探し方
キーワードを探す上で有力なツールに、「Google広告」内の『キーワードプランナー』や『Googleトレンド』があります。


『キーワードプランナー』は、検索ボリュームや関連キーワードを調べることが可能です。
今回は、『Googleトレンド』を使ってキーワード候補として「子ども バレエ」を調べてみます。


引用元:Googleトレンド
『Googleトレンド』は、Google での最新の急上昇ワードを、視覚化されたデータとして出してくれます。
周囲での人気度の動向や、地域別人気度、人気関連キーワードを調べることが可能です。
「子ども バレエ」というキーワードで調べてみると、「バレエ レオタード」のように関連キーワードが表示されます。これらの関連キーワードは、記事や特集を組み立てる上での参考になります。
検索結果で上位に表示させるには
しかし、人気のキーワードの上位には、大手のポータルサイトが多数表示されていることが多いです。
では、リリースしたばかりのサイトが上位に表示されるには、どうすれば良いのでしょうか。
結論から言うと、リリースしたばかりのサイトを検索上位に表示させる方法は下記となります。
- 競合性の低いキーワードを見つける
- ユーザーの検索意図に応えたコンテンツを作る
- 競合サイトにはない独自性の高いコンテンツを作る
細かく言えば上記以外にも気をつけるべき点はありますが、検索エンジンからの流入を増やしてポータルサイトの集客につなげるには、これらをすべて兼ね備えたコンテンツをどれだけ多く揃えられるかが鍵となります。


SEO対策はすぐに効果が表れるものではないため、効果が表れるまでに最低でも3ヶ月はかかることは予め受け入れて対策をする必要があります。
外部サイト
ポータルサイトの流入経路として、検索エンジンからの流入に次いで多いのが外部サイトからの流入です。
外部サイトからの流入を増やす方法としては、下記が挙げられます。
- プレスリリースを行う
- 宣伝できるサイトに登録する
- 広告を掲載する
- インフルエンサーに宣伝を依頼する
無料でできる方法ばかりではありませんが、SEO対策は効果が表れるまでに時間がかかるため、外部サイトや広告なども併用して集客を行うことをおすすめします。
習い事ポータルサイトであれば、下記のサイトを利用して集客するのがおすすめです。
広告を掲載するならバナー広告よりも、サイトの魅力を詳細に伝えられる記事広告(PR記事)がおすすめです。
掲載期間が決まっているものと、サイトが閉鎖されない限り永続的に掲載されるものがあるので、可能であれば後者のサイトの記事広告をおすすめします。
SNS
X(Twitter)やInstagramなど、SNSでの集客は無料でできるため、活用しないのは損です。
有料で広告を掲載することもできます。
SNSを運用する場合も、「ターゲット層が必要としている情報」が何かを考え、それを発信していくことで、フォロワーが増えてサイトの集客に繋がっていきます。
ただ運用すれば良いわけではなく、お知らせのみのアカウントや、スタッフの日常などは投稿しても伸びにくいです。
ポータルサイトの多くは記事コンテンツがあるので、記事の内容をSNS向けに簡略化したものや、ユーザーの視覚に訴求できる教室の雰囲気写真や動画を投稿するのがおすすめです。
ポータルサイトを構築するには


習い事ポータルサイトに限らず、ポータルサイトが成功するかどうかは構築前にほとんど決まっていると言っても過言ではありません。


ターゲット層が具体的に決まり、どんなコンテンツを掲載するか、どうやって集客するかなど、準備をしっかり行ってから本格的にサイトの構築を行っていきましょう。
サイト構築に必要なもの
サイトを構築していくために必要なものは下記となります。
契約関係
- サーバー
- ドメイン
- SSL
サイト内で使用する素材
- サイトのロゴ
- サイト内で使用するテキスト
- サイト内で使用する画像・動画
自社で準備できるものはしておくことをおすすめしますが、内容や予算にあわせて開発会社に相談した方が良い場合もあります。
サーバーなどは知識がないと難しい部分もあると思いますので、弊社では想定されるサイトの規模や機能に合わせて提案させていただいています。
サイト構築の流れ


弊社でのサイト構築のプロセスになります。
他社様では細かい部分が違ってくることがありますが、参考にしてください。
ご依頼いただいた内容を基に、見積書を作成いたします。見積もり内容に納得いただき発注いただけましたら、正式に契約となります。
要件定義にてご依頼内容の詳細を詰め、お客様がイメージされているものを具体的にしていきます。
その後、具体的に決まった内容をシステム・デザイン面の要件としてまとめる概要設計を行い、詳細設計にて概要設計の内容を、開発時の設計書まで落とし込んでいきます。
設計書に沿って、実際に構築をしていきます。
テスト段階では、要件定義・設計にそって開発できているか、動作不具合がないかをまず社内で確認いたします。
次にお客様にも要件定義の内容を満たしているか、動作不具合がないか、品質に問題がないかをご確認いただきます。
お客様によるご確認で、新たに発生した軽微な修正も行い、その修正に対してテストを行うことを繰り返していきます。
テストが完了したら、いよいよサイトのリリースです。
注意したいのは、テスト段階で発生しなかった不具合などが発生する可能性があることです。
これはテスト段階とは違い、同時に多くのユーザーがアクセスすることで初めて表面化する不具合があるためです。
リリース後の不具合には迅速に対応し、安定して運用ができる状態にしていきます。
制作費用
ポータルサイトの制作費用については、弊社で制作する場合は下記が目安となります。
初期費用:250万円~
(内訳:デザイン・コーディング: 100万円~ / システム開発: 150万円~)
月額費用:4万円~
(内訳:お問い合わせ対応 / サービス監視 / 問題発生時の原因調査・復旧対応)
※サーバー・ドメイン・SSL・メルマガ配信ASPに関する費用は除く
必要な機能や納期によって大きく変わりますので、詳しくはお問い合わせください。
制作期間
必要な機能によって変わりますが、最短で1か月程度となります。
弊社はポータルサイトの開発を得意としており、何かと必要な機能が多く納期が長くなりがちなポータルサイトも短い納期での開発が可能です。
他社で断られた場合でも、お気軽にお問い合わせください。
お客様からのよくある質問


弊社で今までにお客様からいただいた相談の中で、よくある質問とその回答をまとめました。
- デザインは自由に変更できますか?
-
見積の範囲内でできる内容であれば、対応可能です。
当初の見積の範囲を越えた変更をする場合は、別途費用を請求させていただきます。 - サイト構築前の準備が重要とのことですが、マーケティングの知識がなく、戦略をどうやって立てればいいかわりません。
-
弊社は開発だけでなくWEBでの集客支援も行っていますので、戦略についてもお気軽にご相談ください。
マーケティングの知識がなくても、お客様の目的やご希望をヒアリングし、実現できるプランを提案させていただきます。 - サイト構築後もサポートはしてもらえますか?
-
もちろん、サイト構築後もサポートいたします。
保守が続く限り不具合の修正などに対応させていただくほか、アクセス数を伸ばしたいなどのご相談も承ります。 - 記事の書き方がわからないので、記事コンテンツの制作もお願いできますか?
-
別途費用をいただきますが、対応可能です。お気軽にご相談ください。
- スマートフォンからのアクセスを増やしたいです。
-
習い事ポータルサイトはPCよりもスマホで閲覧するユーザーが圧倒的に多く、スマホの最適化は大前提として行いますのでご安心ください。
スマホで閲覧した際の表示スピードや軽さへの対応が、検索順位にも大きく影響します。ターゲットユーザーやサイトで取り扱うテーマによっては、スマートフォンよりもPCでの最適化を優先した方が良い場合もありますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
20年以上Web構築に携わる弊社の目線で、競合分析や運用、サイト構築のフローについて詳しく解説していきました。
習い事ポータルサイトは数多くありますが、結局のところ、勝負すべきところは独自性です。
自社の魅力を最大限発揮できるような習い事ポータルサイトを作りたいとご希望の企業さまは、ぜひ一度弊社へのご相談もご検討いただけると幸いです。
また、セルバでは『セルバポータルサイト構築CMS』というサービスで、サイト構造にこだわりながらも、ゼロから作るよりも構築費用が安く、セキュリティの高いサイトを構築可能です。
また、サイトリリース後の集客支援なども行っているため、サイト運営が軌道に乗るようなサポートもさせていただいております。よろしければぜひご検討くださいね。

