「遊ぶように働く」とは、熱中すること ── マツリカ高杉美緒さんが語る、7つのバリュー

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「機能の優劣は、追いつかれる時代。だからこそ大事にしているのはビジョン」──そう語るのは、営業・マーケティング向けのAIソリューションを開発・提供する株式会社マツリカの高杉美緒さんです。2015年の創業当初からAIの機能を持っていた同社は、「創造性高く遊ぶように働ける環境を創る」というビジョンのもと、ハイブリッドワーク・フルフレックスという柔軟な働き方と、ユニークな福利厚生を築いてきました。同社のカルチャーとAI時代のキャリアについて伺いました。

目次

プロフィール紹介

高杉 美緒さん
株式会社マツリカ HR & Culture Department Human Resources Division Manager
大学卒業後、旅行会社・医療機器メーカーで営業や営業企画、プロジェクトマネジメントを経験。結婚・転勤を機にキャリアチェンジをし、RPO会社にて採用代行・事業企画を経験。その後個人事業主として、採用や評価制度などのHR領域やPR領域など幅広い業務に従事。2022年1月株式会社RECOMOへ1人目社員として入社。コーポレート責任者・コンサルタントを経験したのち、事業会社の人事にキャリアチェンジ。2025年、株式会社マツリカに入社。HR Division Managerとして、中途採用をメインのミッションとしつつ、マツリカの10年後の組織から逆算した組織づくりを行っている。

「AIネイティブ」な企業であり続けたい ── 株式会社マツリカとは

私たちは、掲げているビジョンに基づいて世の中の「働く」をアップデートしていくAIソリューション企業です。現在は営業・マーケティング向けのAIソリューションを中心に開発・提供しています。特徴としては、Excelやシステムの代替ではなく、労働力そのものの代替となるAIソリューションを提供することで、再現性を持った成果を創出できる営業組織への変革を支援している点です。

はい。現在は全てのプロダクトにAIを搭載しています。実は私たち2015年創業なのですが、創業当初からAIの機能を一部持っていました。最近「AIネイティブ」という言葉をよく耳にするようになりましたが、まさにその走りだったのかなと思っています。

株式会社マツリカの主な事業領域

AIソリューションの企画・開発・提供を通じて、働く人々が「自ら考え、意思決定すること」に集中できる環境づくりを支援する。

機能では終わらない、「ビジョン」という強み

複数のプロダクトを持っていて、それぞれの領域で競合他社との優位性はもちろんあります。ただ、AIの時代なので機能面の優劣は、極端に言えば1年後には追いつかれてしまう世界だと捉えています。その中で他社との違いを挙げるとすれば、根本的なところでビジョンをとても大事にしていることです。

私たちは「創造性高く遊ぶように働ける環境を創る」というビジョンを掲げていて、それをもとに全ての事業設計がされています。お客様やユーザー様にも、この思想に共感いただいて導入を決めていただくケースがあり、変化が多い時代だからこそ、明確な旗を持っていることが弊社の強みになっていると感じています。

ふざけて遊ぶという意味ではなく、「熱中する」という感覚です。やっていることを忘れるくらい集中している時間を、ビジネスの中でどれだけ持てるか。それが創造性や生産性にもつながると思っているので、そういう熱中した時間をいかに作り出せるかを大事にしている会社だと思います。

「自由は責任の裏側にある」 ── ハイブリッドワーク・フルフレックスの働き方

働き方は社内の出社ルールに基づくハイブリッドワークで、業務に応じて出社とリモートワークを組み合わせ、個人の生産性と組織の生産性の最大化を両立しています。

会社や所属部門の一定のルールに則って、いつ稼働するのか、どこで働くのか、は一定自由に選べるのですが、「自由は責任の裏側にある」というメッセージは会社として大切にしています。完全に個人の自由で全てを選んでいいわけではなく、部門や抱えている業務の中で、個人の生産性を大事にする時間なのか、組織の生産性を大事にする時間なのかを自分で判断してほしい、というのが会社からのメッセージです。

創業時からハイブリッドができる環境だったからこそ、Slack・Notion・Google Driveなどのツールは、リモートでも出社でも隔たりのない設計が徹底されています。やり取りをテキストで残す文化も浸透していて、「後から文化を作った会社ではない」と高杉さんは話します。

候補者にほとんど聞かれない、充実の福利厚生

昨年の春から夏ごろにかけて福利厚生を抜本的に見直し、「コミュニケーションの活性化」「バリューの体現支援」「働きやすさの支援」という3つの軸で整理しました。中でも、コミュニケーションを活性化するための福利厚生を考えるというスタンスは、会社の特徴だと思っています。

組織の規模が大きくなるにつれて、部門を越えた横のつながり・斜めのつながりがどうしても減っていきます。それ自体が悪いことだとは思っていませんが、その悪影響を考えたときに、業務に関係のないつながりを取り戻せる場を作りたいという思いから制度を拡充しました。

面接で福利厚生について聞かれることは、実はほとんどない

社内メンバーからは好評な福利厚生ですが、高杉さんがカジュアル面談で候補者と話す際、福利厚生について聞かれることは最近ほとんどないそうです。前職の人事経験と比べても「マツリカに入ってから極端に聞かれなくなった」といい、候補者の関心はプロダクトや組織・カルチャーの話に集まっているといいます。

役職ではなく、ニックネームで呼び合うカルチャー

社内では、役職や苗字ではなく、ニックネーム(あだ名)で呼び合う文化があります。普段からあだ名で呼んでいるので、採用面接で社員面談を設定する際、「この方の苗字、何だったっけ」と確認することもあるくらいです。上下関係はもちろん組織としての役割はありますが、心理的な壁は低くなりやすいと感じています。

「バリューへの共感」を、何より大切にする人材像

逆説的な回答になるかもしれませんが、まず前提としてバリューに共感できない方は、難しいと思っています。人事制度の中でもバリューを自分の言葉で言語化してもらう場面があり、バリューをとても大事にしています。全社会などの場でも、アジェンダの中にビジョンやバリューの話を含めることを意識していますし、面接でもビジョンへの共感度を他社に比べてかなり深く聞く会社だと思います。

それ以外では、環境の変化や市場の変化に対して自分から向き合っていける方が活躍している印象です。もう少し分解すると、学び続ける意欲や力がある方、物事を自分ごととして考えられる方ですね。

マツリカの7つのバリュー

①理想を諦めずに考え抜こう
②コミュニケーションを諦めない
③枠に囚われるな
④情熱を燃やして挑戦しよう
⑤違いは価値である
⑥楽しむことを忘れるな
⑦やらされ仕事はつまらない

AIで変わる、採用要件のかたち

業界全体というよりは採用の文脈になりますが、求人の要件定義そのものが変わってくると感じています。例えば「特定言語で開発ができるエンジニア」を必須要件に掲げる会社もありますが、AIによってそうした要件は大きく変わっていくはずです。エンジニアに限らず、営業職や私たちのような人事職でも、AIが業務の一部を担うことで職種の定義そのものが変わっていくだろうと感じながら日々の採用に向き合っています。

読者へのメッセージ

冒頭でお伝えした通り、私たちはあくまで「働く」をアップデートし続けていく、働き方全般にアプローチできる会社でありたいと思っています。その選択肢の一つが営業領域でしたが、今後は職種にこだわらず、他の領域への事業拡張も考えられると思っているので、そこに真摯に向き合っていきたいです。

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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