夜職で面接に落ちるのはなぜ?体入落ちとは?採用の裏側を徹底解説

キャバクラやガールズバー、クラブといった夜職では、「体入(体験入店)」という仕組みが存在します。
面接だけで合否を決めるのではなく、求職者はまず1日働いてみることでお店の雰囲気や仕事内容を体験するのと同時に、店舗側もキャストとして適しているかを見極めます。
しかし、現実には「体入落ち」という言葉もあり、体入を経ても採用されないケースは珍しくありません。
本記事では、HR企業として夜職業界の採用現場も長年見てきた立場から、面接や体入で落ちる人の特徴、合格する人の傾向などを徹底的に解説します。
これから応募する人だけでなく、同業者や採用担当者にとっても役立つ内容をまとめました。
夜職の面接に落ちる人の共通点


夜職の面接で落ちてしまう人には、共通点があります。
メイク・髪型・服装などの見た目
夜職では見た目が重要です。
以下のような特徴をもつ人は不採用となりやすいです。
- メイクをしていない、または薄すぎる
- ボサボサだったり手入れされていない髪
- 清潔感がなかったりダボダボの服装
- 太りすぎている体型
- 目立つところに傷やアザがある
- 表情が暗く、目を合わせられない
- 姿勢が悪い
これらの「見た目」の要素はトータルな印象に直結し、合否に大きく影響します。
接客・勤務態度
夜職では面接後に体入があり、体入では接客力や勤務態度を見られます。
たとえば、以下のような振る舞いはすぐに不採用対象となります。
- 何も話さず置物のようだった
- お客様へのリアクションが薄すぎる
- 待機中に足を組んでスマホを見ていて態度が悪かった
- トイレやバックルームの使い方が汚い
- 他のキャストの私物を盗んだり勝手に使う
見合わない待遇を求める
夜職の面接でありがちな失敗が、「高すぎる時給」や「保証制度」など、店舗の条件に見合わない待遇を要求してしまうことです。
特にお客様もついていない未経験者がいきなり高待遇を求めると、「お客様を呼んで売上を作らないといけないことがわかっていないから、長続きしないのでは」と判断されやすくなります。
待遇の話よりもまずは「やる気」を示す方が、結果的に好条件での採用につながるケースもあります。
勤務できる日数が少ない
店舗にとっては「出勤できる日数」が売上に直結するため、週1〜2日しか働けない応募者は採用率が下がります。
「週3日以上」勤務できると安定した戦力として評価されやすいです。
掛け持ちなどで勤務できる日数が限られている場合は、あらかじめ正直に伝える方が信頼につながります。
夜職における面接の意味


夜職の面接の目的は、昼職と大きく異なります。
一般的な昼職の企業では履歴書や職務経歴書の書き方・内容を見て「真面目に仕事をこなせそうか」を重視しますが、夜職においては見た目や会話などを見て「商品として売れそうか」が重視されます。



体入するなら、面接は必要ないのでは?
と思うかもしれませんが、見た目や最低限の受け答えを見るために面接は必要です。
「体入落ち」とは何か?


「体入落ち」とは、体験入店を経て採用に至らなかったことです。
昼職の試用期間やインターンに近い概念ですが、夜職ならではの判断基準があります。
体入後に「また後日連絡します」と言われたら不採用?
実際のところ、「また後日連絡します」と言われた場合は、不採用の可能性が高いです。
他の候補者と比較しているケースもありますが、基本的には「また後日連絡します」と言われたら他の店舗を探した方が良いでしょう。
スカウト経由でも体入落ちはある?
夜職ではスカウト経由で応募する人も多いですが、スカウトは「まず体入に行かせる」スタンスで動くことが多いです。
そのため、店舗側の基準に合わず体入落ちとなるケースは珍しくありません。
詳しくは下記の記事で解説していますが、スカウトを使うのはデメリットが大きいので、おすすめしません。


体入落ちから学べること
ただし、体入落ちは必ずしも「能力不足」を意味するものではありません。むしろ「その店のカラーに合わなかった」だけということも多いのです。
応募者にとってはショックかもしれませんが、別の店舗では歓迎されることも十分ありえます。



役に立たないと思われた……。



コイツは売れないと思われた……。
と悲観するのではなく「そのお店に自分がフィットしなかっただけ」と受け止めましょう。
体入の際の注意点


体入は「求職者がお店を知る場」であると同時に、「お店があなたを見極める場」でもあります。
たった数時間の勤務でも、接客態度や勤務条件の伝え方など、お店に合った・合わないは意外とわかるものです。
ちょっとした準備不足が不採用につながることもあるため、体入前に知っておきたい注意点を整理しておきましょう。
面接前にヘアセットを済ませておく
面接は第一印象が命です。夜職なら見た目も判断基準として大きいので、髪は綺麗にセットして行きましょう。
キャバクラならお店でヘアセットをしてくれますが、混み合っていてなかなか順番が回ってこないこともあるので、美容院でヘアセットをしていくのがおすすめです。
体入させてもらえるかわからないのに美容院までは……という場合は、コテで巻いたりストレートアイロンで癖を直すなど、セルフでヘアセットをするだけでも清潔感や華やかさが出て、評価は変わります。
ボサボサの髪やノーメイク・薄すぎるメイクでの面接はNG。
面接の時点で「お客様に好印象を与えられるか」「お店の雰囲気に合った装いができているか」を見られている意識を持ちましょう。
ドレスは自分のものを持参
多くのお店では体入用に貸し出しのドレスを用意していますが、サイズが合わなかったり汚れていて着れるものがないこともあるため、自分のドレスを持参した方が安心です。
自分の体型や雰囲気に合った衣装は、自信を持って接客できることにもつながります。
お客様を呼ぶと採用率がアップ!
体入でお客様を呼んではいけないということはありません。以前所属していたお店のお客様を呼べると、お店からの評価は格段に高くなります。
「売上を作れるキャスト」と判断されるため、合格率は飛躍的に上がります。
無理に呼ぶ必要はありませんが、可能なら積極的に声をかけてみましょう。
給与から引かれるものについては必ず確認する
特に未経験の方は、体入後に「思ったより手取りが少ない」と驚くケースがあります。
これは給与からヘアメイク代やドレス代、税金などが差し引かれているためです。
事前に「給与から何が引かれるのか」を確認しておくことで、不満やトラブルを避けられます。
体入荒らしは応募できるお店がなくなるリスク
体入の日払いだけを目当てに、短期間で複数の店舗で体入を繰り返す「体入荒らし」行為はしないように注意。
お店側から「真剣さがない」と判断されるだけでなく、無関係の店舗に見えても系列店だったということもよくあるので、最終的に応募できる店舗が減ってしまうリスクがあります。
働く意思があるなら、体入荒らしは控えるべきです。
採用されやすい人の特徴


夜職の面接や体入では、「すぐに受かる人」と「なかなか採用されない人」の差がはっきりと出ます。
決して容姿や経験だけで決まるわけではなく、お店側が「この人なら続けてくれそう」「お客様に喜ばれそう」と感じるポイントを持っているかどうかが大きな分かれ目です。
ここでは、採用率が高い人に共通する特徴を具体的に紹介していきます。
見た目を良くする努力をしている
夜職では見た目が重要視されますが、それは「元々顔が良い人が優遇される」という意味ではありません。
もちろん顔が良ければ加点にはなりますが、むしろ重要なのは下記のように、自分でコントロールできる部分です。
- 自分の魅力を引き立てる華やかなメイク・髪形
- スタイルがよく見えて清潔感のある服装
- 太りすぎていない体型
- 傷やアザがない・あってもうまく隠している
- 表情で大きくリアクションする
- 姿勢が良い
逆にこれらができていないと、元の顔立ちが良くても不採用にされる可能性は高いです。
「自分は美人じゃないから」と悲観せず、見た目の良さに繋がることはできるだけやりましょう。
自分に合ったお店を選んでいる
採用されやすい人は、「自分を必要とする」お店を選んで面接を受けています。
たとえばあなたが黒髪で清楚系の場合、ノリの良さや派手さを売りにしているお店よりは、上品さが売りのお店を選んだ方が採用率は上がります。
自分の経験に見合ったお店を選ぶのも重要です。
時給や客層の良さから未経験でいきなり高級店を狙う人がいますが、実は採用ハードルを自ら上げてしまっている行為です。
夜職ポータルサイトやSNSなどで、どんなキャストが働いているかを確認してみると、自分に合ったお店かどうかある程度掴めます。
髪型やメイク、体型などが自分に近い感じのキャストが多いなら、採用される可能性は高いでしょう。


前向きな姿勢を示す



楽して稼ぎたい。



とりあえず急ぎでお金が必要だから。
こういった逃げの姿勢や後ろ向きな理由が垣間見えると、採用は遠のきます。
「長く続けたい」「頑張って売上を作りたい」といった前向きな姿勢を見せると、評価は大きく変わります。
まとめ
夜職の面接や体入で落ちるのは珍しいことではなく、その理由も多くはお店との相性の問題です。
体入落ちしたからといって落ち込むのではなく、早めに切り替えて準備をして面接に挑めば、自分に合ったお店で働けます。
セルバでは、夜職で働きたい人の相談にものっています。お気軽にご相談ください。