【株式会社エコテック】UVフロアコーティングで創業35年。全国対応・年間8,000件の実績。幼稚園・保育園の施設管理からAI事業まで手がける。

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「経営者は、自分の会社が世界一幸せな会社ですって言えなきゃいけない。——そう語るのは、フロアコーティング事業を軸に、幼稚園・保育園・こども園などの施設管理支援やAI事業にも取り組む株式会社エコテック代表取締役社長の伊藤大輔さんです。アパレル輸入販売の会社として始まった同社で、20年前に社員として入社した伊藤さんは、たまたま巡ってきたチャンスを積み重ね、2025年2月に代表取締役社長に就任。競合の多いコーティング業界で20年保証を貫く理由や、社員との距離の近さ、AI時代のキャリアの築き方について伺いました。

目次

プロフィール紹介

伊藤 大輔さん
株式会社エコテック代表取締役社長。ダスキンのフランチャイズで個人事業として清掃業を約10年経験したのち、同社に入社。システム導入や人事評価制度の構築など、必要に迫られた場面でチャンスを掴みながらキャリアを重ね、2018年にはグループ会社「エコプロコート株式会社」の代表に就任。2025年2月、正式に株式会社エコテックの代表取締役社長に就任した。

アパレルから、フロアコーティングへ ── 株式会社エコテックとは

設立は1991年です。元々はアパレル事業として革製品の輸入販売を手がけていた会社で、1990年代後半当時の創業社長(現会長)がフロアコーティングを手がける人物と出会い、ビジネスの可能性を感じて出資し、仲間として会社に迎え入れたのが始まりです。アパレルに代わる新しい事業として、2000年頃からフロアコーティング事業をスタートしました。

基本的には新築・既存を問わず住宅の床をきれいにする仕事がメインですが、最近は幼稚園や保育園といった施設の床を手がけることも増えてきました。こうした施設は園長先生や理事長先生が管理を担っていることが多く、専門の管理部門がないケースがほとんどです。

また床の施工だけではなく、「園舎の健康診断 園舎診断アプリ」をサービス展開し、園舎事態の予防保全サービスを行っています。同アプリは、建築国家資格保有者による点検結果をスマートフォン上で記録・共有し施設の劣化状況を可視化する仕組みです。

株式会社エコテックの主な事業領域

住宅・施設向けのUVフロアコーティング(沖縄を除く全国対応、年間約8,000件・累計10万棟超の施工実績)、幼稚園・保育園など専門の管理部門を持たない施設向けの点検・修繕サポート、点検業務を効率化する独自アプリの開発・運用、AI事業部によるAIO(AI最適化)への取り組みなど。1991年創業、フロアコーティング一筋で35年の実績を持つ企業です。

紫外線で瞬時に固まる「UVフロアコーティング」という強み

一般的なコーティングは樹脂を塗って自然に硬化させるので、数日間は置いておかないと完全硬化せずに十分な性能が出ません。一方でUV(紫外線)コーティングは、紫外線を当てることで塗膜を強制的に硬化させる技術です。歯科治療の詰め物やジェルネイル、電気製品の表面塗装や車の板金塗装などにも使われている技術で、それを床に応用しています。

ただし、UVコーティングはフロアコーティングの中でも技術水準が高くないと扱えず、専用の照射機など設備投資も必要になるため、参入障壁が高い部類の技術です。実は「UVコーティングをやりました」と言いながら実際にはやっていない業者も少なくないんです。硬化してしまうと後から見分けがつかないので、そこにつけ込んでしまう業者がいるのも事実で、だからこそお客様に対して誠実な姿勢が大事だと考えています。

フロアコーティング業界では、30年や35年といった非常に長い保証年数を打ち出す会社も少なくありません。しかし、業界の黎明期から保証制度を確立してきた弊社におきましては、そうした数字の長さを競うことには疑問を感じております。

どのような製品も年数が経つにつれて資産価値(減価償却)が変わっていくように、フローリングメーカーが定める床自体の一般的な耐用年数も「20年」が一つの基準とされています。そのため弊社では、お客様に対して根拠のある誠実な責任を果たすべく、あえてこの「20年」を基準として保証を設定しております。

「運とタイミングが良かった」── 社員から社長へのキャリア

一言で言うと、運とタイミングが良かっただけなんです。入社したのは今から20〜21年前で、当時は社員10人ほどの会社でした。今はグループ全体で70人ほどになっています。会社が成長していく過程では、システム化や人事評価制度の導入など、必要なものが次々と出てきます。たまたま私は子どもの頃からパソコンに触れていて、そういうことが好きだったんです。

あるとき、システム導入プロジェクトのリーダーだった先輩が諸事情で会社を離れることになり、たまたまその場にいた私に「お前ならできそうだから」とチャンスが回ってきました。そこから人事制度の整備なども任されるようになり、今につながっています。2018年にグループ会社「エコプロコート株式会社」の代表になり、2025年2月に正式に株式会社エコテックの代表取締役社長に就任しました。

エコプロコート株式会社の現在の代表は、私と同期入社の女性なんです。彼女はもともと40歳ほどでパートとして入社し、私と同じ2025年2月のタイミングで代表に就任しました。スキルも考え方もタイプは違いますが、共通しているのは「会社が好きだった」ということだと思います。

思っていることを言い合える距離感 ── 心理的安全性のある職場づくり

組織としては、社内広報委員会や社内レクリエーション委員会、社内環境整備委員会といった社内委員会制度を4年ほど前から運用していて、社員主体で「いい会社にしていこう」という取り組みをしています。社内報や飲み会、朝のラジオ体操など、企画は多岐にわたります。

それに加えて、私自身がもともと社員だったこともあり、社長と社員という関係性をなるべく近く保つようにしています。趣味でDJもやっていて、先日も幼稚園・保育園の理事長先生方をお招きした「園舎の会2026MEETUPSEMINAR」という園舎管理における知識啓発をメインにしたセミナーの懇親会でDJをしてきました。これも社員から「盛り上げてください」と頼まれて始めたことなんです。

私は普段から社員に「うざい笑」と平気で言われるくらいの関係性を大切にしていて、それが言い合える関係だからこそ、ハラスメントのようなことは起きにくいと思っています。一般的な言葉で言えば、心理的安全性ということになるのかもしれません。

専門性よりも「横断的に動ける力」── 描けるキャリア

私自身、キャリアを思い描いてこうなったわけではなく、会社にとって必要なところにたまたまはまっていっただけなんです。これだけ変化の激しい時代なので、1つの専門性を極めるという考え方だけでは、正直AIには勝てません。

だからこそ、AIにはできない、横断的なコミュニケーションや現場でしか分からないことをうまく調整する力が、これからのキャリアにおいて重要になってくると思っています。実際に、施工スタッフとして入社して10年ほど経ってから営業に転向したメンバーもいますし、職種を越えたキャリアチェンジも珍しくありません。

「サンクスギフト」というピアボーナス制度を導入しています。毎週、社員にはWeb上で30ポイントのコインが配られ、お世話になった同僚に「ありがとう」の気持ちを込めてポイントを送り合う仕組みです。

自分に配られたポイントはそのままでは何にも使えず、誰かに渡して初めて意味を持ちます。溜まったポイントはPayPayやAmazonギフトなどに交換でき、1ポイント10円換算です。管理職は上限なくポイントを送ることができます。誰かからもらったポイントだけがギフトとして自分や仲間のものになる、という仕組みが社員にも好評です。

専門性より人間性 ── 求める人材像

専門性のスキルが高くても、コミュニケーションや協調性がまったくない、という方は正直うちの会社では難しいかなと思っています。専門性が高い人であっても、その内訳の一部は人間性やコミュニケーション力に振られているくらいがちょうどいい、というイメージです。

上場企業でもなく、そこまで複雑な仕事をしているわけでもないので、正直そこまで高いスキルは求めていません。それよりも、仕事そのものを楽しんだり、仲間とコミュニケーションを取れることの方がよっぽど大事だと思っています。私自身がそうだったので、そう思うんです。

AI事業部とコーティング──これからの挑戦・展望

2023年には社内にAI事業部を立ち上げ、この6月にはAIエンジニアも新たに加わりました。SEOからAIOへという流れの中で、そうした取り組みを進めています。これは会長の人脈がきっかけで始まったのですが、うちの会長は「まず動くことが大事」というタイプで、計画よりもスピード重視。失敗もたくさんしますが、それでいいというスタンスでやっています。

実際に、2026年6月には株式会社オーケーウェブと業務提携し、生成AI時代の“信頼できる情報基盤”をつくる「OK Protocol」を共同開発しました。AIが検索エンジンに代わって情報の入り口になるなかで、SEOスパムや不正確な情報が入り混じり、AIがもっともらしい誤情報を生成する「ハルシネーション問題」が課題になっています。

そこで私たちは、事業者の実績や一次情報を、AIが回答を生成する際に直接参照できる形で整える技術を開発し、特許を出願中です。まずは自社グループのコーティング事業(エコプロコート)で実証し、現在は「AIO-LLMO.jp」(https://aio-llmo.jp)として他業種にも提供を始めています。本当に実績のある優良事業者がAIから自動的に推奨される——コーティング事業で培ってきた「信頼」を、AI時代の情報基盤づくりにも活かしていきたいと考えています。

読者へのメッセージ

ある経営者の先輩から「自分の会社が世界一幸せな会社ですと言えなきゃいけない」と言われたことがあって、何があっても自分の会社は最高だと言えるようにしています。とはいえ、「最高」を追求しすぎるのではなくて単純に楽しくやれたらいいんじゃないかと思っているんです。

「夢中で楽しんでいる人」のパワーには、我慢しながらやる努力ではなかなか届かないものです。便利なAIを上手に頼りながら、自分自身の熱量やこだわりを伸び伸びと表現すること。それこそが、これからの時代に新しい価値を生んでいきます。

親に「勉強しなさい」と言われて何かいいことがあったわけでもないですよね。それよりも、自分が好きなことを追求している方が、きっと幸せな人生になると思っています。楽しく、無理せずやっていれば、幸せになれる。そう思っています。

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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